痛みに寄り添い自分を取り戻す、緩和ケアアロマセラピストの松浦智恵美です
友人知人、あるいは近しい縁者が、
末期がんで入院したと聞いた時、
「お見舞いに行きたい...。でも、行っていいものかどうか...」
と思うのではないでしょうか。
もしかしたら、今生のお別れになるかもしれない、
と思うと、尚更、会える時に会っておきたくなるというもの。
それは、元気なこっち側の気持ち。
患者さんにとっては、
気持ちは嬉しいけれど、
”そっとしておいて欲しい”が、本音の方も、
中にはいらっしゃるのですよね。
変わり果てた姿を見られたくない
ということもあるかもしれないし、
起きているのが辛いから、横になっていたい
もう、人と会って気を遣いたくない
一人静かに過ごしたい
ということもあるかもしれない...
それくらい、知ってますよって？(^▽^;)
昔、こんな事がありました。
或る日、散歩に付き添ってから
お部屋に戻った時、
一通のハガキが来ていました。
「あら、また九州のお友達から（ハガキが）来ているわ。
３日に１日のペースで送ってくるのよ、この人。
よっぽど、私の事が心配なのね。」
と、さほど嬉しそうな表情を見せることなく、
手にしたハガキを一瞥して、テーブルに置き、
「そろそろ、お返事を書かなくてはいけないわね」と。
その時私は、ハガキの主がまるで自分の事のように思え、
ドキッとしたのでした。
私は直ぐに、お見舞いに行きたがるタイプなもので。
振り返ってみるとね、有り難迷惑に気づかずに
結構、やってたと思います。
今は、一呼吸置いて思います。
自分が行く事が（関わる事が）、
果たしてその方に、必要とされることなのかどうかと。
むしろ、何もしなくて、
祈る気持ちだけで、充分な場合もある。
きっと昔は仲の良かったご友人なのでしょうね。
遠方だからこそ、ハガキを何度も、、、
でも、
受ける側にしてみたら、
何度も重ねて送られて来るハガキは、
過度な励ましとなり、
返って負担に思わせてしまうこともある。
決して、嬉しいものではないのですよね。
「寄り沿う」って、難しいものですね。
がん患者さんに、
アロマトリートメントをするときも同じです。
施術者に、励ましの気持ちが強くあると逆効果です。
その気持ちがストレートに、患者さんに伝わりますよ。
その辺りの違いは、実際に緩和ケアアロマの実技講座で
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