こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

前回の記事では円形脱毛症原因の概要について書いてみました。

そして本日の記事では円形脱毛症発症の切っ掛けについて書いてみたいと思います。

 

そして今度は発症する切っ掛け。

円形脱毛症の切っ掛けは大きなことから小さなことまで、逆に言えば何でも関与する可能性があると思います。「そんなバカな!」と思われるかもしれませんが極端な事を言うと例えば「タンスの角に足の小指をぶつけた」とかも円形脱毛症発症の十分なきっかけに成り得ると感じています。

 

エッ、信じられない……ていうか○○?

と思われた方もきっと多いことでしょう (´・×・`٥)

しかしこれも何でこんな事を言うかと言えば経験からなのです。マァ モウスコシ ヨンデミテクダサイ

 

実際に当院に来られている方で、来院した日に例えば『寝違えた』等とお話いただいた時などは円形脱毛症の治療と同時に『寝違え』の鍼灸施術もしたりする事があります。どんな事をするかと言えば『寝違え』等の場合は鍼1本を2~3ミリ程度、場所を選んで打ちます。そうすると単純な『寝違え』の場合などはそれだけで痛みが消え失せます。2~3ミリですから当然鍼は筋肉にも達していません。それなのに、鍼をうった瞬間に痛みの100%が消えます(鍼をした直後に痛.みを感じていた動きをしてもらうと痛まなくなっている)。たとえ成績が悪くても60%位の痛みの消失はごく浅い鍼、たったの1本で見込めるのです。寝違えの殆どは気滞(きたい:気が渋滞して動けない)だと思います。そこに1本の鍼を使って気の痞えを取り去り、気を巡らせて寝違いは解消です。これは私もスゴイが(笑)鍼がスゴイのです。 ホントウダヨ

そして何故このような話をしたかと言うととても大事な事として、体調と言うものは実はその位の

微々たる刺激で変わり得るモノだと言う事なのです。

 

この寝違えを治す現象は体調が良くなる事例ですが、当然悪くなる事例も同様に言えることでしょう。

当然の事ながら変化の全てが良いだけではありません。

 

先ほど例えで「タンスの角に足の小指をぶつけた」事で円形脱毛症を発症するかもしれないと書きましたが、ごく弱い鍼一本で寝違えの症状が消えるのであれば、逆に同程度の刺激でも時と場合によって何かしらの身体の不調や症状、この場合で言えば円形脱毛症を発症し得るきっかけとして成立すると言っても過言ではないと感じます。繰り返しますがどのような刺激も身体に生じる変化は良いだけ、悪いだけとは限りません。

 

 

本日の記事のタイトル『subtle(サトゥル)』は日本語の意味としては『微妙な・繊細な』です。微細な刺激は日常生活の中に溢れかえっています。その殆どは受けても身体に何の変化も起こさないものです。例え刺激を受けたとしても他の雑多な刺激によって相殺されて無害化する事もあると思います(寝違えと鍼一本の刺激のように)。その中でも悪い刺激を反復するように受けてしまった時に1回1回の刺激は微細であっても円形脱毛症を発症させる刺激にも成り得ると思います。

 

 

日本語では『気をまぎらす』と言う言葉があります。これは何か強い刺激を受けても、その他の刺激によって先行した刺激が目立たなくなる、埋もれてしまうと言った意味に思えます。日常生活の中で円形脱毛症を引き起こすような致命的な刺激を受けたとしても、同時にそれを相殺して無効化するような雑多な刺激が有れば円形脱毛症を引き起こす刺激をまぎらわせる事が出来ていると思います。ちなみに先ほどの寝違えの施術では痛みが完全に消失しなかったからと他の場所に鍼を2本、3本と追加したとします。するとそれで痛みが100%消失する場合もあれば、逆に6割消えていた痛みが4割に減ってしまったり、施術前と変わらぬ100%に復活したりもします。巧くいかなかった場合は結果として良い刺激だったのが追加した余計な鍼の刺激によって紛らわされたのです。 オモシロイデスネ~

円形脱毛症と寝違えは違うと思われるかもしれませんが、この現象は痛みだけではありません。気持ち悪さや眩暈などの体調も同様なのです(寝違えよりは難易度がずっと上がりますが……)。

時と場合によりますが私が施術でできるだけ鍼の本数を減らしたい理由はコレです。

 

 

この様に考えると円形脱毛症に罹って気持ちの矛先が症状の不安だけ向いている生活は一般論としてアクティブな生活ではないように思えます。基本、家に閉じこもって居たり、考え事は髪の事ばかり……、それは他の雑多な刺激を受ける機会の乏しい生活とも言えそうです。

