能役者青木健一のお稽古日記。 -8ページ目

能役者青木健一のお稽古日記。

能役者、観世流青木健一(梅若研能会所属)の日々の活動や能に対する想いを記すお稽古日記。

父一郎からの教え、芸大在学時の先生方からの芸談等を更新。

僕の師匠のご自宅は高台にあって、いつも階段を上って出勤しています。


今日の日中たまたま、外に出る事がありました。高台なので、見晴らしイイんですよ。周りには邪魔になる様な高いビルもなくて、空がほんのちょっとですが、近くなった様な雰囲気のとこなんです。


ご自宅の周りには、植木や笹がたくさんあって、とても良い環境で、今日はこんな物を見つけました。



春の足音



ちょっと見づらいかな~。梅が咲いていました (*^▽^*)


今度、出演させて頂く能「鉢木」にも…


『まず冬木より咲き初むる(まだ葉っぱも芽吹かない頃に花をつける梅)』


とあるので、思わず写真取っちゃいました (#⌒∇⌒#)ゞ




こういう季節の物を見たり、感じたりすると日本に生まれて良かったなぁ~と思うのは僕だけでしょうか?

この日本の『風景』を僕の子供や孫にも伝えていきたいなぁ、と思い今日もゴミの分別をしっかりし、無駄なお湯を使わず、自転車で駅と自宅を往復し、二酸化炭素を極力出さないようにしようと思うのでした о(ж>▽<)y ☆





昨日の能学塾にお出まし頂きました方々、本当にありがとうございました。曲の上演時間が長いのでその分講義も長くなってしまい、御覧になってる方々は大変なんじゃないかと思っていました。



さて、能学塾では毎回アンケートを採っていて、大抵の方々は昨日の記事に頂いたnao-c-uh 様のコメントの様に満足して頂いているようです。



ただ今回(昨日と18日)の講義で以下のようなご指摘を頂きました。


「某大学の能研究家の講義のようだった。」

「謡本を見れば、話の筋はわかる。せっかく舞台で講義をしているのだから実際の演技を見たかった。」


確かに、能楽塾の講義内容はテキストを読んで、その後にビデオを見て話の流れを掴む事に重点を置いて講義をしています。


どうしてこの様なスタイルになったかと言いますと、僕が大学で能楽の演出や歴史などの授業を履修していた時に、その先生の授業の進め方が上に書いたようなスタイルだったからです。


今の能学塾がすべてそのマネかというとそうではなく、動作の説明の時に実際の舞台の時に使う小道具を使って解説をしたりしてはいるんですがね…。




この2点のご指摘を自分なりに解釈しますと、「能役者による講義」が聞きたかったと言う事になるのでしょう。(多分)


普段、僕ら能役者はお客様と対話する機会がほとんど無いと言って過言ではありません。舞台当日は舞台と客席という隔たりがあって、交流どころかご挨拶も出来ません。唯一、自分の父のお弟子様とお話しする機会があるだけですが、それでも半年に一度開催するお弟子様の合同発表会でお会いするだけで、お話しできない時も多々あります。


普通の能の講義ならば、どこかの大学に聴講生として行けばいい事なんでしょう。そうではなくて能学塾での講義はおおざっぱな話、舞台と客席の架け橋となるように、お客様と対話し、能に対する理解や見解を共有していく場となる事が、能学塾の真の目的となるべきなのではないか?と思うようになりました。



毎度、長くなってすみません。


これからも能学塾はお客様のニーズに誠心誠意応えていくつもりですので、ご支援の程何卒宜しくお願い致します m(u_u)m

こんにちわ。ご無沙汰してしまって申し訳ないです m(_ _ )m



一昨日の能学塾「鉢木」に御来場いただきました方々、本当にありがとうございました。


能の現在物の中で、かなり写実性に富んだ「鉢木」をどの様に解説をすれば、皆様によりわかりやすく紹介できるかを考えて講座に望んだのですが…。


どんな事でも人に伝えるのは難しいですね (;´Д`)ノ




いつものようにアンケートを採っていますので、それを反省材料としてまた次回に望みます。



ってか、その次回は今日なんですけどね Σ(~∀~||;)



とりあえず、いらしていただいた方の中から、質疑応答の時間が欲しいとの事なので、「鉢木」は長いですが、本編解説を急いでして、時間の許す限り質問に答えていこうと思います。




まだまだ、未熟者で愚か者ですが、少しでも多くの方が能って面白いものなんだと言う事を発信出来ればと思っています。

(`・ω・´)ゞ

ブログを全然更新しなくて、本当に申し訳ないです。


今、次回の能学塾のテキスト作りに追われてしまい、ブログが疎かに…。


本当に申し訳ないです。速攻で作ります!!

