間取り相談を受けること自体、そもそも乗り気じゃなかったご主人様宅の話。
それをする面積的なゆとりが折角おありなので…
せっかくだからと、
階段の折り返し部分「三角板6枚」を「正方形2枚」にしてはどうか?
という提案に対し、
奥様…大賛成!
ご主人様…気にならないので必要ない!
と、打ち合わせ時では平行線だった。
その後、納品した提案図面をご覧になったご主人様が、まさかの心変わりをされた話。
先日、間取り相談を受けられた愛知県在住50代のUご夫妻様。
今回、間取り相談を希望されたのは奥さま。
それに対し、ご主人様は…
「主婦の目線か…何を聞くの?」
「金額に見合う提案くれるの?」
「信用できる人なの?大丈夫なのか」
「別に間取り相談なんて、しなくてよくない?」
と間取り相談には全く乗り気ではない様子だったと。
コレ、間取り相談あるあるでして…
よくそのようなお話伺います
奥さまは、そんな様子のご主人様に頼み込み、
間取り相談の許しを得て依頼をくださったということなのだ。
Uさんはマイホーム2棟目。
区画整理に伴い、建物を移動させる必要があっての建て替え。
従前宅の間取りには、何の問題もなく住みやすいものだったそう。
そして、その間取りを考えたのがご主人さまだったと。
当然今回の間取りも「家族のことを誰よりわかっているご主人様が考えたもの」をベースに作られていた。
今回のお悩み内容は…
*希望の駐車台数が取れない(子供用も必要)
*2階が広すぎる
*予算オーバーのため減築も視野に
という内容で、打合せをスタートした。
Uさんの間取りは、家族の性格や使い勝手を踏まえ、考えられたものになっていた。
その中で、私がパッと見て気になったのが階段だった。
まだまだお若く元気なUご夫妻さまではあるが、折角の建て直しのチャンス。
ここは今後も見据えて計画したいところだ。
原案の階段は↓この折り返しが6分割タイプだった。(よく見かける一般的な折り返し階段である)
↑平面図だけだと実際はどんなものかをイメージしづらいので
↓イラストで確認するとわかりやすいかと?
↑原案はこれだが今後を見据え、比較的安全とされる…
↓この折り返しが2分割の階段にされてはどうか?と提案した
すると…
■奥さまは、原案の6分割が以前より気になっていたと。
■対してご主人様は、従前宅もこれと同じ形状で、なんら気にならないと。
なるほど…
意見、割れましたな
※階段については、↓コチラの過去記事で紹介しています。(↓文字の上をクリック)
『たった0.5帖広げるだけ!安全な理想の階段』
『階段を0.5帖増やすとどうなるか?』
ご夫妻で意見が割れたのが、この階段部分だった。
- 今は気にならなくとも、今後年を重ねたときにどうか?
- 6分割→2分割にすると、階段面積が0.5帖増となる。
- 0.5帖増となっても、全体面積が増えることなくバランスが取れていれば無駄ではないのでは?
これらについて、ご主人様の意見を伺いつつ、いろんな提案をさせていただいた。
そして朝9時にスタートした間取り相談は、およそ7時間30分後に終了した。
間取り相談終了直後、ご主人様の様子を奥さまに「こっそり」お尋ねしてみた(笑)
Uさんより掲載許可を頂いておりますので、そのまま↓ご紹介。
うわーん、ご主人様ごめんなさい!
溜息出ちゃうほどショックだったのですね。
家族のことを誰よりわかっているご自身が、家族のために…と考えた間取りを
どこの馬の骨ともわからない坂口とやらに「ダメだし」されて…
スミマセン!
でもでも、「役にたったこともいくつか…」とのことだけど
これもすべて、ご主人様の考えられた、しっかりした土台の原案があったから!…こその坂口の提案です。
それに…ホントは「コレちょっとどうなんだろう…」と別に思うところがあったとしても…
「いいですね~」
「なにも問題ないですね~」
「いいんじゃないですか~」
などと、ご機嫌取りのようなことしたら、坂口の間取り相談を利用された意味がなくなってしまう!
ですからあえて「水を差すようなこと」も心を鬼にして申しあげます。
私が言わなきゃ誰が言う…とね
以前間取り相談を受けられた「はるさん」がアメブロでリアル体験談を書かれています。
※その時の記事はコチラ
Uさんは、はるさんブログの読者さんで、はるさん経由で坂口にたどり着いた方なのです。
なるほど…
間取りを考えた本人(ご主人様)にとっては「ダメ出し」
間取りを考えてもらった本人(奥さま)にとっては「1つもダメ出しと思わない」
この違い、おもしろいですな。
あ、そうそう。
はるさんのブログ記事に、「坂口の間取り相談」についての「鋭い考察」があったのでよろしければお読みください。(←ここをクリック)
(※現在、はるさんのブログは残念ながら閉じられています)
【Uさんに実際に納品した階段付近を抜粋。図面も一からCAD図面で書き直し、さらに補足を赤ペンで書き込んだ】
打合せ終了直後「ショックで溜息」をついていたご主人様が
翌々日に納品した↑「坂口が修正し直した図面」をご覧になられた…その時の様子を↓奥さまがまたまたこっそり教えてくださいました。
なんとなんと!
ご主人様がそんなことをおっしゃってくださったのですね!
Uご夫妻さまの2棟目マイホームに微力ながらお手伝いをさせていただいた者として、私も嬉しいです!
ご夫妻で割れていた意見が一致となり、
「U邸の間取りはこれでいきたいです!」
とビルダーさんに自信を持って要望案として提出できますね。
私もあの間取りが、ビルダーさんとの打ち合わせをすすめる中で、どのように変化するのか?そのままGo!なのか?楽しみです!
また間取りで迷うことが出てきましたら、いつでもお声をかけてくださいませ!
・・・・・
はるさん!(←急に呼びかけるなって?)
この度は、お客様を間接的にご紹介くださり、ありがとうございました!
実は、Uさんちの次のお客様も、はるさんブログ経由の方です(笑)
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