少し前「鏡の国のアリス」について書いた記事で「スナップドラゴン」を取り上げました。
「スナップドラゴン」とは、 レーズンなどにお酒をかけて火をつけ、燃えているレーズンを素早くつまんで食べる、西洋でクリスマスに行われるゲームです。
このゲームは、煉獄から魂を救い出す儀式がもとになっているのだそうです。
そのため「ハロウィン」でも行われます。
(ハロウィンは、天国と地獄の間をさまよう魂の救済のお祭り)
「スナップドラゴン」=「燃える炎の中からレーズンを拾う」
まるで「火中の栗を拾う」ということわざのようですね! (・∀・)
「火中の栗を拾う」とは、自分の利益にならないのに他人のために危険を冒す行為をたとえたことわざです。
由来となっているのが、17世紀フランスの詩人ラ・フォンテーヌがイソップ物語をもとに作った寓話「猿と猫」
猿におだてられ、猫は暖炉の火の中で焼けている栗を拾った。
しかし栗は猿が食べてしまい、猫はやけどをしただけだった・・
ここで拾われる「栗」
個人的には、栗には「宝珠」のような特別な意味があると思っています。
その件はこちら
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そしてまた、猿にも「神」や「王」などの意味があると思うのです。
・・なので気になる、この「栗と猿」の組み合わせ・・
前述のスナップドラゴンでは「レーズン」を「魂」に見立てています。
「火中の栗」にも同じ意味がないでしょうか・・? (・∀・)
「栗」=「魂」と考えるとこの「猿と猫」の寓話も、もしかしたら
「煉獄から魂を救済する」
・・という意味があるのかもしれませんよね・・? ^ ^
「猿と猫」ギュスターヴ=モロー
フェリックス・ブラックモン刻