📅 生後12ヶ月でも0歳?早産児の「修正月齢」の数え方と成長の軌跡
こんにちは、Aoパパです👋
我が家の次男Aoは、予定日より約3ヶ月も早い在胎26週、432gという小ささで生まれました。
7ヶ月のNICU生活。
そこで私たちが初めて耳にしたのが「修正月齢(しゅうせいげつれい)」という言葉です。
長男Ao兄の時には聞いたこともなかったこの言葉。
「生後8ヶ月なのに、修正5ヶ月?」「一体どういうこと?」
早産児の親なら誰もが一度は戸惑う、この「もう一つの年齢」について、我が家の体験とともにお話しします。
私たちのこと⤵️
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🔹 「生後8ヶ月なのに、0歳?」NICUで出会った不思議な数え方
📌 Aoの「2つの年齢」
Aoは2025年2月生まれ。
カレンダー通りに数えれば、2025年10月現在で「生後8ヶ月」です。
これを「暦月齢(れきげつれい)」と言います。
しかし、Aoは本来、2025年5月頃に生まれる予定でした。
つまり、約3ヶ月早く生まれたのです。
もし5月の予定日に生まれていたとしたら、10月時点では「生後5ヶ月」。これが「修正月齢」です。
📌 なぜ2つの年齢があるの?
正直、最初は混乱しました。
「なんで2つも年齢を数えなきゃいけないの?」「どっちが本当の年齢?」
しかし、NICUで過ごすうちに、この「修正月齢」という考え方がどれほど大切か、そして親の心を救ってくれるものか、少しずつ理解できるようになりました。
🔹 なぜ必要?「修正月齢」という"ものさし"
📌 暦月齢で比べると…心が折れる
もしAoを「生後8ヶ月」として見てしまったら、どうなるでしょうか。
一般的な生後8ヶ月の赤ちゃんは、体重約8kg、おすわりができて、ずりばいやハイハイを始める子もいます。
一方、Aoは現在4200g。おすわりどころか、首もまだ完全には座っていません。
「生後8ヶ月なのに、何もできない…」そう考えてしまったら、親も子も苦しくなってしまいます😢
📌 修正月齢という優しいものさし
だから、早産児には、本来の出産予定日を「0日目」として数える「修正月齢」という、特別なものさしが使われるのです。
📊 修正月齢の計算例
出産予定日より3ヶ月早く生まれた赤ちゃんの場合:
- 生後3ヶ月(暦月齢)→ 修正月齢0ヶ月
- 生後5ヶ月(暦月齢)→ 修正月齢2ヶ月
- 生後8ヶ月(暦月齢)→ 修正月齢5ヶ月
修正月齢で見れば、Aoは「生後5ヶ月」。
この月齢で4200gは標準範囲内。首がまだ完全に座っていないのも、ごく普通のことなのです✨
💡 いつまで修正月齢を使うの?
修正月齢は、一般的に3歳頃まで使われます。
3歳児健診のころには、多くの子どもが暦月齢でも評価できるようになっていきます。
ただし、個人差があるため、主治医と相談しながら進めていくことが大切です。
🔹 「SD」って何のこと?不安を煽る"成長スコア"
📌 NICUでよく聞く「マイナス◯SD」という言葉
修正月齢とセットでよく聞くのが「SD(エスディー)」という言葉。
NICUで「この子はマイナス2SDです」なんて言われて、ドキッとした方も多いのではないでしょうか。
私たちも最初は「SDって何?悪い数字なの?」と不安になりました💦
📌 SDとは「標準偏差」のこと
SDとは「Standard Deviation(標準偏差)」の略で、成長曲線の平均値からどのくらい離れているかを示す「幅」を表す数値です。
📊 SDの見方(簡単バージョン)
- 0 SD:ど真ん中の平均値(偏差値50のイメージ)
- +1 SD:平均より大きめ(偏差値60のイメージ)
- -1 SD:平均より小さめ(偏差値40のイメージ)
- -2 SD:かなり小さめ(偏差値30のイメージ)
一般的に、-2SD~+2SDの範囲内が標準とされています。
📌 Aoの「-4.0SD」という衝撃
Aoはお腹にいる時から非常に小さく、成長の指標は「-4.0SD以下」でした。
これは、統計上、全体の約2.3%(1000人中約23人)が-2SD以下とされる中で、さらにその外側。
ほとんど測定不能に近いほど小さいという意味です。
主治医からは「研究のために学会にデータを報告してもいいですか」と言われるくらい、特別なケースでした。
この数字は、私たちの不安を煽るには十分すぎるものでした😭
🔹 教科書通りにいかない!Aoの「規格外」な成長
📌 予定日になっても、まだ2000gにも達していなかった
一般的には、修正月齢0ヶ月(出産予定日)の頃には、赤ちゃんは生まれる大きさ(約3000g)になっていることが多いそうです。
しかし、Aoは特別すぎました。
本来の予定日だった2025年5月。
暦月齢では生後3ヶ月、修正月齢では0ヶ月でしたが、Aoの体重はまだ2000gにも達していませんでした。
「-4.0SD」という数字の重みが、現実として私たちにのしかかってきました💔
📌 それでも、Aoは成長し続けた
でも、Aoは諦めませんでした。
小さな体で、毎日必死にミルクを飲み、少しずつ、確実に成長を続けていたのです。
🔹 【希望】修正5ヶ月、僕たちは「平均」に追いついた
📌 退院後の目覚ましい成長
しかし、ここからが本題です✨
退院後、Aoは目覚ましい成長を見せ始めました。
NICUでは1日10g増えるのがやっとだった体重が、退院後はグングン増えていきました。
あんなに小さかったAoが、現在、修正5ヶ月で体重は4200gを突破!
