広々リビングもいいんだけど、たった0.5帖分の面積を階段にまわすだけで快適で安全な階段になる話。
「たった0.5帖」と思うか、「0.5帖も」と思うか…
階段の考え方は人により優先度がずいぶん違います。
■通過するだけなので極力小さく抑え、他を広くする。
■快適な暮らしの重要な場所と捉え、あえて階段へ面積を割く。
私は完全に後者の面積を割いてでも…の「こだわり派」です。
階段の多々あるこだわり項目の中でも一番は↓これ!
「両手に荷物を抱えた状態で安全で楽に降りられるか?」
今回は「0.5帖広げるだけ」の私が思う理想の階段の話です。
住宅で日常的に荷物を持って階段を上り下りすることって意外とあります。
■洗濯物を持って2階のベランダに行く。
■乾いたタオルを抱えて1階の洗面室へ行く。
■子供を抱っこして上り下り。
■学校の荷物を抱えて階段の上り下り。
■節句飾りの段ボールを持って2階から下りる。←これは年数回だけど
この状態でしっかり足元が見えますか?
新居に不慣れな内は気を付けるでしょう。
でも慣れて急いでいたら目測で上り下りしちゃいません?
足を踏み外すときってこんな時だろうと思います。
階段にはいくつも種類がありますが、よく見かけるのは途中で向きが変わる「折り返し階段」でその多くは、まわる部分が6分割のA階段タイプです。
この折り返し階段のまわる部分、いわゆる「踊り場」の部分がポイントです
※参考図の赤色部分が折り返し(踊り場)。
赤色部分で一気に上げようとすると三角の踏み板ができます。
三角の踏み板は、そうでない踏み板に比べると踏み外しやすいです。
階段の内側と外側で巾が違うことが原因。
「こだわり派」のあなたは三角部分のあるなしに気を付けます。
あった場合でも三角踏み板の枚数の少ない方を選択するとよいと思います。
【私の理想はBですが、諸事情からCにすることも。】
※ちなみに踊り場への「こだわり優先度」が高い我が家はDです(笑)
青色部分はA階段と比較した場合の増えた帖数を表します。
理想の階段Bは「Aより0.5帖広い」というわけです。
狭小住宅など全体的なバランスでA階段しか選択できない場合もありますが、
たった0.5帖を階段にまわすだけで理想の階段にできます。
「たった0.5帖」と考えるか?
「0.5帖も階段に」と考えるのか?
階段にとって0.5帖は運命を分けるほどの面積です。
逆にリビングが0.5帖小さくなるのはどうでしょう。
階段への思い入れの強さで答えはまったく変わります。