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今、久々に歌舞伎座前にいます。


こう言うと「青木さん、歌舞伎鑑賞ですか?」と聞かれそうですが、残念ながら違います(>_<)


今日、先生のお宅からの帰り際にK先輩から「カレーでも行く?」とお誘いを受けました。


なぜカレーかと申しますと、2004年12月インドに海外公演をしに行って、そこで食べたカレーに僕とK先輩は深い感銘を受けました。それ以来ずっと「香辛料たっぷりの本場カレーが恋しい」と言い続けてました。

ある日、K先輩のお素人のお稽古場の近くに本場の物に近いカレー屋があると判明。しかし僕とK先輩の都合が合わず、ずーっと先延ばしになってました。


それが今日実現します!


そのお店が八丁堀という事で、そこに行く前に歌舞伎座に近い和服屋さんで足袋を買ってきました。

2足で945円!!


お能の時に使えるほど生地はしっかりしてませんが、お稽古や地謡用には十分使えますね!!

イイ買い物が出来ましたo(^-^)o

まんじゅ~、最高!!きゃー



昨日は友達宅で猪鍋をしました。去年の大晦日に丹波でご馳走になったアレですよ(詳しくはhttp://ameblo.jp/aoki-nohactor-blog/entry-10022578314.html
猪鍋


今は便利になったよね。電話一本で新鮮なイノシシの肉が送られてくるんだから(´-ω-`)


んで、まずはしゃぶしゃぶのようにして食べたんですが、僕はしゃぶしゃぶでイノシシを食べた事がないんですよ。これが思いの外、美味しくてね~


しゃぶしゃぶの次にいつもご馳走になってる味噌仕立てにしたのですが…。




Hさん「やっぱりここは本場の味を知ってる人に再現してもらわないとね~」


青木「えっ!?」


Fさん「そりゃ~そうでしょ?だってあなたしか(本場の味を)知らないんだから」


青木「ぷぎゃぁぁぁ~~~」 (のだめみたいなリアクション笑)




そんな訳で台所をお借りして、作りましたよ(`・ω・´)


しゃぶしゃぶの時も昆布だしでしたが、さらにだし汁を加えて、そこに味噌を投入!


煮立たせる直前で堅い野菜のたぐいを入れて、5分くらい強火。


鍋をみんなのいるテーブルにあるカセットコンロに移して、肉投入!


出来たら、まずはHさんに。そしてAさん、Fさん…と取り分けて。




取り分けた順に食べてもらったのはいいんだけどね、ただみんな酷いのは味の感想を言ってくん無いの!!


取り分けてる俺としては何か言え~~~!! ヽ(`Д´)ノ 」って感じなのに聞こえてくるのは


あぁ~」だとか「う~」だとか「へ~」だとか、終いにゃあ~「こうきたか?」と。



もっと具体的な感想を言えや~~!! ヽ( )`ε´( )ノ 」と心の中で思ってました(笑)



んで、みんなの分を取り分けて、自分でも味見して「うん、いつも食べてる味だ。」って言ったら…


いや~、美味いよ」とか「アオ、ありがとね~」とか…。



それを聞いてホッとしました(´-ω-`)




んで、なんでタイトルが「まんじゅ~☆」なのかと言うと…(前フリ、長っ!!)


もともと僕を含めた3人が呑み友でして、そのうちの1人が結婚したって言うんで、その新居に土足で踏み込もう!!(笑)という企画が今回の猪鍋なんです。


そんなめでたい日にはやっぱり手みやげを持って行くのが常で、僕も持って行きました。


その手みやげの中に、こんな物が…



久保田♪1

出ちゃった、久保田!!しかも右上に何か書いてあるぞ?



久保田♪2


で~た~!!「萬寿ぅ~~」

(-_\)(/_-)三( ゚Д゚) (←目を擦って、えぇ~~?みたいなね。タイトルのまんじゅとは久保田のことでした)



久保田にも種類があって「百寿」「千寿」「萬寿」とあって、萬寿は他の2つに比べて高いんだとか…。



早速開けてみんなで呑んだのですが、ヤヴァイ!!(笑)本当に水みたいきゃー呑み安すぎ!!



そんなこんなで昨日は猪鍋&まんじゅナイトを満喫!!話も盛り上がって、終電に乗り過ごしそうになる始末…


終電上等!!



