たのんまっせ、中村くん
いよいよ息子の「地獄の」本校スクーリングを来週に控え、学校でオリエンテーションがあった。息子が持ち帰ってきたしおりにはバスの座席表や部屋割り名簿が記されていた。生徒の宿泊先はコテージで、息子は8人用コテージ。リビングが共同で二人用の寝室(バストイレ付)で寝泊まりする。さすが、高校生、大部屋に雑魚寝ではない。二人部屋とはいえ、各部屋にバストイレ付って豪華やなぁシェアハウスみたいで楽しそう。とはいえ、息子は友人がいない。いないどころか、クラスメイトの顔も名前もまったくわからない。(顔を合わせる機会がスクーリングくらいしかなかった上、話しかけられないし話しかけてもらっても名前を確認することもできない)息子と同部屋の名簿には「中村」とあった。母「中村くんってわかる?」息子「わかるわけないじゃん。名前も顔も誰も知らないんだよ!」当日、「初めまして」でいきなりお泊りか。オリエンテーションから帰宅して、ずっと息子は溜息ばかりついていた。過保護だとわかっている。ダメ親だとも自覚ある。でも、これが最初で最後の高校生の団体旅行となる。それならば、少しでも楽しく過ごしてもらいたい。せめて、少しでも「行ってみるか」と思って朝、出発してもらいたい。そこで、私は恥を忍んで担任にLINEした。転入した息子はクラスメイトの誰も名前も顔も知らないということ。自分からは話しかけられないということ。本校スクーリングに対してのモチベーションがとてもとても低い状態だということ。親として少しでも不安を無くして楽しく過ごしてほしいと願っていること。そのために明日のLHRで同部屋の生徒達と自己紹介をしがてら、話せる時間を作ってほしいと切々と長文を送り、お願いをした。すると担任は授業のカリキュラムがあるので授業終わりに少ししか時間は取れないが紹介するようにします、と返信が来た。このことは息子にはもちろん内緒。そしてLHRの日。帰宅した息子に聞く。母「今日は何したん?」息子「うんとね、自転車のルールを学んだ」母「他には?」息子「うーん・・・」母「なんか来週の本校スクーリングの話、でえへんかった?」息子「・・・・あ、そういえば、同部屋の子の紹介があったよ」母「(ホッ)えー、そうなんだ。どうだった?」息子「席に座ったまま、この人が○○くん、あの人は○○くんみたいに先生が教えてくれた」母「あ、そうなんや(それだけ??会話もしてへんのか)。。」息子「同部屋(寝室)の子の顔もわかったよ」母「え?えっと(しおりを見る)・・・ああ、中村くんね!」息子「うん。なんか、思ってたよりフツーで安心した。同部屋の7人中4人しかいなかったけど他の人達もまともそうだった」息子によると、生徒の中には「やばい奴ら」もたくさんいて、そういう人達と一緒だと嫌だなぁと思っていたらしい。そういえば、担任もこう言っていた。「息子くんと同部屋の子はとても優しくて良い子ですからご安心ください」あえて、良い子の中村くんを同部屋にしてくれたんかなと思った。母「中村くんって背は大きい?」息子「・・・座ってたからわかんない」・・・こういうとこ、息子なんだよねーだってさー座ってたってガタイがいいか悪いかはわかるやん。それに授業が終わって立ち上がるとこ見れるやん。それも見ずにさっさと教室を出たんだよねーきっと。自分から「よろしくな」って声かけられたらなぁ・・・さて、旅の準備をしましょうか(一緒にやります)