心のケアは禅タロット、
身体のケアはアロマで癒す
緩和アロマセラピストの松浦智恵美です
私のところで、
過去、受講してくださった方に、
その動機をお聞きしたら、
「がんで看取った身内がいて、
（両親だったり、兄弟だったり）
痛みを和らげる方法に
アロママッサージがあるということを
その時知っていたら、やってあげたかった。
家族にはできなかったけど
やり方を習って必要としている人に
やって差し上げたいのです」
という理由で申し込まれる人が
少なくありません。
がん末期になると、
末期がん特有の痛み（※）が
７〜８割の方に出ると聞きます。
※心理的苦痛・身体的苦痛
社会的苦痛・霊的苦痛の四つを
合わせてトータルペインと呼ばれています
看取りの時期が迫るとき
共に人生を歩んできた絆が
深ければ深いほど、
痛みで苦しみがら衰弱していく姿を
見るのは、本当にお辛いことと思います。
アロママッサージで
香りに癒されたり
肌に優しく触れる手の温もりが
気持ち良かったりで
喜ばれることが多いですが、
毎週楽しみに受けられていても
ある日を境に、
「もう、マッサージはいいです」と、
ご希望されなくなることも、
実はあります。
ハンドの実技講座風景
経験が浅い頃の私は、
「急になんで？
あれほど楽しみにされてたのに...」
自分に非でもあったのだろうかとか
傲慢にも自分の無力さに
悩んだこともありました。
経験が増えるに従って気づいたのは、
最期の最後まで、
マッサージをご希望されるとは限らない
ということ。
ある時を境にして
他人に触れられないで
そっとして欲しい時が
やってくるのですね。
肉体と魂が対話をする
大切な時間のようにも思えました。
それは
旅立ちの準備なのかもしれない
その時期は、
愛する家族がそっと
触れるだけで充分なのだと思いました。
そっと優しく手に触れるだけでいい
その時に、
アロマオイルが役に立つ
ご家族の
心の痛みを優しく包みこみ
大切な最期の時間となって
香りがお互いの心を繋いでくれるのです。
永遠に...
もしかしたら、
他に何かできることが
あったんじゃないかという、
悔いも軽くなるかもしれません。
その時のことを
香りとセットで思い出すから
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