Life After OMA -11ページ目

OMA moves onto Final Stage in Quebec Museum

National Museum of Fine Arts of Quebec Competition

10月、11月に関わっていたカナダにあるケベック美術館増築コンペに関してのプレスリリースがありました。

うちの事務所に加えて他に4つの事務所が最終ステージに進む事が発表されましたクラッカー

今年はいい年です。
個人のも含めて、自分が関わったコンペはいい結果ばかりです。


第一ステージは15チームで競いあわれました。

最終ステージに進む事が出来たのは以下の事務所です。

Barkow Leibinger Architekten/Imrey Culbert Architects, Berlin and New York

Brière, Gilbert et Associés/Nieto Sobejano, Montreal, Quebec

Fichten Soiferman et Associés Architectes/Allied Works Architecture, Montreal, Quebec

Groupe ARCOP/David Chipperfield Architects, London, England

OMA, R. Koolhaas, Rotterdam, Holland

流石に国際コンペです。

どの事務所も素晴らしい仕事をするところばかり。

油断出来ないですね。


オマな日々
奥に見える2つの建物がケベック美術館です。


来年の仕事始めから、最終ステージです。

my team

最近忙しい日が続きます。

昨日も夜中の3時まで仕事あせる

それでも元気なのが、僕たち


オマな日々

オマな日々

ロッテルダムの朝(時差はニューヨークより6時間先です)
に合わせてアップデートのファックスを送る直前。

年齢も近いせいか、オフィスの皆とは仲良しです。

仕事はけして楽ではないですが、オフィスの中は楽しい雰囲気です。

Shifting (ずらすという事)

Arch Dailyを見ていて、久しぶりにおっ!!て思う建築を見つけました。

VHMという事務所によるAxis Viana Hotelです。

VHMっていう事務所を耳にするのも初めてですし、
ウェブサイトがないようなので他にどういう建築をしてるのか確かめれないですが、
このAxis Viana Hotelは好印象です。

オマな日々
Nelson Garridoという写真家が撮った写真です。
曇りで多少霧がかかった暗めの背景が怪しげな雰囲気を作り出して、
この建築の力強さを十二分の引き出してる写真だと思います。
最初はレンダリングかと思いました。



オマな日々

オマな日々

一目で分かると思いますが、
ずらす(Shifting)という事をコンセプトにした建物です。
何故ずらす必要があるかという事を示す
ダイアグラムや説明文を見つける事が出来ないのが残念です。

オマな日々

写真をとる角度でこうも建物の見え方が変わるのも印象的です。
iwan baanも素敵な建築写真をとりますが、
Nelson Garridoも負けていません。


オマな日々

僕は基本的に、こういう簡単な動き(simple move)によって見え方が大きく変わったり、使い方や定義が変わる様なデザインが好きです。

今までに存在する物を少しひねって再定義するっていう事ですよね。



久しぶりに、ダイアグラムを使って、ずらす事によってどういうメリットが生まれるかを考えてみたいと思います。

このAxis Viana Hotelの場合はこうですよね。

$オマな日々
ボックスが上積みに重なってる状態から、前後左右対象になるようにずらす。
出来上がったへこみの部分がバルコニーやテラスになったり、屋上ガーデンの様な空間に変わる。
あと、出っ張った部分が庇の役目を果たして、陰をつくり夏に熱い日差しから部屋の中を守る事が出来るって感じでしょうか?


ずらす事によって他にどんな事が出来るでしょうか?

こういうずらし方をしてみましょう。
$オマな日々



そうすると、

オマな日々
トップライトを設ける事が可能になるので、部屋の奥まで自然光が入るようになる。


オマな日々
もちろん、テラスとして使える。


オマな日々
屋上の緑化。


オマな日々
周りが自然に囲まれているなら、自然との調和やコンテクストとの繋がり等の議論にも使えますよね。
建築家は繋げる事が好きですから。

オマな日々
雨天時のイベントスペースとしても使えます。



軽くこんな感じでしょうか。
時間を費やしたら、あと10通りぐらいは出てきそうな感じですね。

他にこんな使い方もあるんじゃないって思いついたら、是非メッセージ下さい。





Stone Hill Center by 安藤忠雄

先週末、Mass Mocaに行ったついでにStone Hill Centerに寄ってきました。

Mass Mocaから車で10分の所に位置しています。

Stone Hill CenterはClark Art Instituteの増築館で、
美術品修復スペースにギャラリースペースを2つ併設しています。

オマな日々


Stone Hill CenterはPhase1の建物になります。
Phase2の新館は2013年頃に出来上がるそうです。

残念ながら、今回Stone Hill Centerに寄ったときには5時を過ぎていたので
中に入る事は出来ませんでした。


外から見ただけの感想ですが、ぱっとしませんでした。


今まで訪れた安藤建築の中で一番印象が良くないです。



まず、びっくりしたのがプラン(平面図)です。

オマな日々
簡単にダイアグラム的に描きましたが、こんな感じだったと思います。

何度見たましたはてなマーク

安藤さんのこのプラン。

ここまで同じ事を繰り返しやる建築家はミースか安藤忠雄しかいないのではないでしょうか?