1日の平均体重増加は約30g。
これは、正期産で生まれた赤ちゃんと全く同じ、力強いペースです💪
📌 「-4.0SD」は、スタート地点でしかなかった
あの「-4.0SD」という数字は、あくまでスタート地点の記録。
その子の持つ「伸びる力」を測るものではなかったのです。
今、Aoの成長曲線は、標準範囲に向かってグングン右肩上がりに伸びています。
この成長を見るたびに、「数字に惑わされなくてよかった」と心から思います😊
💡 成長のペースは一人ひとり違う
出生体重が少ない赤ちゃんほど、成長がゆっくりになる傾向がありますが、その子のペースで成長していきます。
SDの数字に一喜一憂するのではなく、その子なりの成長曲線を描いているかを見ることが大切です。
🔹 焦らないで。その子のペースが、その子の「平均」
📌 NICUでの葛藤
NICUにいると、周りの赤ちゃんの成長と比べてしまうことがあります。
「あの子はもう退院したのに…」「うちの子はまだ体重が増えない…」
焦る気持ちは、私たちも痛いほどわかります。
でも、Aoが教えてくれたのは、「その子のペースが、その子にとっての正解」だということです。
📌 成長を楽しむ心の余裕
今では、日に日に増えていくミルクの量を見るのが、私たちの何よりの楽しみです。
「今日は80ml飲めた!」「昨日より10g増えてる!」小さな成長の一つ一つが、かけがえのない喜びなのです🎉
※Aoは一昨日から160ml、1日の総量で700~800ml飲んでます笑
💡 予防接種や離乳食は暦月齢で
予防接種は、修正月齢ではなく、暦月齢(生まれた日から数えた月齢)で接種を受けることが原則です。
これは、早産児は免疫が弱いため、適切な時期にワクチンを受けることが重要だからです。
なにより、修正月齢で受けていくと「受けられないワクチン」が出てくる(暦月齢で期限が切られる)ので注意が必要です。
離乳食は修正月齢で進めることが多いですが、1〜2ヶ月ほど遅くなるケースもよく見られます。
焦らずゆっくり進めましょう。
🔹 同じ境遇の方へ…重く考えすぎないで
📌 「修正月齢」は味方です
修正月齢という考え方は、最初は戸惑うかもしれません。
でも、これは早産児とそのご家族の心を守るための、優しいものさしなのです。
暦月齢で他の子と比べて落ち込むのではなく、修正月齢で「今、この子はこのくらいの発達段階なんだ」と理解することで、心に余裕が生まれます✨
📌 SDの数字に惑わされないで
「-2SD」「-3SD」という数字を聞くと、どうしても不安になります。
でも、それはあくまで「今の位置」を示すだけ。
その子が持っている「伸びる力」は、数字では測れません。
Aoのように、スタート地点がどれだけ低くても、その子なりのペースで確実に成長していきます。
💙 その子のペースで、大丈夫
重く考えすぎず(難しいですが!)、我が子の「伸びる力」を信じて、その成長を一緒に楽しんでいきましょう。
小さな一歩一歩が、その子にとっての大きな飛躍です。
焦らず、ゆっくり、その子のペースで。
それが一番大切なことなのだと、Aoが教えてくれました🌈
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙏
※本記事は個人の体験に基づくものです。赤ちゃんの成長や発達には個人差があります。心配なことがある場合は、必ず主治医にご相談ください。




















