こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
本日はズバリ「男性型脱毛症(以下AGA)」についての
実際の症例をご紹介しながら
「鍼灸で髪が生える」とはどのようなことかを
綴ってみたいと思います。
今回ご紹介する方は
- 30代男性(以下K様)
- AGAクリニックなど皮膚科通院歴なし
- 育毛剤使用なし
- 円形脱毛症歴なし
- 特段の既往歴なし
軟毛化(なんもうか)と呼ばれる現象が最大の問題となります。
軟毛化とは
- 髪の生存期間がだんだんと短くなる
- 太く長い髪に成長できない
- ゆえに産毛のような細い短い髪が多くなる
- 頭皮を覆い隠すことができず露出する
- 毛包の休憩である休止期が長くなる
- 髪の本数が減る
上から頭頂部、右側M字、左側M字部分です。
頭頂部はつむじが写っています。
以下の経過画像に関しても同様の写し方をしていきます。
ただ本症例は初期のころの頭頂部撮影を
接写ばかりにしてしまったため
最初は少しわかりにくいかもしれません。
でも時間が進むにつれて問題ないくらいに
変化していきます。
続いては5回目のご来院時です。
当院へは最初はおおよそ2週間に一度、
その後はおおよそ1か月に一回程度の頻度でご来院いただきました。
まだ大きな変化はありませんね。
続いては9回目のご来院時です。
髪を短く切られました。
頭頂部の画像でお気づきいただいたかもしれませんが
薄毛の範囲が広がって見えます。
これは髪を短くしたことで頭皮を覆い隠す能力が減ったためです。
このようにAGAも円形脱毛症も髪型によって
見える・見えないが随分と変わってきます。
ただ一つ気になる点が出てきました。
それは以下の画像です。
一部分を抽出してみました。
左側M字部分です。
赤丸の範囲内を見てみてください。
矢印の先、第9鍼のほうが以前の第5鍼よりも
髪が多くないですか?
小さな黄色丸は同じ髪の毛を指す座標としています。
少し変わり始めたようですね。
では次の画像へ行ってみましょう。
う~ん、どことなく増えているように思えます。
頭頂部などは髪の長さは短いまでも
密度が高まってきているように見受けられます。
次に行ってみましょう。
頭頂部、前頭部M字ともに増えてきたといえると思います。
比べてみましょう。
特に右側M字は増えているのが分かりやすいと思います。
では次に行きます。
頭頂部は増えてきていると思います。
ですが日付を見ていただくとお分かりになると思いますが酷暑です。
汗で髪がまとまりやや不利な見え方をしていると思います。
一方でさきほど比較した右側M字部分はなんだかちょっと減少したように思えます。
では次の画像です。
頭頂部がだいぶ詰まってきたような感じです。
先ほどのM字部分も十分復活しています。
第15鍼で増えて、第18鍼で減って、第21鍼で増えた現象については
この記事の最後のほうで私の解説を載せます。
では次です。
おお、なんだか全体的に増えてきていますね。
いい感じです。
次です。
フロントM字部分を見ていただくとお分かりいただけると思いますが
かなり汗をかかれています。
暑い日だったのだと思います。
それゆえに髪がまとまってやや不利な見え方をしています。
そしてK様にとても素敵な事情があり、
この第28鍼をもって
少し施術をお休みされることになります。
そして次にご来院いただいたのが半年後でした。
その時の画像がこちらです。
むむむ……、残念ながら薄くなっています。
お休み前とお休み後で見比べてみました。
歴然の差です。
このお休みすることになった事情は
決して悪い事柄ではありません。
むしろとても良い事なのですが、
非常に神経を使うことになったと想像します。
今までAGA施術をしてきた鍼灸師としての経験の中で
ここまで状態が悪化したことはありませんでした。
何をどうするべきか迷いましたが
特段脈診や舌診で所見に変動はなかったので
従来通りの施術を行いました。
そして次です。
頭頂部は第29鍼よりも減ってしまったようです。
この半年間の抜ける傾向の慣性がまだ消えていないようです。
このようなステージでは淡々とすべき施術を行うのみ。
焦りは禁物です。
おっ!なんだか復活してきたようですね。
どうもK様は右側M字が変化が速いようです。
悪化傾向の症状の慣性が施術で打ち消されて
再び改善方向への舵を切ったといえるように思えます。
そして次です。
たくさん生えてきています。
頭頂部も髪の密度が増してミッチリとして見えます。
M字部分も申し分なくおでこが下がってきています。
そして現時点で最新の画像です。
しっかりと回復してきています。
ご来院日は少し暑い日だったので頭皮に汗をかいています。
それゆえに髪がまとまってしまい、外見が不利に働いています。
しかし、きっちりと12月の頃よりも復調しています。
いや、むしろ私が知る中で過去イチ髪が濃いかも知れません。
どうでしたでしょうか。
まだ完璧ではないかもしれませんが、
一番最初に来られた頃よりも確実に髪が増えている、
生えてきていると言うのが観て取れるのではないでしょうか。
繰り返しますがK様は育毛剤もAGA皮膚科治療もされていません。
当院での鍼灸施術のみなのでご本人の持つ身体の力が原動力です。
ではK様に対してどのような鍼灸施術を行ったか。
実は円形脱毛症とさほど変わらない施術なのです。
違いといえば、頭皮に対する施術くらいです。
基本は体質改善として
手足や体幹の経穴(けいけつ:ツボのこと)に
鍼や灸をします。
そこは同じです。
違いといえば頭皮に対する施術の方法が少しだけ異なります。
K様の場合、頭部に対する鍼は6本。
しかも浅刺(ごく浅く刺す方法)だけです。
最近の鍼灸院では
エクソソームなどを用いた施術も行われているようです。
(これは逆に施術者の自信の無さの表れではないだろうか?)
