こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

今更ながらですが円形脱毛症の髪・眉

・まつ毛・ヒゲも含めた「毛」の失い方は基本的に切れます。本日の記事はこの減少について少し新しい視点で書いてみたいと思います。

 

毛が切れる現象。これは諸説ありますが私は毛根の機能異常だと感じています。つまり毛穴の中でしっかりと髪が作られ無いままの部分が細くもろいまま頭皮上に押し出され、日常の刺激(洗髪や櫛通し等)により細く脆い部分が切れるのです。切れた毛先は重力で床に落ち、根元部分は毛穴にいわば刺さった状態で残ります(萎縮毛や断毛と呼ばれる減少)。

このように切れる部分は毛穴の中で髪が作られる時に何らかのトラブルによって出来上がると思われるのですが、異なるケースも有るようです。

 

まずは下の画像をご覧ください。

これは眉毛の拡大画像です。

よく見るとその中の1本が今にも切れ落ちそうに曲がっています。まるで蟻の触角です。このポキっと折れた部分は説明不要だとは思いますがいつ切れてもおかしくないものです。

ではこの折れた時はいつなのか?やはり毛穴の中で折れた部分が作られた時なのでしょうか。ではもう2週間前の画像を見てみましょう。

それがこちら↓。

 

どうですか。

折れた眉毛は周辺でも太い立派なものです。それが2週間前は根元付近が折れたりもせずに真っ直ぐです。

なぜか2週間の間に眉毛の毛先部分が折れだしたのです。

これはいかなる現象か。

 

2週間の間に折れた部分まで眉毛が伸びたのか?

それにしては眉毛の長さが変わっていません。

いやいや、撮影直後に細い部分が作られて、切れて、伸びたのだ!……と思われるかもしれませんが眉毛はそのような速いスピードで伸びるものでしょうか。ましてや切れるような毛根の毛が。

 

唯一考え得る可能性は2つあるかも知れません。

1つ目は毛の中が空洞だった。

毛根で毛が作られる時に毛の中心部(毛髄質)が空虚なまま暫く伸びていたが、とうとう毛の外側(毛小皮や毛表皮)のダメージが酷くなり崩壊するように折れてしまった……。

でもその割には折れた部分以外はシッカリしていて太さも変わらずおまけに毛の中心まで毛の構造物で詰まっていそうですね。

 

もう一つの可能性は毛の構造自体はシッカリしていたが頭皮の外に出て毛が乾燥したために水分が失われ急激に脆く成った挙げ句に折れてしまった。

これは有り得そうですが今となっては検証しようがありません。

 

どちらにしても頭皮よりも上方の空中で生じた不具合と言えそうです。

 

実はこの現象、今回始めて見つけたわけではないのです。今まで何度も見てきた現象です。今回は眉毛について書いていますが当然髪の毛についても同様のことを目撃しております。先週来院時は何ともなかったのに今日来院されて頭皮チェックをしたら頭皮よりも少し上の部分が急に折れている現象を確認する事は多いのです。その折れた部分の位置も病状的に2週間で伸びる長さにしては随分速いと感じざるを得ないところにあるのです。

本当に謎であります。

散々色々な可能を想定しました。何かの虫や微生物の類が毛を食べるのかとも思いましたがその存在を予感させるような事は今まで一例もありませんでした。

ただし、このような毛穴から出た後に折れるような後発的な萎縮毛は一つ特徴があります。

 

それはその後も抜けずに伸び続けるケースが他の通常タイプの萎縮毛よりも若干多いこと。便宜上後から折れた萎縮毛を後発萎縮毛と呼称します。

 

折れたり切れたりするような萎縮毛はその後はほぼほぼ伸びずに抜け落ちてしまいます。これは毛根の活動が停止したためだと思います。一方で後発萎縮毛はその後も伸び続ける事が多い(勿論抜けてしまうものもある)のです。しかしその際もブチブチ切れながら伸びていくので結果として通常の毛とはやや区別すべきものであると思います。実際に先程挙げた画像の折れた毛も毛先を見ると尖っていないので既に切れた経験のある毛といえます。

 

 

もし、後発萎縮毛が私の予想のように乾燥によって生じたならば保湿することによってある程度は切れずに毛量を保つことができるのだろうか。

 

ここで髪の毛の中心、毛髄質について調べてみました。

 

むむ、毛髄質には硫酸コレステロール(コレステロール硫酸)とセラミドと呼ばれる脂質が含まれていることがわかります。この硫酸コレステロールに関しては調べてみるとこれまた免疫との深い関係性が見受けられます。

↑このサイトではコレステロール硫酸が免疫細胞を寄せ付けない働きをしている事が眼球の例を用いて説明されています。

更に毛の内部資質にはセラミドも含まれます。セラミドは美容系の話題でよく目にする言葉ですね。こちらもまた意味深です。セラミドを調べると細胞の増殖・分化・プログラム細胞死・アポトーシスなどを制御する働きがあります。また円形脱毛症と併発する事の多いアトピー性皮膚炎ですがこちらもセラミドは深く関わっています。セラミドの合成障害によりアトピー性皮膚炎を生じてしまうのです(参照:Wikipediaセラミド)。

 

もし髪の中心部が脆くなる原因がセラミドの合成障害であるならば円形脱毛症とアトピー性皮膚炎を併発する方々が多いのも納得できます。この2つの病気はセラミドもしくは脂質の失調に発症の原因がある関連する病気のかもしれません。

ただしアトピーに関しても保湿が功を奏す派と否定派の意見が割れるように、その人のアトピー発症要因がセラミドを中心とする脂質異常なのか、フィラグリン遺伝子などの遺伝子的影響なのか、皮膚常在菌層の異常なのかなど円形脱毛症同様に様々な原因があると私は睨んでいます。ここに書いている事はあくまでも円形脱毛症とアトピーを結びつける最大公約数的な私の解釈です。

 

折れた眉毛から思わぬ話の展開に成りました。私の主張する円形脱毛症の本当の原因は毛根の代謝異常なのですが、どのような代謝異常なのかと云えばこの記事から脂質に関する異常の可能性が高まります。この場合でも円形脱毛症において免疫が関与する原因は免疫自体の異常ではなく、まず最初に髪の問題が生じて、これに対処するために免疫が正常な活動を行っている事に違いは無いと思います。大元の原因は毛にあります。免疫ではないと考えています。

 

 

良ければ参考にしてみて下さい。

 

 

 

≪参考過去記事≫
 

 

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