こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

 

 

5月19日(日)に放送されたNHKスペシャル『東洋医学を“科学”する 〜鍼灸(しんきゅう)・漢方薬の新たな世界〜』はご覧に成りましたでしょうか。

私は大変興味深く拝見いたしました。鍼灸師でありながら「おぉ~すごいなぁ~」等と思いながら見てしまっていました。ただ視聴中、方法は東洋医学だけど運用は西洋医学だな~と思っていました。内容の中で言えば足三里(あしさんり)や合谷(ごうこく)に鍼をすると求心性の神経が脳に伝達して脳から遠心性の神経を介して身体に様々な反応が生じるとあり、これなどは西洋医学の何々の薬を飲むと身体がどうなる的な感じでツボを運用しているようでした。これは完全に西洋医学的な考え方だと思います。何故ならそこには東洋思想が無いのです。足三里でも合谷でもソコに鍼をするのは良いのですがどうしてそのツボなのか、そのツボはどうしてその場所にあるのか等々が完全にすっぽ抜けてしまっていました。この運用は西洋薬と同じく何々病には何の薬を処方する……など確率によるマニュアルが中心の世界と感じて見ていました。東洋医学の「同病異治」「異病同治」といった確率から離れたダイナミックにイレギュラーな運用も紹介されていたらもっと面白いのに~とも思ったのですが番組のタイトルには『~”科学”する~』とあるので「あ、でも、これでいいんだ」と思い直してみたり色々忙しかったです。振り返えると良く練られた番組でした。流石NHK。

でも番組内で敗血症におけるマウス実験の事も紹介されたいましたがマウスもヒトも鍼が効くのはおもしろいですね。私の鍼灸の大先輩には何故か獣医師さんが大勢いらっしゃいます。それぞれ動物病院で患畜に様々な鍼灸施術をされていますが、実際よく効くそうです。何といっても具合悪くてグッタリしていた犬や猫たちが施術後は元気に動き回るそうです。ヒトと違い動物たちは体調について忖度などしません。具合が悪ければグッタリ、元気があれば素直にピンシャンするわけです。動物たちの振る舞いを見るにつけ「気」とは世界を構成する万物に宿るものであり、同じ「気」を宿す事からヒトも動物も自然の一部であると思われるそうです。

 

 

そして今回のNスぺの中で私的な興味を、ひいたのは『ドーパミン』です。

医学的には「ドパミン」と呼ぶらしいのですが番組ではドーパミンだったのでこの記事ではドーパミンとします。

番組内では鍼をする事によって脳からドーパミンが分泌されるとありました。このドーパミンが私は円形脱毛症と関わってくると感じています。

ドーパミンってどこかで聞いたことがある名称だと思います。ドーパミンはセロトニンやヒスタミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどと大きく同じ仲間です。これらもきっとどこかで聞いたことのある名称ではないでしょうか。それだけ生命活動の根幹をなす物質であるという事ですね。更にコレらは運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わるとWikipediaには書いてあります。

おっと、運動調節は身体の特に首肩のコリに……、ホルモン調節は蛇行型に見られるホルモンに反応する酵素の分布に……、快の感情・意欲・学習は精神的ストレス……とまぁ今まで私が円形脱毛症の原因の一部ではないかと書いてきた事とどことなくリンクしちゃうような臭いがします。。

 

しかしそれよりもドーパミンが深く関わると私が思う事柄としてはメラニン色素が挙げられます。

メラニン色素に関しては最近の記事でも書いているのですが円形脱毛症の抜け毛と非常に関りが深いと思います。髪が黒いうちは凸凹曲がりくねりながらももう少し伸びる事が出来るのに対して、薄茶けてくると髪の成長は停止して抜ける可能性が高まります。円形脱毛症の症状悪化時にはメラニン色素に異常が生じていると云っても過言ではないと思われます。

 

 

 

し、しかし

 

