こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
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蛇行型脱毛をキノコ雲に例えた話をしてきました。
そして蛇行型脱毛症は本来側頭部の髪を栄養する血が頭頂部の髪の為に使われていると書きました。
そのキノコ雲ですが気流図を見てみると上部中央のみエアーポケットの様に気流を現す矢印がありません。
これは熱い気流が左右に対流してくために生じる現象です。
そして蛇行型脱毛症も症状がもう一段進行するとこの現象が現れ始める場合があります。
どのような事に成るのかというとキノコ雲の頂点の部分の髪の毛が減少し始めます。
上から見ると凡そこのような馬蹄(ばてい:馬のひづめ)形に成ります。
(実際にはこのようなハッキリとした形ではなくしっかり髪の毛のある部位が概ねこのような形に成ります)
これをこのブログでは馬蹄型ばていがた)脱毛症と呼びたいと思います。
(注:これは一般的な呼称ではありません)
キノコ雲の頂点に気が上がってこないために気血のバランスが崩れ頭頂部に脱毛部が生じ始めるのです。
今までキノコ雲の図は横からのアングルでしたが上から見ると中心に穴が空いたように見えることに成ります。
この現象は蛇行型脱毛症の更なる変化形ですが一点注意しておくことがあります。
蛇行型脱毛症の原因は急激な気の突き上げであると過去記事で書いて来ましたが、
この馬蹄型は蛇行型の原因である気の突き上げが解消してきた時に生じるのです。
気の突き上げで蛇行型に成るのだったら気の突き上げが無くなることは良い事のように思えますが、
単純にそうではないようです。
ここが蛇行型の難しいところです。
キノコ雲が解消し始めて側頭部の血(ケツ)を頭頂部に持ち上げることによって、
頭頂部の髪の毛を養っていることは過去記事で書きました。
ところが気の突き上げが減少して血(ケツ)の持ち上がり量が減少してくると、
若しくは何らかの原因で体中の血(ケツ)を消費しすぎると、
頭頂部の髪を十分に養う事が難しくなるのです。
これを例の如く自然現象に例えるならば火山のカルデラの形成に似ています。
そうするとこのような図が記載されています。
この火山のカルデラ形成も勢いのある噴火が沈静化した後に生じる現象のようです。
形もまた馬蹄型脱毛に似たカルデラ湖が形成される事もあるようです。
と、ここで注意書きなのですが
蛇行型の全ての人が馬蹄型に変化していくわけではありません。
気の突き上げが減少してきた時に十分な血(ケツ)が身体にあれば何の問題もありません。
そのまま脱毛症が治癒していく事だと思います。
話は戻ります。ドモドモドモ……
で、この蛇行型脱毛症どうしましょう?
さんざん怖い事を書いて来ましたが、
当然のことながらこれは不安を煽る目的ではありません。
どうすれば治るかがテーマです。
気の突き上げで蛇行型に成るのならば気の突き上げを抑えればよいはずなのですが、
先ほども書いたように気の突き上げを抑えると頭頂部の髪が馬蹄型のピンチに陥ります。
かといって気の突き上げを放置したままでは側頭部の髪の毛に明るい兆しは見えて来ません。
言ってみれば頭頂部の髪の毛を人質に取られているような状況です。
あなたならどう解決しますか?
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今までの治療経験則から言うと
これは正攻法で攻めるしかないように思えます。
まず血(ケツ)の働きをゆっくり高めます。
一方でそーっとゆっくり慎重に気の突き上げを解消させていきます。
面白くないかもしれませんが正直今のところそれしか方法が無いです。
故に他の脱毛症に比べて時間も要する傾向があります。
気の突き上げはいつ迄もつか分かりません。
故に血(ケツ)の補填は急いでする必要があるのですが
陰である血(ケツ)を高めすぎると陽である気の熱が冷め始めます。
キノコ雲は熱気で形成されるので冷えてはいけないのです。
冷えてキノコ雲が無くなればこれまた頭頂部の髪に影響を及ぼす結果に成ります。
なのでゆっくり、急がば回れなのです。
途中経過では脱毛部と発毛部の一進一退が続きます。
そして血(ケツ)が高まってきたならば
ここでやっと気の突き上げを解消させ始めます。
これまたゆっくりと。
砂浜で山に刺した棒を倒さないように少しづつ砂をかき分けていく遊びがありますが、
あんな感じで。
蛇行型脱毛症がハッキリと治ってきているときの治療はある程度強めでもいけると思います。
ですが一旦調子が悪く成ったりした場合や成りかけの時は少し様子を見ることが必要です。
早く治したいのは山々ですが、
こと蛇行型脱毛に関しては戦略的に敢えて少々時間をかける必要がありそうです。
此方も見てみてください!
円形脱毛症についてもっと詳しくまとめてあります。
※上記サイトはリニューアルのため令和元年9月中旬よりリンクしています。
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