こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
円形脱毛症の発症から悪化、そして回復過程までを「ほくろ」を目印に定点観察するという世間であまり見られない(私は見たことがないです)観察シリーズの第2回目です。
前回の記事ではどんどん髪が抜けてしまう一方で発症に気づいて2か月目、ご来院されてから1か月経過したくらいから白い産毛が徐々に生え出してきました。産毛が生え出すのはとても良い事なのですが病み上がりの毛穴であるためか生えてきた白い産毛もなかなか伸びていかない事と、一つの毛穴から生える髪の本数が少ない事、途中で若干ぶり返してしまうような不安定さが画像から見て取れました。そして前回の記事では少数ではあるものの黒くなる産毛が登場したところで終わりました。
白い産毛はいよいよ黒髪へ変わり始めます
本日の記事ではそれからどのように変化していくのでしょうか。
早速見てみましょう。4月13日から5月11日までの画像です。
画像のにぎやかさから順調に髪が伸びている様子が見て取れます。それに呼応するかのように髪の根元に角栓(かくせん:皮脂や角質のまざった毛穴の汚れ)がついているのが見て取れます。前回も書きましたがやはり髪の成長の良い毛穴からは角栓が付きやすくなるように思えます。そして4月20日くらいの画像からは今まで一つの毛穴から一本ずつしか生えていなかった髪が2本くらいの単位で生え出しているのも確認できます。徐々に本来の機能を取り戻しているように感じられます。
そして5月11日の画像ではとうとう明確に画像の中の毛穴から黒い髪が何本か複数出しているのが見て取れるようになりました。この時点での産毛は私の経験則上、今までの白い産毛が抜けて新たに黒い髪が生えてきたわけではないのです。最初は白髪で生えてきた産毛も時期を経て黒毛に変わるのです。すでに白く生えて来てしまった部分の色は変わりませんが、白髪の根元から黒に変化した髪が伸びてくるのです。なので生えてきた髪を見てみると毛先は白で根元は黒というツートンカラーの髪になっていることがあります。
ところが、ここで一つ面白い現象があります。
実は眉毛やまつ毛も同様の経過をたどることが多くあるのです。そして忘れてはいけないのが一度黒に成ったらそのままずっと黒でいられるわけでもない事です。やはり病み上がりの毛穴であるゆえか、一度黒毛に成っても再び白髪に戻ってしまう場合もあります。
中には
白→黒→白→黒
と短い産毛の中で何度も色が変わる髪まであります。
実際に写真をご覧ください。
一本の髪の中で白・黒・白・黒と色が切り替わっています。
そしてこれも私の経験則ですが白と黒の間を行き来するのは問題ない場合がほとんどです。そのまま髪は成長し続けることが見込まれます。
逆に私が気になるのは、
白でも黒でもない「薄茶色」の髪です。
これについては過去記事に詳しくありますので参考にしてみてください。
しかし、この後の経過では白髪から黒毛に変わる際に少々今お話ししたこととは別の現象が生じます。
順調そうに見えても、回復はまた足踏みします
そして次の画像では順調に事が進んでいきますが……。
5月25日から6月15日までの画像です。
画像を見るとどんどん髪の存在感が増していきます。
一見順調そうに見えるのですが、
「あれ?」
と感じることがあります。
良さそうにも思えるのですが、黒髪が増えていません。
髪が増えて画像が見えにくいとしても前回の画像で確認できた黒髪はどこへ行ってしまったのか確認できません。もしかしたら抜けてしまったかもしれないようです。やはりここでも回復の波を感じてしまいます。良い時とそうでない時が波のように来ては引いて行く。その繰り返しの中で少しずつ回復の糸口が見えてくるのが円形脱毛症の治り方と言って差し支えないと思います。まぁ今回の画像は悪化したとまではいかなくとも少し停滞したという雰囲気のひと月を写したようです。
ただ後から出てくる画像と見比べてみて欲しいのですが白髪の髪の太さは他の画像に比べてもっとも存在感のある状態のようです。白髪ではありますがもっとも髪の成長が順調な時でもあったようです。
黒髪になる前に一度抜けることがあります
