以前「葵紋」について取り上げました。

 

 

     

 

     

 

 

 

「葵紋」は徳川家の紋(もともとは賀茂神社)として有名ですが、この「葵」の字が入った「蒲葵(びろう)」という、亜熱帯に分布するヤシ科の植物があります。

 

 

「葵」が入っていることから、何か共通した意味(高貴な?)があるような気がして、調べてみました。

 

 

 

 

「蒲葵(びろう)」は古代から非常に神聖な植物とみなされていたようです。

 

  

「蒲葵(びろう)」

 

 

平安時代の王朝・天皇制において最も神聖な植物として、松竹梅よりも重要視され、上級貴族の牛車の屋根材や、大嘗祭で天皇が禊を行う百子帳(ひゃくしちょう)の屋根材に用いられていました。

 

 

 

「高貴な存在の象徴」・・というわけですね! (・Д・)

 

 

 

  

 

 

   

  天皇が禊を行う百子帳の想像図(「扇」吉野裕子著より)
 

 

 

 

 

この「蒲葵(びろう)」、沖縄地方では「クバ」と呼ばれます。

 

 

クバからは扇が作られますが、民俗学者・吉野裕子さんの説では、このクバこそが扇の起源なのだそうです。

 

 

そして風を送るための道具ではなく、呪具としての意味があったのでは? と推測されています。

 

 

     

「クバ扇」(クバオージ)

 

 

 

 

沖縄の離島、神の島といわれる「久高島」でもクバは重要視され、さまざまな儀式で用いられています。

 

 

久高島には12年に1度行われる「イザイホー」という、島の女性が神女(呪女(ノロ))になる祭事があるのですが、その際もこのクバが重要な役割を担っていたようです。

 

 

 

 

 「イザイホー」

 (現在は後継者不足で行われていない)

 

 

 

 

 

神聖であり、高貴な存在の象徴であり・・

 

 

・・特別な呪具としての意味を持つ?「クバ」・・  

 

 

 

    

 

 

 

 

 

この「クバ」というワードからは、いろいろなことを連想しちゃうんですよね! (・Д・)

 

 

 

いままで考察してきた・・

 

「クババ」「キューブ(立方体)」「98」「クワ」「桑」

「カーバ」「クッパ(98)」?(^。^)

 

 

 

      

 

 

     

 

 

      

 

 

 

何か関連があるでしょうか・・??

 

 

   

 

 

 

 

「宇宙の羅針盤(下)」には、

 

 

「98は「九十八」とも書けるから、「こ・と・ば」と読むこともできる」

 

「98には「自分を守る」「城壁」という意味がある」

 

 

  と書かれています。

 

 

 

「クバ(98)(ことば)で、天井を守っている」

 

 

・・ということでしょうか??

 

 

 

   

    屋根をクバで覆う

 

 

 

 

 

 

 

 

沖縄においてクバは、

 

 

世の始まり=「蒲葵ぬ葉世(クバヌフアユー)」に関わる神木

 

 

・・とされているのだそうです。

 

 

 

  

 

 

 

  世界の始まり・・

 

 

 

「天地開闢」に関係している・・!?( ゚д゚)

 

 

 

 

 

  

 

 

           

 

 

 

 

・・そんなところを、またこれからも考えてみたいです・・(・∀・)