ミースはユニバーサルスペースというコンセプトを基に設計をしていたので、
同じ様なプランに収束していくのは納得出来るのですが。

今回の、Stone Hill Centerはいただけないですね。

このプランで有名なのが光の教会ですよね。

オマな日々
光の教会



安藤忠雄建築といえば、殻を剥いたゆで卵のようにつるつるとして奇麗なコンクリートなんですが、
Stone Hill Centeではそれを見る事は出来ません。

建物自体は鉄骨造です。
周りの壁はコンクリートですが、
コンクリートを流し込むフォームにわざと木目がある物を使って
木目のテキスチャーがコンクリートの表面に現れるようにしてるらしいです。

周りが自然に囲まれているので木目によって自然と調和さそうようとしているらしいです。

残念

注意してみないと、木目だと理解するのに時間を要する。

逆にコルビジュエが使った様なブルータル(荒々しい)なコンクリートに見えてしまって、

逆に周りの環境から浮き立ってしまっている。


建物自体も壁のコンクリートと同じ様なテキスチャーが出る何らかのパネルを使っているので安っぽく見えてしまっていました。


オマな日々


オマな日々


僕としては、コロニアル、ビクトリア、ゴシック調の建物が美しい町の外れにある敷地なので、おもいきってレンガなんかを使って設計されたら面白いと思ったんですが。

Phase2の新しい建物も出来るみたいですし、そちらの方を期待してみましょうニコニコ



個人的な想像なんですが、今回安藤さんがコンクリートの仕上げに木目のテクスチャーを使ったのは自然調和云々じゃないと思うんです。

アメリカで何度か仕事をされている安藤さんはわかっていたんじゃいでしょうか?

アメリカで日本と同じ様な奇麗なコンクリートの仕上げをするのはほぼ不可能なのが。

アメリカでの建築の仕上げの精度はびっくりするぐらい酷いです。
発展途上国なみじゃないでしょうか?

だから、わざとテキスチャーが出る様なコンクリートを打ったのではないかと・・・・

Sol Lewitt @ Mass Moca

先週末にMass Mocaに行ってきました。

通称 MASS MOCA (マス・モカ)

Massachusetts Museum of Contemporary Art です

ニューヨークから車で高速を使って4時間半のドライブです。

僕にとっては2年ぶりに運転、しかしそれを言ったら30分程しか運転させてもらえませんでしたガーン
道中ほどんど後部座席で爆睡ですぐぅぐぅ

Mass Mocaが位置するのはNORTH ADAMSというマサチューセッツ州のど田舎の町です。

オマな日々
New YorkからもBostonからも離れた、何もない場所です。


車以外、どうやったらこの美術館に辿り着くのか想像出来ないのですがはてなマーク

もちろん僕たちもレンタカーでMass Mocaに向かう事に。

オマな日々
初めて運転しました韓国車KIA。

正直な感想は、安い車だけあって乗り心地最悪です。

サスペンションないんじゃないのかっていうぐらい、少しのバンプで車が揺れる揺れる。

出発して10分で車酔いガーン

何故、4時間半もかけてMass Mocaかって?


Sol Lewitt

の105点にも及ぶ壁画の25年展が開催されているのです。

何故25年かって?

25年もしたら現代美術も近代美術に変わるから、それぐらいでいいんじゃないっていう程度らしいです。

Sol LeWittはコンセプチュアルアートやミニマルアートの父と呼ばれるアメリカのアーティストです。
彼が若い頃に建築家I.M.Peiのところで働いていたっていうのも有名な話です。
建築に通じる人であれば彼の名前は何度かは耳にするアーティストです。

彼の創造する彫刻やドローイングはとても幾何学的で緻密で美しいものです。
実際に、彼の作品は決められた幾つかのルールによって規制され、構成されています。
彼の作品を作るシステマティックなプロセスも建築家を魅了してやまないのではないでしょうか。

オマな日々
このオーガニックなドローイングも決められたルールを基に
ドラフトマンによって緻密に描かれているのです。

これだけ、ギャラリーに直射日光の入る美術館も珍しいですよね。

Sol LeWittも良かったのですが、Mass Mocaの建物がとても気に入りました。

今迄行ったMuseumのBest 3に入るんじゃないでしょうか。

ニューヨークの郊外にあるDia Beaconもそうなんですが、Mass Mocaは廃工場をリノベーションして美術館として使用しています。

オマな日々

美術館に入った瞬間に、この美術館好きだなっていう勢いです。

ロビースペースの床、天井、柱、梁の全てが昔使われていた木を手直しして使用されているので、
入った瞬間に暖かい雰囲気に包まれます。


オマな日々
ロビースペース
まるで古い家のリビングルームに入った様な感じです。

オマな日々
工場なので複数の建物の集まり。
構成も複雑で、建物も写真で見る様な橋で繋がっています。

Mass Moca の気に入ったところは、廃工場をリノベーションして美術館として使っているからでなく、その複雑な構成にあると思います。

何故なら、次に訪れる空間(部屋)が全く予期出来ないショック!

窮屈な橋を渡ったと思えば、建物と建物の間にできた4階分の吹き抜けに出たり、
オマな日々

まさに、工場ならではの柱が全くない、とてつもくおおきな空間に突然出たりするわけです。
オマな日々

もちろん、美術館として作られた建物でないから、行き止まりがあって同じ道を戻ったりするわけですが、隠し部屋的に意外なところにギャラリースペースを見つけて子供の様にワクワクした気持ちになったりと、驚き満載の美術館です。

少し遠いですが、是非訪れて欲しい美術館です。

車で10分程離れた所に、安藤忠雄のClark Art Museumもあります。

かなり気に入りませんでした。

これは次回に。