当院ではそのようなものは用いません。
古典鍼灸一本槍です。
即ち低周波の電気もかけませんし、
そもそもその機械がありません。
ただひたすらに、刺して(鍼)、焼く(お灸)だけです。
それでどうして前述したAGAの病理を覆せるのか?
それは……、
……まったくわかりません。
ただ推測するに私は神経や血管にかかわるような経穴に沿った
刺鍼や施灸を好みます。
それがペラでペラペラ効果をもたらしペラペラペラペラ……。
冗談です。
実際のところは鍼や灸の持つ筋肉をほぐす働きや
血管拡張作用が効いているのではないかと想像しています。
ただし実際の私の感覚としては
神経や血管にかかわるような経穴を選びつつ、
やっていることは「理気(りき:気を巡らせること)」です。
これは東洋医学ですね。
先ほど頭皮に対して6本の鍼云々と書きました。
それに対して頭皮以外の鍼は8本です。
頭皮に対しての鍼灸は東洋医学で言うところの
「標治(ひょうち:兎に角症状を改善させる目的)」です。
それ以外の鍼灸は東洋医学で言うところの
「本治(ほんち:体質改善)」です。
本治によって「気」の大きな流れを整え、
標治によって目的の部位を細かく整えます。
例えで言えば、
大きな川の治水を整えて洪水などを防ぎつつ(本治)、
川から引いてきた細かい水路を田んぼにひく(標治)。
とでもなります。
本治だけでも標治だけでも田んぼに米は実りません。
車の両輪の如くどちらも必要なのです。
円形脱毛症の質問で
鍼灸でどのようにTリンパ球を抑制するのですか?
と、聞かれることがたまにあります。
答えは「やれません」です。
がっかりされてしまうかも知れませんが、
実際のところ鍼先をTリンパ球に向けてツンツンなんて
そんな名人芸は出来やしません。
できたところでそれがどう働くかなど不明です。
私は人の身体にすでに存在する仕組みを
躍起させるキッカケを作るのが鍼灸だと考えています。
例えばお灸やカイロ等で温めると血流が良くなります。
これは当たり前のように思われますが、
どうしてこのようになると思われますか?
答えは人の身体がタンパク質でできているからです。
タンパク質は熱を加えると変性します。
同じ卵であっても生卵とゆで卵は全然違います。
お灸で温めた時もタンパク質の身体としては緊急事態です。
温められた部分の血管を拡張させて血液をどんどん流します。
その流れてきた血液に熱を移して分散させ
熱によって身体のタンパク質が変性しないようにします。
それ故に温めると血流がよくなるのです。
普通、身体を温めることはポジティヴな印象ですが、
実際のところはネガティヴな防御反応なのだと思います。
鍼だってそうです。
あんな異物が身体に刺さってさぁ大変。
なんとか順応しようとする身体の反応が良い結果を生むのです。
このような仕組みを発動させるのが鍼灸なのです。
東洋思想を取り除いた謂わばドライな視点で見ると
ツボとはこの仕組みを効率よくこなす場所なのだと思います。
鍼や灸の刺激によって髪を作り出すスイッチが起動する。
それは何も毛母細胞に直接でなくとも、
Tリンパ球に鍼でツンツンできなくても問題ないのです。
エピジェネティクスのように
何かのスイッチさえ入ればあとはオートマチックです。
そのスイッチが人により違うのでここが難しいところです。
症例の話に戻ります。
M字部分の変化が見て分かりやすいのですが
髪が抜ける際はまず細い産毛から始まるようです。
やはり細い分、身体との接点も小さく、
固着力も低いため最初に抜けると考えられます。
産毛から先に抜ける現象は円形脱毛症でも同じことが言えます。
もちろん太い髪から抜け出すこともありますが、
ほぼほぼ治っている状態で小規模でも再発する場合は
前頭部であればオデコの産毛が先んじて減少したりします。
では先ほどの症例でご紹介した
第18鍼で髪が減少したことについて私の解説です。
これはおそらく気温が関与していたと思います。
第18鍼は8月の真夏です。
当然熱いので皮膚温度を下げるため、血管が拡張します。
血管が拡張すれば血流が増えて髪にとって良さそうに思えます。
実際に暖かい季節は髪の伸びが早い感じがします。
一方で逆の問題も並行して存在するようです。
