前回の続きです・・^ ^
「信楽焼の狸」について
独特の風貌で印象的な「信楽焼の狸」
商売繁盛の「縁起物」とされていますね。
その理由は、
「たぬき」→「他抜き」→「他を抜く」
・・という意味になるからのようです。
愛嬌のあるスタイルは、明治時代の陶芸家・藤原鐡造氏が確立させたといわれます。
「鐡造(てつぞう)」・・まるで鉄を作るような名前ですが、鉄じゃなく陶器を作っていたんですね! (^。^)
特徴ある姿は「八相縁起」と呼ばれる8つの縁起を表しています。
「笠」: 災難から身を守る
「笑顔」: 愛想よく
「大きな目」: 正しい判断
「大きなお腹」: 冷静さと大胆さ・太っ腹
「太い尻尾」: しっかりとした終わり
「徳利」: 人徳
「通い帳」: 信用
「金袋」: 金運
この「通い帳」とはかつて買物に使われた帳面のことで、客は店でこの帳面に買物の明細を書き込んでもらい、代金は盆や年末にまとめて支払っていたそうです。(=掛け買い)
なのでこれを持っている狸は信用があるということですね!(^。^)
「徳利」を持っているのは、徳利をもって和尚さんのお酒を買いに行く「酒買い小僧」をイメージしたといわれます。
徳利に描かれた「○に八の字」の由来については、
「八方丸く収まる」
「末広がりで縁起がよい」
「尾張徳川家の合印(あいじるし)」
「徳川家康のあだ名が「たぬき」であったため」
・・と諸説あるようです。
(合印:他者と区別するための印)
「信楽狸」・・
尾張徳川家の「尾張(おわり)」と、狸の太い尻尾がしっかりした「終わり(おわり)」を表すことは、何か関係があるでしょうか?
「太い尻尾」で「終わり良ければ全て良し」?
「○に八の字」で「八方丸くおさまる」?
・・どちらも「円満な終焉」を表しているような・・?
そんな意味に思える「信楽狸」♪
何かの「良き終わり」の象徴なのかもしれません・・? ( ´ ▽ ` )
よきかな〜?