こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

種類分けの第二弾は残存萎縮毛の色についてです。

前回のブログでは黒色の皮膚表面でスパッと切れたような萎縮毛(前回での0ミリ)の特徴をお伝えいたしました。皮膚表面で切れている残存萎縮毛は必ず色が黒色であり、白色もしくは赤茶けた色の萎縮毛で0ミリの物は今まで確認したことがない事などを書きました。本日の記事としては0ミリ以外の残存萎縮毛について書いてみたいと思います。

 

前回の0ミリと違っている点としてはまず長さです。少しでも長さがある萎縮毛の色は大雑把に言って三色です。まず黒、白、赤茶です。そして形状としては0ミリの様にスパッと切れている物もあるにはありますが、どちらかと言えば太さに変化が見受けられるケースが多いです。細く成ったり太く戻ったり、または以前の記事で紹介した『ひじき』状の凸凹して曲がりくねった萎縮毛などもあります。

これらの少しでも長さのある切れた萎縮毛は大体1ミリから2ミリなのですが『ひじき』に関しては例外的に毛先迄1センチ以上の長い物も見受けられることがあります。そしてこれらの切れ残った萎縮毛については、それぞれの色による特徴もあるようです。

 

 

まず黒色について。

長さは1ミリから2ミリ程度。切れた毛先は細くなっている場合も太いままの場合もあります。中には切れ残った毛先が枝毛状に成っている物もあります。そして先ほど挙げた『ひじき』に関しては必ず黒色です。黒色以外の『ひじき』は今までの経験上全く印象がありません。もしかすると無いのかも知れません。

 

そして白色について。

これも長さは1ミリから2ミリ程度。黒色同様切れた毛先は細くなっている場合も太いままの場合もあります。毛先が枝毛状に成っている物も見受けられますが、黒色ほどの頻度はありません。

 

最後に赤茶色について。

長さは1ミリから2ミリ程度なのですが、中には3ミリ程度の長い場合もあります。枝毛状のものも見受けられますが枝毛の出現頻度は黒色ほどではありません。

 

ざっと各色の萎縮毛に関してはこのような特徴をあげられると思います。

表にまとめてみました。

上記の表で『なし』と成っているのは、ほぼ『なし』と言う意味で例外はありますが特徴を分かりやすくするためにあえて『なし』としています。これを基に私なりの説を唱えてみます。

 

まず切り口の「えだ毛」ですが、これは過去記事「毛根の休眠」で書きましたが毛の周囲からの攻撃と考えられるので免疫の関与が推察されます。そして免疫の関与が有るのは黒色と赤茶色です。白髪の残存萎縮毛には「えだ毛」の出現頻度は極めて少ないと感じます(全く無いわけではない)。この現象を鑑みると免疫が関与する場合は毛に練りこまれているメラニン色素を標的にしている可能性を思います。同時に長さを見てみると黒色残存萎縮毛で3ミリ以上の比較的に長い状態の物が少ない事からも免疫(リンパ球)にとってメラニン色素の含まれる異常毛は早いうちに徹底的に排除しなければならないような敵性度の高い毛(以下:敵性毛)なのだと考えられます。毛に練りこまれるメラニン色素はユーメラニンとフェオメラニンです。このうち黒色はユーメラニンで、フェオメラニンは赤茶色です。黒色残存萎縮毛にはユーメラニンとフェオメラニンが両方含まれます。赤茶色の残存萎縮毛には主にフェオメラニンが含まれます。白色残存萎縮毛にはメラニンはほぼ含まれていません。このように考えると免疫の標的はユーメラニンがもっとも敵性が高く、次いでフェオメラニンとなります。故に残存萎縮毛はユーメラニンが含まれる割合に応じて長さが異なるのではないでしょうか。敢えて言えば残存萎縮毛が短ければ短いほどに敵性毛であったのかもしれません。

 

 

次に残存萎縮毛の切り口なのですが『でこぼこ』と『ぶつ切り』に関しては過去記事『萎縮毛キャタピラモデル』で書きましたが毛母細胞の代謝異常が推測されます。何故代謝異常が起きるのか。これは血流・神経の経路障害の様なものも原因の候補に成るかと思います。切り口の『でこぼこ』に関しては赤茶色は凸凹が有るのに対して白髪はありません。この現象のみを捉えて言うならばメラニンを生成する際は毛母細胞の代謝がかなりの影響を受ける可能性です。メラニンを練りこまなければ毛母細胞の代謝に異常をきたすことは無くなって曲がりくねらずストーンとした形状の毛を作成することが出来る。逆に言えばメラニンを練りこもうとすると代謝異常が生じやすいのかもしれません。毛母細胞とメラニン色素を生成するメラノサイト、この両者を結びつけるものは過去記事『17型コラーゲン』で書いた17型コラーゲンの異常である可能性もあります。

 

そして残存萎縮毛の色のグラデーションについてですが、毛先の方が黒色であった場合、根元は黒色のまま、赤茶色、白色であります。これに対して、毛先が赤茶色若しくは白書の場合、根元が黒色に成ることはありません。つまり一度ユーメラニンを作れなくなった毛根は不可逆的な変化が生じたと考えられます。または根元も毛先も黒色の場合も過去記事『潜在的脱毛部』で考察したように一見健康そうな髪に見えても毛根内では成長していない場合もあり、黒色のままでも不可逆的な変化が生じる場合があるという事です。

 

これらの様に残存萎縮毛の形状をつぶさに観察していくと円形脱毛症の現代西洋医学的な本当の原因が見えてくると私は考えています。そして『えだ毛』の場合も『でこぼこ』『ぶつ切り』もメラニンが大きく関わるように思えます。

と、ここでまた過去記事を出しますが『最新ニュース:ストレスで白髪になるメカニズム』において髪が白髪化するのは交感神経優位の状態が大きく関わるとありました。さらに過去記事『脱毛部の交感神経優位』

において脱毛部は交感神経優位である可能性について書きました。交感神経、メラニン色素、17型コラーゲン……この辺りの関係性が円形脱毛症の真相としてとても臭います。

でもメラニン色素も、17型コラーゲンも人間が作り出したものと毛根に存在するものとを交換できるわけでもないし……、どうしようもないのでしょうか。

確かに人間のテクノロジーでは作り出せませんし、仮に作り出せたとしてもどのように毛根のあるべき配置にセットして機能させるか、問題山積です。でも作れる担い手が実はいます。自分の頭皮の細胞です。当たり前と言えば当たり前ですがコレを忘れてはいけません。現状正しく歯車が嚙み合っていない頭皮の細胞ですが、一度再起動させるようなアクションを起こしてみるのも手だと思います。

 

どうやって??

 

我田引水ですがお灸がピッタリです。それも弱い透熱灸(とうねつきゅう)。一度頭皮の細胞を熱で極軽く壊すことでその場が真新しい細胞に置き換わります。新し細胞で新しく正しい毛根の活動サイクルをやり直せると感じます。
 

 

良ければ参考にしてみてください!

 

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