 

『病は気から』という言葉があります。これは以前のブログでも少し書きましたが『重症も軽症も含めた全ての病は気の病(気の滞りなどの軽い病)から始まる』と言う意味だと書きました。日常生活におけるどのようなSubtle(サトゥル)な刺激もたまたま他の刺激によって相殺されず生きた状態のままではいずれ発症の憂き目にあうかも知れません。東洋医学ではこれを『未病(みびょう)』と呼びます。未(未だ)病(病まざる)で未病。発症前の段階です。これは非常に怖い事です。これこそが円形脱毛症を発症させる切っ掛けです。それにしても怖いのは一体何の刺激が悪いのか見当がつかないからです。注意を払うにしても注意の払い様がない。

 

 

しかし、五里霧中かと言えば私はそうでもないと考えています。今までこのブログでも何度も出てきましたが円形脱毛症は筋肉の状態と非常に縁が深いと感じています。円形脱毛症は精神的ストレスで発症する等と今でも世間では言われています。でも実体のない、脳の記憶でしかないストレスにそのような真似ができるのでしょうか。私はストレスを感じている人の身体の使い方、つまり筋肉の使い方に円形脱毛症を引き起こす能力が有ると考えます。ストレスフルな方は自然と少しうつむき加減に成っています。梅干やレモンを思い出して唾が出てくるのと同じです。この姿勢は首の筋肉に非常に負担をかけます。表情筋もあまり動かさなくなります。スマホもしかり。ドライアイに成りやすいのが証拠です。こって硬くなった首回り、頭部周辺の筋肉が頭皮を管理する自律神経線維や知覚神経線維そして動静脈を圧迫、またはもしかすると血管内に極小の血栓のようなものが生じて毛根に異変がおきるのが円形脱毛症だと考えています。他には自己免疫疾患であったとしても免疫の攻撃の前に毛根の異変(成長不良)が先に生じていると私は考えます。この異変も先ほど書いた神経や血管への影響を筋肉が引き起こしている。つまりは身体の使い方なのです。

そうなれば気を付けるべきは肩、首、顔への刺激もしくは長期間継続する無刺激(刺激の少なさ)です。

そうです、無刺激という刺激も存在すると思います。それと肩首に深くかかわる僧帽筋、菱形筋辺りの筋肉も同様です。まずはこれを確認したうえで先に極端な例として書いた「タンスの角に小指をぶつけた」などのアクシデントを思い出せる範囲で探ってみるべきです。それ以外では飲食もきっかけに成り得ます。食材内容(アイス過食など)もさることながら私が今まで見てきた経験からは『食べ方(早食いや噛まずに飲む・極度に熱いまたは冷たい食材の一気食いなど)』の酷さや過度の飲酒での切っ掛けも当院での実例があります。

……と、ここでこう思われることでしょう。『どうしてこれが実例と言えるのか』

それは食べ方や過度な飲酒をした当日、もしくは翌日から抜け始めたタイミングからそう考えています。他にはどこかの過去記事で書きましたが飛行機に搭乗して抜け始める事も時として存在します。この場合は搭乗した当日から遅くても1週間以内です。これらのタイミングから発症のきっかけで「ある」と感じています。

 

 

しかし、ここまで書いておきながら興覚めですが『切っ掛け』は外傷でない限り治る為にそこまで重要ではありません。発症の切っ掛けは既に済んだことなのです。外傷の場合は過去記事『古傷の物語』のとおり治る為に必要なケアがある事もありますが、それ以外は今現在の症状を治めるために認識の必要性は無意味ではないにしても、それ程でも無いのです。家が火事になったとしたら、出火元を探すよりも実際に燃え盛る火を消す方が優先です。消えた後に今後火事を起こさないように注意点を知っておくことは有意義なのと同じです。

 

 

過去記事『ボム!』では爆弾に例えた内容を書きました。円形脱毛症も体質(原因)と言う「火薬」と切っ掛けという「起爆装置」の両方が無ければ発症「爆発」しません。数多あるSubtleな起爆装置にいちいち気を配っていたら生活できません。なので気を配る的を肩より上に絞り込む事。そして無理なく基本はゆっくりと動かして『気』を巡らせる事。皮膚炎が無ければ痛すぎない様々な刺激を皮膚に感じさせること(ローラー鍼など良いと思います)。その他は当然身体に優しくないと思える事は出来るだけ避ける事。これらは地味で地道ですが新たな円形脱毛症の切っ掛けを避ける妙薬だと考えています。

 

よろしければ参考にしてみてください。

 

 

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