6月のラプソディ
地下鉄に乗れば、否が応でも目に入る「巻」、「中田」、「ジーコ」。おれの代表に関する一番の情報源は中吊り広告であり、キオスクのタブロイド紙の見出しだ。もちろんヴェルディの一文字も無い。もしあったらその編集者は失格だ。
大江戸線の本数の少なさにイライラしつつ、サラリーマンの味方「R25」の携帯サイトでチェックすれば・・・1点リード!。国立に着いたのが後半も3分の1が終わった頃。景気付けにチューハイ一杯飲み干せば、酔いの回りが早く、疲れを実感。会社からスタジアムまでをあれだけ走れば、当たり前である。
てっきりPKのやり直しシーンは相手選手がPA内に侵入したと思っていたのだが、喫煙所で他の人に訊ねたところキーパーの飛び出しが早かったようである。
仙台サポーターの気持ちも分からないでもない。あんな厳格なジャッジなら、街では(新)駐車監視員がいくらいても足りない。
だが「八百長ヴェルディ!」コールには吹き出してしまった。いくらなんでも八百長とは。今のクラブが日本サッカー界でそれほど影響力があるわけでもなく、ましてやあの社長がパワーゲームに長けているなんて噂も聞いたことがなく、降格しているのが現実だ。
しかし、普通は「審判バカヤロウ!」だと思うが。自分が逆の立場であることを想象しても、「八百長!」とはならないだろうなァ。まあこれがサポーター文化ではある。いろいろな反応があるから面白い。
なにはともあれ3連勝。
世間のムードからは隔離され、なんとも言えぬ疎外感。
ロナウジーニョがどんな美しいゴールを決めようが、オレンジレンジがどんなヒット曲を飛ばそうが、ましてや街で見かけた釈放後のライブドア熊谷元取締役のインパクトだって、斎藤の一発には到底敵わない。
いつもと変わらず、世界が狂喜乱舞する6月を過ごすのである。