こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

1度発生した脱毛部は発生時点でどの程度まで拡大してしまうのか。

その件については過去記事『予測される脱毛範囲について』で詳しくご紹介しました。掻い摘んで言ってしまえば萎縮毛の確認できる範囲内がその時点における最終的な大きさに成ります。

つまりは上の図のように赤丸の部分を見つけたことにより我々は脱毛部を認識するわけですが、よく見ると紫の円内には黄色丸で囲んだ萎縮毛が確認できます。これらの萎縮毛を内包するような感じで最終的に紫円の範囲まで脱毛部が拡がる事を意味しています。そしてこの段階でも紫円内に生えている髪は大半が成長を止めてしまっています。髪が伸びていないのです。

髪が伸びていない、成長を止めている件については↓の過去記事で明らかにしています。

 

↑これも過去記事(潜在的脱毛部)からの画像です。脱色して金髪に成って居ますが最終的に抜けてしまう範囲の髪の根元は金髪のままです。脱色してからそれなりの時間が経過しているので本来は脱色した髪の根元から地毛の黒い部分が顔をのぞかせるのですが、最終的に抜けてしまう部分の髪の根元は脱色した時の色のままなので髪が伸びていないのが分かります。一方で脱毛部と成らなかった部分の髪の根元は成長しているので伸びた分だけ地毛の黒色が見える。いわゆるプリン状態に成っているのが分かります。

 

ではこのように萎縮毛を見かけたらその周辺は必ず抜けてしまうのかと言えば、例外があります。

それが眉毛を始めとした体毛です。

眉毛は前々回の記事「折れた毛とアトピーの共通項?」で画像を掲載していますが折れた眉毛が複数本あっても髪の様にその周囲の眉毛も抜けてしまうという事は無いのです。眉毛に関してはあくまでも折れたり萎縮毛化した毛のみが抜け落ちます。髪の様に周辺の眉毛を巻き込むことは無いようです。

 

 

この髪と体毛との違いはどこから来るものなのでしょうか。これこそ円形脱毛症を紐解く重要なカギの一つとなるように思えます。

そこで今一度眉毛の抜け方を振り返ってみます。

眉毛は大抵の場合、身体に対して縦に抜けます。つまり眉毛の中の一つの脱毛部が横に広がる事はほぼありません。

 

びまん的な抜け方以外の抜け方はイメージ的に縦に抜けていく雰囲気です。

この横ではなく縦になる原因のようなもので思い当たるものはブラシュコ線です。

ブラシュコ線は人体の皮膚が生成されるときの境界線を表します。

画像引用元↓

上の画像を見ると眉毛の辺りは大まかに眉頭、眉中、眉尻に区切られているのが分かります。これが眉毛の抜け方に関係しているのではないだろうかと私は疑っています。病状初期はブラシュコ線で区切られた範囲外に萎縮毛化が拡がらないので、眉頭、眉中、眉尻などに分かれて抜ける事が多いのではないか。

そもそもブラシュコ線って何や?と思われると思います。日本皮膚科学会のweb(リンク)を見てみると「1つの前駆細胞に由来する皮膚の領域」とあります。つまり一見同じように見える皮膚も先祖細胞的な違いでやや風味(inspired by ぴよぴーよ速報)が異なる感じです。且つ同じページ内の文言を引用しますが、『通常はその発現型の差異は非常に軽微であり、免疫担当細胞によって異物とは認識されません。一方、外傷、放射線照射、熱傷、外科的処置、ワクチン接種などを契機に免疫系が賦活化されると、その軽微な差異が異物として認識されてしまう場合があります。その場合、ブラシュコ線を単位とした皮膚の領域が自己の免疫担当細胞によって攻撃されてしまい(自己免疫といいます)、その結果として硬化や萎縮といった皮膚の変化が生じてきます。』(引用終わり)

どうでしょうか。

髪と眉毛を始めとする体毛の抜け方の違い(本記事冒頭の萎縮毛の範囲内が脱毛するかしないか)はもしかするとブラシュコ線がその秘密を握っている可能性も少しはありそうです。そうすると体毛の脱毛は賦活化(活発化)した免疫によるもの?!明確に区分できる眉毛の脱毛はその可能性も考慮できそうに思えます。しかし髪に関しては過去記事で脱毛部の形の法則性を書きましたがそれとブラシュコ線はあまり相容れないように感じます。……が、つむじの法則性に関しては脱毛部がつむじを突き破らないという点においてブラシュコ線による区分けが妥当なようにも思えます。
やはりこの辺りはもう少し精査が必要です。

 

蛇足ですが上記赤文字の部分『外傷、放射線照射、熱傷、外科的処置、ワクチン接種』とは大変興味深いです。頭をぶつけて円形脱毛症に成ったと認識されている方も今までにお会いしたことがあります。ワクチン接種が切っ掛けの人もいらっしゃいました。これに関連してインフルエンザに罹ったり酷い風邪をひいた後に脱毛症を発症した人も今まで大勢いらっしゃいました。これらもまた過去記事で科学雑誌Newtonの記事を引用して書いた自己免疫疾患の要素も満たすように思えます。

↓Newtonを引用して書いた記事↓

 

抜け方で鑑別する事がその人の身体に起きていることを見極める一つの手立てに成るやもしれませんね。

良ければ参考にしてみて下さい。

 

≪参考過去記事≫

 

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