何?この締め方?(笑)今日もウダウダとくだらない事を書いてしまいました(懺悔)

はいっ、どうも~(´・ω・`)


今日は、昨日までの忙しさが嘘のような穏やかな日でした。


何せ、一昨日は「観世会」に出演される万三郎先生のお供、昨日は「梅若研能会1月例会」でしたからね。おもちゃ箱をひっくり返したような(←この表現は正しい日本語?笑)忙しさでした。



まずは一昨日から。「観世会」というのは観世流御宗家の月例会で、万三郎先生はいつも1月の時にご出勤されて、お仕舞をお舞いになられます。


以前は先輩が先生のお供で出勤していましたが、ここ3~4年は自分がお供をさせて頂いてます。


仕舞ですので、以前の観世喜正さんの会の時のように、能装束の着付けなどはないのですが…。



この1月の「観世会」には東西の名だたる観世流の先生方がご出勤されます。ですので、楽屋の空気がピィーーーーーンと張りつめています。


これが本来の楽屋のあり方なんだろうなぁ~(´-ω-`)なんて思いながら楽屋にいました。




昨日は「梅若研能会1月例会」でした。1月は「翁」という曲が一番最初に演じられます。「翁」の時は、五色幕の奥にある鏡之間と言うところに翁飾りと言う祭壇を設けます。その準備や能「楊貴妃」に使う作り物(舞台装置)小宮を作ったりと結構慌ただしいので、会自体は11時始めなんですが、僕たちは準備のため9時に楽屋入りしました。


僕はと言うと、「翁附き楊貴妃」のお地謡に出させて頂いて、11時~2時頃まで舞台に出ずっぱり、正座しっぱなし(´;ω;`)(翁附き■■■となると翁を舞った後に同じ人がもう一番能■■■の主役を演じる。今回は楊貴妃でした。)


万三郎先生が「翁附き楊貴妃」をお舞いになったのですが、あれだけ長い時間しかも気を張りつめて舞えるのはやっぱり日頃の稽古の賜なんでしょうね。それに比べて俺ってば…ガクリ



自分も日々の稽古頑張ります(`・ω・´)

まずは来月11日に親子共演する「鉢木」に向けてです。謡も結構ありますが、父の足手まといにならないようにします!!





昨日は本当に多くの方々に御来場いただき、誠にありがとうございました。


ではまた~☆






今日は寒いですねぇ~。今朝、吉祥寺駅前の電光掲示板に3℃って書いてありました。


『3℃っ!!!?』


でも、丹波はもっと寒かった気がする…。舞台の床もよく冷えていて、冷蔵庫の中を歩いているようでした。


この話を正月に親戚の前でしたときに弟が一言…


『へぇ~、冷蔵庫の中歩いたことあるんだ?』



ムキャーーー!!!! (#`ε´#)


かわいげのない弟(笑)





まぁまぁ、そんな寒さが続いておりますが、我が『能学塾』ホクホクで、いたって絶好調であります!!


次回1月18日(木)18:00~からの「鉢木」の回も定員まであと数名となってしまいました。これもひとえに皆様のおかげです。


定員オーバーが続くようだと、プロジェクターを購入したり、もっと人の入る会場を探して借りなきゃな、などと嬉しい悲鳴の連続です。


本当にありがとうございますm(_ _ )m



先日は古典芸能振興会様から能学塾の情報をホームページに掲載したい旨のメールもありましたし、いよいよ引き下がれない所に来てしまった感があります(笑)



いやいや、楽しみにして下さっている方がいる限りは、この青木健一、例え身を裂かれる目にあってもこの能学塾を続けてまいります。




これからもご支援の程、何卒宜しくお願い申し上げますm(_ _ )m






「虎の子」

意味…《虎はその子を非常にかわいがるところから》大切にして手放さないもの。秘蔵の金品。「―の財布」


(Yahoo!辞書より)



今の僕は、『虎の子のお休み』を満喫し、エネルギーチャージし、英気を養い、また明日からの仕事に向けて良いリフレッシュが出来ました о(ж>▽<)y ☆



お休みは何をしていたかですって?それはヒミツです: *:・( ̄∀ ̄)・:*:

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青木家では毎年1月3日に初詣にお詣りに伺います。

まずは地元吉祥寺にある武蔵野八幡宮です。いつも5分くらい並べばお詣り出来るんですが、今年は20分くらい並びました。

今年のお正月は人出がいつもより多いですよね~☆


さてさて、以前内弟子は年中夢中、年中無休と言っていたのに今日は休みなの?とお思いの方いらっしゃいますね。

そうなんです!!今日明日とお休みを万三郎先生から頂いたんです!!本当に久しぶり(去年の正月休み以来)の全休!!涙が出るほど嬉しいです!!


これから、荻窪白山神社、横浜に住んでいる母方の祖父母の家、父方の姉妹のお宅に年始のご挨拶に伺います!!


いや~、イイ正月だぁ~☆

(写真は武蔵野八幡宮です)