VSギャル広報
息子がもっと動画のスキルを学びたいというので担任に相談すると、同じ系列の専門校を紹介してくれた。そこのメイド風トーンの広報さんと電話でいろいろ話をして先日、保護者同伴で説明会に行ってきた。メイド風広報さんは茶髪・カラコン・ド派手ネイルで登場。最初から、事前に電話で質問していたことをそのまま質問してきたので「あー、事前の電話のこと、記録してなかったんだな。しかもメモを取るのが何かの裏紙だし、やる気ないんだな」とわかってしまった。動画コースがあるのが、2校あって、彼女が所属しているA校をひたすら推していた。B校はどうなんだと聞いても、何を教えているのか具体的に説明しない。見学をしたいと言っても「B校は先生と連絡とらないといけないので大変なのだ」云々と明らかにめんどくさそうである。どんな動画をやりたいのか聞かれた息子は、最近作った渾身の動画を見せた。ストップモーションで撮影した力作である。しかし、彼女の反応は悲しいくらい薄かった。なぜなら、彼女が推したいA校はCGアニメ専門だから。「キャラクターをデザインして、それを自分で動かせるんだよ」と写真や動画を見せてバンバン推してきた。「CG技術は学んでおいて損はない」という言葉は息子も私も同意していたのだが、授業ではまず「デッサン」を学ぶと言われ、親子二人はフリーズした。なぜなら、息子は絵が描けない。絵が下手というレベルではなく、何をどう描けばいいかを井戸の底まで落ちて考え込んでしまって描けないのだ。先日の美術のスクーリングでは「自画像を描きましょう」と言われたが、何をどうやって描いていいかずーっと考えて結局時間ギリギリになって仕方なく、〇を描いて提出した。そういう奇異な特性をギャル広報が知るはずもなく「デッサンは最初はみんなうまく描けないけど、2ヵ月もすればこんなに描けるようになるんですよ」と生徒のキラキラの作品を見せてくれた。すると息子が「僕は字も絵も書けないんです!」と言ったのには驚いた。なぜなら、これまで息子は自分から自分の弱みを他人に言うことができなかったからだ。そう言っても、ギャル広報は「またまた~」みたいに流していた。あんまり私らがデッサンにこだわっていたので、ギャル広報は週一のオンライン授業もあると勧めてきた。これなら、まずCGがどういう感じか知ることができるし、1年間やってみて違うなと思えば、違う道を探せばいいという。週一でオンラインなら気楽にできそうね、と思ったのも束の間、彼女が示した料金にびっくり。高校の年間学費とほぼ同額である。え?週一でオンラインなのに???息子は息子で「対面の方がいいけど・・・そもそも、この人が言うことでひとつも刺さるものがない」。それがすべてだった。結局、A校とB校の両方の授業を一度見学したい旨を伝えて(ギャル広報は渋い顔をしていた)終了となった。帰宅すると息子が「あの人、詐欺だなと思った。だって、次から次から話をしてきて、こっちに考える余地を与えなかったじゃん。それって、詐欺師のやり方だよ。」うーん・・・鋭い。ネット世界しか知らないのにそんなことどこで学んだのだろう?「あの人は信用できないけど、僕が知らない動画の情報を知ることができたから行ってよかった。どういう動画を作りたいかっていうのは、まだどういう動画があるか全然知識がないからいろいろ見てみたい。CGだって僕に必要なスキルの一つだとは思うけど、いきなり専門校に入って3年間も通うってなるとちょっと違うなって思う。まだそれが将来の仕事にしたいとは思ってないし。とりあえず、2校の見学には行くよ。あの人がちゃんとやってくれたらだけど(笑)」うんうん、ギャル広報、見学手続きは放置しそうだよね。専門校にしてもオンラインにしても、いずれも今月中に決断しないと間に合わないって煽ってたけど。息子はそこまで焦ってるわけではなく、本当に自分がやりたいってことしかやらないので、せっかちな私よりよっぽどしっかりしていた。そう、しっかりしているんだ、息子は。今まではこういうとき、「ハマダ先生に相談してみよう」ってなってたけどいつのまにか、息子が自分の気持ちを私に話して、私がその意見をまとめてフィードバックすることで息子が納得して、行動に移せるようになっている。まだ将来とは結びついてないけど、動画制作というキラキラムチューになれるものが見つかってよかったよね。彼の理想とする道が見えそうで見えないけどいつか必ず「刺さる」時が来る!!