ピラティスメソッドの生みの親
ジョセフ・ピラティスさんが著書の中で
「まずは子どもの教育を」
と語られていたこと、そして
「だからママにピラティスを」
と私が思っていることは、これまでにも
何度かブログに書いてきました。
今日はなぜそう思うのかについて
書いてみようかなと思います。
娘が小学校に上がって
まず最初にショックを受けたのが
あまりの運動量の少なさでした。
次に衝撃だったのが初めての運動会で
1年生~6年生までの徒競走を見たとき。
身体を“ちゃんと”使えていない子が
こんなにもいるのか、という現実を
知ったときでした。
ちゃんと、という言葉は制限的な気がして
本当なら身体のことを語るときには
あまり使いたくないワードなのですが
ここではあえて“ちゃんと”と書きます。
上記の学校カリキュラムの問題はもちろん
子どもが安全に外遊びができる場所が
どんどん減っていることだったり
体を使わなくても楽しめてしまう
バーチャルな玩具が生まれたことだったり
その背景にはいろんな要因が
あると思うのだけれども
私が一番に感じたことは
「子どもの身体教育格差」
だったんです。
私はずっとフィットネス業界にいるので
私のまわりにいる人たちは当たり前のように
体を育てることの大切さを分かっています。
さらにピラティスを学ぶ仲間は
スポーツ、ではなく
本当の意味での「体育」の重要性
健康、だけにとどまらない
体を育てることの大切さを
当たり前のように知っています。
でも
「知っている」人の当たり前は
「知らない」人の当たり前ではなくて。
そして
「良いからやろうよ」も
「それじゃダメだからやろうよ」も
根本的にセカイを変えることには
つながらないということも
身にしみて痛感してきていて。
「教育格差」の問題には
「経済格差」の問題も含まれていて
それは最近「運動能力格差」にも
表れているのだそうです。
今日はそのあたりのことは置いといて
もっと本質的なところで
「身体」に対する優先度が低いというか
「身体」が置き去りにされているというか
そういう、動物として当たり前の感覚が
人間社会から失われつつあることの問題に
フォーカスして書いています。
私たちの命の営みは
すべて体を通して行なわれている──
そういう当たり前で自然なことが
当たり前ではない時代だから
昔は不要だったであろう「身体教育」が
必要な時代になってしまいました。
だけど世の中の大半の人は
そういうことすらも「知らない」。
それが「格差」を
生んでいるのではないかな、と。
たぶんね、啓蒙活動をしたって
セカイは変わらない。
だから
「まずは子どもの教育を」
「だからママにピラティスを」
って思うんです。
そして。
以前この記事に書いたこと...
こういうことに気づけるのも
私たちママインストラクターだからこそ…
なのだとすれば、私たちはもっと
自分たちの持っている知識と知恵を
みんなが使えるカタチにして
伝えていくべきなのだろうなーと。
私がアニマルピラティス®を
広める活動に取り組んでいるのは
アニマルピラティス®にはそれができるし
そうなるように作っているから。
もし同じ問題意識を持ってくださる
インストラクターさんがいらっしゃるなら
ぜひいっしょに活動してくださるお仲間に
なっていただきたいです。
次回アニピラトレーナー養成講座は
大阪 にて 9月15日(日) の開講です。
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