前回「海馬(かいば)」について書きました。
「海馬(かいば)」の名を持つ動物は、馬の姿の霊獣や、タツノオトシゴ、トドなどたくさんいて、その動物たちを取り上げました。
霊獣「海馬」
その中に「セイウチ」がいます。
「セイウチ」・・といえば「鏡の国のアリス」でトゥイードル・ディーとトゥイードル・ダムが朗読する「セイウチと大工さん」の詩を思い出します・・
この詩を簡単に説明すると・・
「セイウチと大工が、牡蠣(かき)たちを騙して散歩に誘い、結局その牡蠣を全部食べてしまった」
・・という、お馴染みの意味不明の内容です。
前回、「海馬」の名を持つ生き物はみんな、タツノオトシゴがそうであるように「脳の海馬=記憶」の意味を持っているのでは・・?
・・という仮説を書きました。
もし仮に「セイウチ」が「脳の海馬」と関係があるとしたら、セイウチが登場するこの詩の内容も「記憶」と関係があったりするでしょうか?
そして気になる「牡蠣(かき)」の意味。
牡蠣について調べてみると、面白いことがわかりました。
「牡蠣(かき)」は英語で「オイスター・Oyster」
ギリシャ語の「骨」(Oston・オスト)が語源といわれます。
( 殻が骨のように固いことから)
また、英語だと「真珠貝(Pearl Oyster)」の意味も含んでいるそうです。
硬い殻で大切な真珠を守っている、というイメージですね。
そして高級時計・ロレックスの有名な「王冠のロゴマーク」
正式名称は、なんと「オイスターマーク」というのだそうです。
これは1926年に発表した世界初の防水腕時計「ロレックス・オイスター」 が由来です。
「 牡蠣のように 高い耐久性と防水性で、水中でも問題なく時間を刻める」という意味が込められています。
「王冠」の由来については諸説あり「時計の王様」になるという説、もう一つは時計職人に敬意を示し「職人の5本指の表現」という説が有力なようです。
ロレックスのような世界の有名なメーカーが「牡蠣」を特別視し、王冠を「オイスター」と呼んでいる・・・
そのことが「牡蠣には特別な意味がある」ということを表しているのではないでしょうか? (・∀・)
また、「オイスター」が入ったこんな慣用句があります。
「The world is one's oyster.」
=「世界は○○の思いのままだ」
これはシェイクスピアの喜劇「ウィンザーの陽気な女房たち」に出てくるセリフが元になっているそうです。
The world’s mine oyster, which I with sword will open.
=「世界はオレの牡蠣(真珠貝)。ただ今は閉ざしているだけ。剣でこじ開ければいいだけだ」
・・そして今では「オイスター」には、
「思うままにできるもの、利益につながるもの」
という意味も含まれるようになったそうです。
「牡蠣(オイスター)」は「思いのままにできる」という意味を持っている・・
硬い殻の中に真珠を内包する「Pearl Oyster」
思ってもないような「真理」を秘めているのかもしれません・・?
( ´ ▽ ` )
・・2につづきます・・