そして次の画像ではやっと黒髪が本格的に増えてきます。しかしここでも手放しで喜べるだけではない現象がありました。6月22日から7月20日までの画像です。
この画像を見てまずざっと見た感じをそのままいうと「黒くなった、でもその前に随分髪が減った」です。先ほどまでの白髪だけどうっそうと生えている頭皮という感じではなくて、先ほどまでの「白い髪で賑やかだった頭皮」が急に区画整理されたような印象です。スッキリとした「ほくろ」周辺に戻ってしまいました。6月22日が少し見えにくいのですが、次の7月6日では「ほくろ」がハッキリクッキリと見えてしまっています。そして7月13日にはまた白い髪が増えていますが、翌7月20日の画像では白髪はほぼ見当たりません。
本日の1枚目の画像の説明で白い産毛がそのまま根元から黒く伸びだしていくと書きましたが、今回の画像での変化は少し性質の異なるものです。今回生じた現象は黒髪化する前に一度抜ける現象です。私も最初に見たときは驚きました。推測にしても理由はまだわかりません。時々あると思います。
特に局所免疫療法(SADBEやDPCP)で回復されてきた方は自然治癒やそれ以外の治療法で回復されてきた方よりも生えてくる髪について白髪の割合が最初多いように思えます。この場合、白髪部分が黒髪化する前に一度白髪が抜けてしまう現象を今まで何度も目にしてきました。もちろん必ず全てのケースで見られるわけでもないですし、白髪全部が抜けるわけでもありません。しかし一部分やもう少し多くの部分が確りとした終毛(しゅうもう:成長した髪)に成っても白髪である場合にそのような現象があると私は思います。今回の症例の方は局所免疫療法はされていません。しかしこのような場合もあるのです。もしご自身の頭皮の白髪の産毛が少なくなってしまったと感じられた時にはこのような現象の場合もあると思い出していただけると良いと思います。
黒髪に成ってもまだ本来の髪ではありません
そして次の画像は白髪の存在がすっかり黒髪に変わってからの動きになります。
7月27日から8月31日までです。
殆どの髪が黒髪化してきていますが白髪の時に見られたようなうっそうとした感じには至っていません。しかしこの時もゆっくりとではありますが黒髪は伸び続けていました。
円形脱毛症になって感じやすい事の一つとして白髪は黒髪よりも良く伸びるという気づきが挙げられると思います。回復期においてほとんどの髪が黒髪に成ってもその中で数本だけ白髪が伸びて目立つ、しかもその白髪がきれいなストレートではなくて湯に戻す前のインスタントラーメンのようなヨレヨレっとしたくせ毛であったりして非常に目立つことがあります。ここでも黒髪に戻ったは良いのですがまだ髪の太さが回復していないことを見ると伸びる速度はゆっくりだと想像できます。当然ではあるのですが髪が太くなるには髪が伸びなければなりません。細い×2産毛として生えてきた髪が細いままであるというのはまだ成長の勢いが発症前に戻っていないことをうかがわせます。
今回の「後退」は悪化ではなかったのかもしれません
本日の記事はここまでです。いかがでしたか?
前回の記事でも3歩進んで2歩下がると書きましたが、今回の記事での「後退」は髪が減るという現象は同じであっても前回と少し意味合いが異なります。
もちろん、現時点ではまだ仮説です。
しかし私は、今回の「後退」は悪化ではなく、
身体が回復するために、一度通る必要のあった変化
のように感じています。
そうなるとここでもやはり病状に関して短期間での一喜一憂、特に一憂の方はその人の精神的エネルギーロスに成りかねません。変な感じですがある程度はおおらかに見届けるべきかと感じてしまいます。
さて、次回はとうとう1年が経ち回復までの行程をご紹介します。
※次の更新は8月14日(金)を予定しています。
よければ参考にしてみてください。
≪参考過去記事≫
↓一体何が透明なのかぁ~?
↓円形脱毛症と白髪は切っても切れない関係?
↓白髪とメラニン
↓色というやつは…
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此方も見てみてください!
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