アナスタシア普及活動

1巻ごとに1章づつ

振り返る企画の5巻目、

 

いよいよ最終章です。

 

 

*****

 

前章の終わり、

ベッドに入ったメグレさんの手を

アナスタシアが両手で握り

 

「眠って。

眠りが朝までに

新しい力を与えてくれる」

 

と言った時、メグレさんは

 

ロシアの美しい未来の様子を

もう一度みせてほしい

と頼んでいます。

 

 

5巻は今日の章で終わりなので

この時に見た未来の様子は

登場しません。

 

 

 

 

朝、目覚めたとき

メグレさんは

とてもよく眠った感じがして

いつもとは違う活力に満ち、

運動でもしたくなるほど

だったそうです。

 

前日の夜まで1か月にわたり

飲んだくれ、人生を悲観して

嘆いていたのに、です。

 

 

 

 

そして台所から

カチャカチャと音が聞こえるので

アナスタシアが朝食の準備を

しているのだと気付きます。

 

 

彼女は森で暮らしているのだから

ガスコンロの付け方や

食材の調理の仕方など

何も分からないだろう、と

見に行ったメグレさんは

 

 

自分のアパートの台所に立つ

まったく普通の女性のような

アナスタシアを見て

 

熱い波のような何かが

体中を駆け巡ったそうです。

 

 

 

 

夕べ、メグレさんはアナスタシアから

自分が自分の運命のプログラマーだと

教えてもらった後、

 

それまでの欝々とした気持ちが

一気に晴れ渡るのを経験して

 

アナスタシアに対して

きみは女神だ、とひざまずき

 

それを見たアナスタシアは

ヒー

だか

キャー

だか

声にならない悲鳴をあげて

 

やめて

やめて

ひざまずかないで

あがめないで

わたしを崇拝しないで

 

と焦り

おびえ

自分の言動を後悔し

あわれなほど狼狽します。

 

 

 

夕べはそのように崇高な存在に

思えたアナスタシアが

今朝は台所で粉を顔につけて

自分のアパートで朝食を作っている

 

 

多分、この時メグレさんは

本当に初めて心から

アナスタシアを人間の女性として

自分と同じ存在だと感じることが

出来たのだと思います。

 

そのうえで、

彼女はなんて若く美しいのかと。

 

人並み外れて美しい女性が

今自分の部屋にいて

しかも彼女は5年前から

ずっと自分のそばにいた、

というようなことも

 

この時初めて真剣に

アナスタシア自身についての

感情が沸き起こっています。

 

 

そして

メグレさんはアナスタシアに

出会う前から奥さんがいて

娘さんもいて

家族との関係は決して

良いものではなかったのに

 

アナスタシアに出会ってから

奥さんとも娘さんとも

関係が改善したこと

 

また死を覚悟したほどかつて

体調が良くなかったのに

それもアナスタシアが

治療してくれたこと

 

たとえ自分が怒ったとしても

彼女は決して怒らないで

いつでも優しく話すこと

 

自分の人生を本質的に

良い方向へ変えてくれたこと

 

そして何より自分の

息子を産んでくれたこと

 

 

 

このような考えが

この時初めて一気に

湧き上がり

 

 

 

そして、その後、今度は

 

アナスタシアを突然

遠くに感じます。

 

 

 

まるで星のように

手の届かない存在だと。

 

 

近くにいるのに

抱きしめる勇気がない、と。

 

 

 

それを口に出すと

アナスタシアはすぐに

メグレさんの横に座って

頭を肩にもたれかけます。

 

 

メグレさんはさらに

嘆きを口にします。

 

 

自分はもう年をとっていて

じきに人生が終わる

もっと早く会いたかった、と。

 

 

アナスタシアは答えます。

 

 

私はさまよい続けているあなたの魂に

何百年もかけて近づこうとしてきた。

 

だから今、私を追い払わないで

 

 

 

メグレさんは言います。

 

今から自分の園を作ったって

そこで暮らせるのはほんの少しだ

 

 

 

 

アナスタシアは言います。

 

あなたの身体は老いて、死んでいく。

でも魂は飛び立つ

 

メグレさんは言います。

 

死んだ人間の魂は飛び立って終わりだ

 

 

アナスタシアが語り始めます。

なぜか、台所のラジオの音が消え

窓の外の騒音も聞こえなくなります。

 

 

 

 

私の愛する人!

私とあなたの永遠は、この先にある。

 

 

 

もしあなたが不信を抱きながら

無限の大宇宙に塵となって

吹き飛んでしまうのなら、

さまよい続けるその塵を、

 

ああ私の大好きな人よ、

私が集める。

 

 

あなたによって植えられた木が

わたしを手助けしてくれる。

 

 

もしも、地上のすべての愛を

もってしても、あなたが再び

肉体に現れるのに足りなければ、

一人の女性-あなたは

彼女のことを良くしっている-

 

大宇宙のすべての次元空間において

彼女が「愛するひとよ、甦れ」という

ただ一つの願いで燃え上がり、

彼女自身は一瞬の間だけ死ぬ

 

 

 

 

これほど美しい愛の詩が

あるでしょうか。

 

 

 

 

メグレさんがアナスタシアに

 

きみの言葉を聞いていると

ただの言葉なのに

大きな歓びが心にあふれる

 

と伝え

 

 

アナスタシアは

 

夢のことばは

偉大なエネルギーを動かす。

 

人は自分の未来を

自分の夢で創造できる。

 

だからあなたもあなた自身の夢を

自分の意志で決められるし

今、わたしが言ったのとは

他のことばを放つことで

未来を変えられる、

 

と伝えます。

 

 

メグレさんの返事は

 

きみが話したことばを

何ひとつ変えるつもりはないよ

 

です。

 

 

 

 

ふたりの永遠の未来を

ことばで創造したアナスタシアと

それを受け入れたメグレさん。

 

 

 

アナスタシアのよろこびが

わたしにも伝わってきて

温かくて温かくて泣けます。

 

 

 

 

 

*****

 

 

前の章はこちら

 

 

 

 

1巻1章

 

2巻1章

 

3巻1章

 

4巻1章

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

5巻の購入はこちらから