痛みに寄り添い自分を取り戻す、緩和ケアアロマセラピストの松浦智恵美です
私が初めて
「癌」という病気を身近に
見たのは、高校生の頃。
(もう４５年以上前の話よ
)
正直言って、当時の私は、
どんな病気かよく分かってませんでした。
父の姉にあたる方、
私からみたら叔母ですが、
癌で入院しているというので
お見舞いに行ったことがあります。
そういえばあの時も
今日のように暑い夏だったな...
それから１〜２ヶ月後に
旅立たれたので
今思うと、あれは最後のお別れを
意識して連れて行かれたんですね。
小さい頃、お世話になった
叔母でしたから。
(しつこく言うようだけど、
機能不全家庭だったもんで
私をいつも心配してくれてた叔母でした)
で、病室に入って
何年ぶりかに見る叔母の
顔色が悪くとても辛そうにしていた姿が
今でも脳裏に焼き付いてます。
まさに「身の拠り所がない」
と言った状態。
入院していながら
なんでこんなにも苦しんでいるんだろう、、と
不思議に思いました。
当時は、癌の痛み止め薬も
うまく処方出来なかったのでしょうね。
「サンドイッチが食べたい」
というので
サンドイッチを買って食べさせたら
一口食べただけで
「もういらない」
と言って後は全く食べようとは
しませんでした。
当時はまだ
本人にがん告知をする時代ではなかったので、
「食べんと元気になれんよ」
と、弱々しく家族が言ってた姿が
痛々しかった。
そんな母娘のやりとりを
私はそばで黙って見ていました。
家族(娘)は病気をひた隠しにしてたけど
叔母は自分の病気を
どれだけ知っていたのだろうか...
きっと家族(娘)だって
辛かったに違いない。
苦しそうにしていた叔母の姿が
今でも一番記憶に残ってる。
その体験があって、
家族と過ごす最後の時を
痛みを家族で分かち合って
大切に過ごして欲しいという願いが
強くあるのかしれません。
今では、ほとんどが末期になると
予後を本人に伝えます。
最後まで、
尊厳を持って自分らしく生きるために...
遣り残す事がないように...
そのために、“緩和アロマ”を
活用して貰えたらと願う私です。
続きます
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