こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
前回のブログでは
初期の脱毛部近辺から生えている
髪の一部は
色の変化の観点から成長していない事を
確認できました。
そして成長していない髪の毛は
最終的に３か月程度は
その場に留まりました。
それら成長していない髪に凸凹など
萎縮毛に見られる特徴なども
ありませんでした。
見かけ上健康な髪の毛であったが
成長せずに最終的に抜けて仕舞ったため
その部分を潜在的脱毛部を呼ぶことにした。。
と、言う内容を書きました。
では早速続きです。
この潜在的脱毛部から分かる事があります。
それは円形脱毛症が発症した時点で
ある程度の範囲で見えない病変が
既に存在していた事です。
そして最初に抜け始めた（切れ始めた）時から
成長していない髪が少しずつ抜け始め、
脱毛範囲が広がっていきましたが、
そもそもその部分にある髪は
成長していなかった為
新たな悪化というよりも
最初に小さな脱毛部が現れた時、
既に脱毛する範囲は決まっていた。
この様な流れは円形脱毛症の病状の
一形態であるという事です。
これは前回のブログで
写真を載せましたが
事実であります。
そうすると一つ仮説が成り立ちます。
一般的に円形脱毛症は
免疫の誤反応により
髪が攻撃されて抜けていく病気と
されています。
これはまず免疫が何も瑕疵の無い髪を
いきなり攻撃するニュアンスです。
でもこの潜在的脱毛部を鑑みると
免疫が先手では無いかも知れません。
過去記事の『仮説として』でも
少し触れましたが
髪が成長を止めたので
免疫は髪（毛根）を
死んだ細胞と認識して
徐々に処理をし始めたとは
考えられないでしょうか？
まず髪の成長・代謝が止まり(Act1)、
代謝が止まったとこを合図に
免疫が髪（毛根）を破壊する（Act2）。
このAct1の存在を考慮せずに
Act2だけを見れば
確かに免疫が誤反応を起こして
髪を攻撃しているように見えます。
でも実際は免疫が異常なわけではなく
髪（毛根）に代謝の異常が生じ、
それを感知した免疫が
正常に動き始めたのが
円形脱毛症の発症。
と言う仮説です。
つまりは円形脱毛症の直接的な原因は
突然生じた『毛根の休眠』だった
かもしれません。
このように考えると他にも
しっくりとくる
円形脱毛症の現象があります。
それは萎縮毛です。
私は以前から萎縮毛が
どうしてあのような
海藻の『ひじき』みたいな形をしているのか
不思議でなりませんでした。
凸凹しているだけならともかく
クルっと曲がってみたり
急に細く成ったり急に太く成ったり・・・。
どうすれば髪はこのような形に成るのか。
私は今まで円形脱毛症の説明をするときに
萎縮毛のイビツな凸凹は
免疫の攻撃の爪痕だと
説明してきました。
言い訳がましいですが
そう説明しながらも心のどこかで
少し引っかかる点も否めませんでした。
どうしてか？
話を進める前に
ここで髪の構造をチェックしておきたいと思います。
これです。
（毛先はイラスト右方です）
髪の中心はメデュラ、
その周りを繊維質のコルテックスと呼び、
それらの繊維をまとめて束ねているのが
キューティクルです。
萎縮毛の迷走が
もし免疫攻撃の爪痕ならば
基本的に髪の外側から
攻撃され始めると思います。
（免疫細胞が毛根中央にまで到達してから
攻撃を始めるのは不自然に思えます）
外側から攻撃が始まるならば
外壁であるキューティクルが
真っ先に破られていなければなりません。
萎縮毛の原因が免疫攻撃ならば
即ちキューティクルが傷ついているはずです。
中の繊維質を束ねるキューティクルが
ボロボロに攻撃されていたならば、
キューティクルのコルテックスを
束ねる力が失われて
萎縮毛の殆どは
いわゆる枝毛状態になるはずです。
にも拘わらず萎縮毛の殆どは
ヒジキ状態でまとまりを保持したままです。
萎縮毛には枝毛状の物もありますが
ヒジキに比べれば非常に少ないのです。
ではヒジキ状を毛根の休眠で
どの様に説明するか。
すみません。
長くなるので、続きます。
そして、
此方も見てみてください！
円形脱毛症の事がまとめてあります。
そして、
あおい堂鍼灸院は
鍼灸治療専門院です。
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