円形脱毛症でもそうなのですが
皮膚の血管が拡張しすぎてしまうと髪が抜けます。
推論ですがおそらく毛根の活動がうまく回りすぎて
働き過ぎてしまうでのはないか。
その結果毛根は酸化が進み
髪を維持できなくなってしまうように思います。
AGAも円形脱毛症も同じ髪にまつわる現象なので
当然髪の弱点も同じなのだと思います。
以前当ブログで円形脱毛症は何月に発症しやすいかの
統計を取りました(過去記事参照のこと)。
その結果は暖かい時期に発症しやすいのでした。
寒くて血流の悪くなりそうな季節ではないのです。
血流の過亢進は髪にとってマイナスだと感じます。
そして第29鍼と第30鍼の間も特に頭頂部の髪は減少しました。
第29鍼で行った施術だけでは
髪が減少する慣性を打ち消せなかったことになります。
ここでも体調の慣性というものがあるように思えます。
良い体調も悪い体調もその状態を維持しようとする
慣性のようなものがあり、急ブレーキ、急な方向転換は
なかなか叶わないように思えます。
第28鍼から第29鍼までの間に髪が抜けた原因は何でしょう?
K様は確かにその間、経験したことのない環境におられたと思います。
いろいろ神経を使われたと思います。
それは確かに影響したと思います。
でも経験されていた事は決して後ろ向きな事柄ではありません。
または当院での施術を受けていなかったから?
若干自画自賛的ではありますが、これもまたあるかも?
第30鍼以降回復されてきましたが、
その時も神経を使う環境は変わっていません。
むしろ日に日に増してくる状況だと思います。
それなのに髪が増えてきている……。
このように考えると施術間隔の開きが……となります。
これは私にとって、もちろんK様にとって複雑な事柄です。
半年の間、生えた髪を維持できなかった点は残念ですが、
一方では確実に有効な施術ができていると改めて確認できます。
確かに他のAGA施術において半年以上間隔があいて
再度観させていただいた例は今までありませんでした。
なので実際のところ半年以上あくとどうなるかは
今回のケースで初めて知ることになったわけです。
これを踏まえ、さらに精進したいと思います。
間隔があくと悪くなる……これはAGAのケースであり、
円形脱毛症についてではありません。
円形脱毛症では治って通院をやめられて
数年ぶりにご来院されるケースも多々あります。
再来院の動機はなんとなく気になるから……、
残念ながら本当に再発されたなど様々なケースです。
その方々にご来院後どうなっていたかをうかがっています。
大半の方がその後は脱毛部は現れなかったとお話しされています。
あ、あと鍼灸によるAGA施術の副作用ですが……、
快眠・快食・快便やさまざまな身体の不調の改善傾向が副作用です。
強気すぎる発言ですが、でも化学物質の投与で
身体のバランスを崩すことも当然ありませんし、
頭髪だけに効く鍼灸というのも考えにくいのでそういえます。
いかがでしたでしょうか。
鍼灸で髪が生えるとは思えないという考え。
すこしでも見直していただけると嬉しいです。
最後に他の方ですがこのような当院のAGA症例もありますよ。
よければ参考にしてみてください。
※お願いします!
今まで実際に当院へご来院いただいた方へお願い。
ぜひ、当院の口コミを書いて下さい!
google mapsです。
ちなみに誰が書いたかは私には分かりませんので
安心して書いて下さい。
あった事、感じた事、どうぞよろしくお願いいたします。
書き込みはこちら↓
《参考過去記事》
↓タイトルは違えど実際のAGA症例です
↓こちらもAGA症例です
↓髪は暖かい季節に抜ける?!
日曜と月曜、
および
月曜と火曜の
隔週交替です。
4月の休み
20日(月) 21日(火)
26日(日) 27日(月)
5月の休み
4日(月) 5日(火) 6日(水)
10日(日) 11日(月)
18日(月) 19日(火)
24日(日) 25日(月)
此方も見てみてください!
円形脱毛症の事がまとめてあります。
そしてあおい堂鍼灸院は
鍼灸治療専門院です。
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