今回の番組で私が最も興味を抱いたのは番組後半に紹介された

『ゲートウェイ反射』です。

番組の中の言葉を借りてまとめると心理的ストレスはもちろん強い光など微小な肉体的ストレスであっても特定の神経から神経伝達物質が放出される。その神経伝達物質が周囲の血管に穴の様なものを開け、そこから病原性T細胞が出てきてしまい周囲の組織に炎症を引き起こす……と云うものでした。

↑北海道大学のサイトです。

 

↑KAKENのサイトです。

 

私なりにまとめてみると感覚神経と云うものは左右対称に存在しますが、右だけ左だけという片方に何かがあった場合でも脊髄を介して反対の同じ部位や遠隔部位に同様の炎症を生じさせる事がある……でしょうか。その炎症の発生に神経から出るIL(インターロイキン)が関わっているようです。反対側に症状が出るというのは良くある話のようです。

幻肢痛(げんしつう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。何かのアクシデントで片方の腕や足を失ってしまったのち、無くなったはずの腕や足が痛むと云うものです。私は幻肢痛の施術はしたことがありませんが鍼灸施術で幻肢痛の時どうするか。それは腕や足が実際に存在する方(痛まない方)の腕や足に鍼や灸をします。そうすると良い事が起きるそうで、これなどもゲートウェイ反射の反対(良い影響を与える)をかなり古くから経験則として実践してきていたことに成ります。

 

円形脱毛症で良くあるのが左右対称の脱毛部の発現です。これなどはストレスによるゲートウェイ反射が関与していると云っても今のところあまり矛盾を感じません。しかも従来から主張してきましたが脱毛部の現れ方は頭皮を管理する太い神経に沿った部位であったり、脱毛部の形状にはある一定の法則があります。これなども電波のように活動部位を限定する事のない自由自在に動き回れる免疫の暴走だけでは説明できないと感じてきました。ただしそこに物質的な境界や領域をなす神経が介在していたとすれば私的に非常に納得できます。オルミエントなど免疫抑制剤がある一定の功を奏すのもうなずけます。

神経を圧迫して肉体的ストレスを与えるような筋肉のコリ。特に首肩オデコ、側頭筋、胸鎖乳突筋、眼輪筋、背筋など円形脱毛症の方々に多い特徴的なコリ方(あおい堂調べ)がゲートウェイ反射を引き起こしているとすれば、これらを改善させることで円形脱毛症が癒えていくのも合点がいきます。

 

 

番組を見るまで「ゲートウェイ反射」なる言葉を知らなかったのは非常に不勉強でありました。

この新しい理論についても少しづつ理解を深めていきたく思います。

しかししかし、過去記事『Subtle(サトゥル)』はゲートウェイ反射的な内容と思っていただけ……ないだろうか?

 

 

よければ参考にしてみてください。

 

 

≪参考過去記事≫

↓インターロイキンについて

 

 

 

 

胃が元気になる気がします(個人的な感想)。

副作用はお腹がすくこと?!

亜鉛も銅も入ってます。

チロシンも入っています!

 

 
 
 
 
 
 

 

 
 
 

お知らせ

定休日は

日曜と月曜

および

月曜と火曜

隔週交替です。

 

5月の休み

27日(月)28日(火)

 

6月の休み

 2日(日) 3日(月)

10日(月)11日(火)

16日(日)17日(月)

24日(月)25日(火)

30日(日)

 

此方も見てみてください!

円形脱毛症の事がまとめてあります。

『円形脱毛症考』

 

 

あおい堂鍼灸院Youtubeチャンネル

『aoi-do-ga』

 

そしてあおい堂鍼灸院は

鍼灸治療専門院です。

 

しかし、

ウィッグ全般のご相談も承ります。

毛髪に関してワンストップで対応できる鍼灸院を目指します。

 

 

ブログランキングに参加しています。

是非応援クリックお願いいたします。

円形脱毛症ランキング

にほんブログ村 病気ブログ 円形脱毛症・脱毛症へにほんブログ村

ゼヒゼヒ~

フォローしてね…アメンバーぼしゅうちゅう