こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
 
 
前回のブログでは
円形脱毛症の頭皮の色について述べました。
一般的に頭皮が赤いと症状が悪くて
髪が生えて来ないなんて言われたりします。
でも私が今まで見てきた経験談では
そのような事実はありませんでした。
が、一方で確かに頭皮の赤みの強さは
症状の強さと比例するような事もあります。
でもだからと言って頭皮が赤いままでは
新しい産毛が生えて来ないなどと言う事は、
なかったのです。
頭皮が赤いまま髪(産毛)が生えてきたその後、
生えてきたところの頭皮が青白く変化します。
これは何を意味するのか?
私の仮説を以下に紹介します。
 
 
突拍子もないですが、
まず最初に女性の身体について考えてみましょう。
女性は閉経前、ほぼ毎月に近い感じで
排卵がおこなわれます。
排卵とは卵巣で育った卵胞(排卵前の卵子が包まれている組織)の中の
卵子が成熟して卵巣から排出されることです。
卵巣から出た卵子は独立した一つの細胞として
子宮の方へ移動します。
排卵後、卵子を包んでいた卵胞は
黄体という組織に変化します。
この黄体からは黄体ホルモン(プロゲステロン)を出し続けます。
黄体ホルモンは女性の身体に働きかけて
妊娠継続ができるように
体温を上げたり子宮内膜を厚くさせたりします。
 
 
 
 
私の仮説と言うのは
もしかすると、
髪にも黄体の出す黄体ホルモンのような働きをする
一面があるのではないか??
という事です。
 
どういうことか。
つまりは今まで一般的に髪の毛は
頭皮に養ってもらうだけの存在として
捉えられてきたように思えます。
血液から栄養を受け取って
代謝して髪を作るだけ。
頭皮におんぶに抱っこされたような
身体に完全依存した一方通行な、
それこそパラサイトしているような
存在として扱われてきたように思えます。
 
そのような中で脱毛部の皮膚変化に
視点を据えてみます。
脱毛部の皮膚の赤さは
炎症の程度で変わるように思えます。
通常の頭皮だったところが赤く変化すると
その部分に脱毛部が形成されることが多いです。
ここから赤さは炎症の有無・強弱であるとします。
しかし、脱毛部では頭皮が赤いままでも
前回の記事に書いた通り産毛が生えてきます。
そして産毛の生えたところでは
頭皮の色が青白く変わります。
 
 
つじつま、順番が合いません。
 
「頭皮の赤みが減少して
青白くなった部分に産毛が生えた」
と言うのならば分かります。
でも頭皮は赤いまま産毛が
生え始めます。
赤いのがダメならば
頭皮が赤いままの状態、
炎症の強いままの状態で
産毛が生えてくるなんて
オカシイのです。
ソウ オモイマセンカ?
 
 
そこでこれらの事象を
まとめて考えてみると
先ほど書いた黄体の
黄体ホルモン風の仕組みが
しっくりくるのです。
黄体は妊娠不成立ならば
朽ちていきます(白体に変化)。
言い方を変えれば
身体の内側にありながらも排卵後は
『用を終えた一種の排泄物のようなもの
(スミマセン)』
と考えられないでしょうか。
体内とは言え一度役目を終えたものが
そこまで身体に影響を与えるとは
凄くないですか?
 
一方で髪の毛です。
髪も一種の排泄物です。
『参考過去記事:頭は洗うべきか。否か。(2)』
そして髪が細胞分裂をするとき、
代謝するときに
もしかして、ひょっとして
毛包や毛母細胞から
卵子の黄体ホルモン風の
何かを出している可能性は
ないでしょうか?
出している何かがもしかしたら
免疫抑制のような
自前のステロイド風の働きを
しているなんて事はないでしょうかね。
 
こう考えると産毛のある部分は
何かもあるので
何かの働きのおかげで
炎症が抑えられ周辺の皮膚が
青白くなった。
未だ生えていない部分は
何かがないので赤いままと、
説明がつくと思うのです。
一方でこれから抜けて仕舞う髪は
切れ毛(萎縮毛・感嘆符毛)と同様に
成長が鈍化しています。
これもまた髪の成長代謝が緩慢なので
何かの量が少ないために
免疫の攻撃が始まる……。
……なんて可能性はないでしょうか。
 
髪が成長するとき、
当然毛根は血液から栄養素や酸素を
貰います。
では貰う一方か?
貰った全てを髪だけに変えるのか?
いや、きっと老廃物があるはずです。
酸素・栄養と老廃物を毛細血管で交換しているはずです。
この老廃物がひょっとしたら何かとして
免疫抑制の働きがあるのでは?
と、ひそかに考えています。
 
 
そう考えると髪は
もともと最初から免疫の攻撃対象であったが、
髪が成長する際に免疫の攻撃を逃れるような
免罪符的な何かを分泌するために
攻撃を受けず綺麗に伸び続けていた。
ところが成長代謝が遅く成り
何かの分泌が減少した為
免疫の攻撃を受けてしまい
結果として円形脱毛症が発症する。
などどいう筋書きが見えてきます。
 
 
 
 
筋肉痛は痛いです。
どんな現象かと言えば、
運動で傷ついた筋肉細胞を免疫が
集まって修復している現象です。
 
胃が胃液で消化されないのは何故か?
胃壁から胃酸が出ると同時に
粘膜も出していて、
その粘膜で胃壁を保護しているからです。
 
筋肉痛のケースは傷つき働けずに
代謝のおこなわれなくなった細胞を免疫が
修復(攻撃?)して生じます。
胃壁は身近に潜む胃液の脅威に備えるため
粘膜を排出します。
髪の毛にもこのようなシステムが有っても
おかしくないように思えます。
 
そもそも円形脱毛症とは
一般的には自己免疫疾患とされています。
ここではリンパ球の攻撃により……云々
と、記載されています。
はて、リンパ球とは?
T細胞なのか?B細胞なのか?
はたまたNK細胞なのでしょうか?
もしNK細胞ならば
円形脱毛症の原因は
毛包がウイルスや細菌に
感染した可能性が高い事に成ります。
その場合ステロイド治療は
余計に悪化させそうです。
 
T細胞またはB細胞ならば
今度は獲得免疫として
一度攻撃した対象物は記憶され、
対象物が存在する限り攻撃が続きます。
髪に異常が無くて免疫に攻撃されるならば
もはや髪は生涯にわたり
免疫にロックオンされる事になってしまいます。
こうなると髪が有る限り
円形脱毛症は一生治らない事になります。
それは困る。
でも実際は治ります
矛盾してます。
さすれば髪の方から何かが出て
免疫の攻撃をかわしていると
考える方がシックリきます。
 
従来からこのブログや
円形脱毛症は
免疫の異常というよりも
髪の毛の異常と唱えてきました。
本当のところは
私自身が実験して調べたいのですが
手段費用諸々の面において
自分で全てを調べるのが困難です。
なので学者の方々の出す実験結果で
推測するしかないのが正直なところです。
現実にはこのように
単純に割り切れるわけでは
ないかもしれませんが
そのうちこの何かの成分が
見つかるのではないかと
ひっそりと考えています。
タノシミデス~!
 
 
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円形脱毛症の事がまとめてあります。
 
 
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