沖縄の離島「久高島」には、このような伝説があります。
「ニライカナイと呼ばれる理想郷から、五穀の種子が入った壺がイシキ浜に流れ着き、そこから農業が始まった」(琉球国王由来記)
そのため久高島は「五穀発祥の地」とされています。
・・異世界から、大切なものを乗せて流れ着く・・
・・これと似たような話があったような・・?
「うつろ舟伝説」ですね! (・∀・)
「うつろぶね(虚舟)伝説」とは、江戸時代、日本の沿岸に漂着したとされる、謎の舟の伝説のことです。
この舟には異国の美女が乗っていて、手に箱を抱えていた・・ということになっていました。
「うつろ舟」についてはこちら
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この「うつろ舟伝説」は、養蚕の起源となる「金色姫伝説(こんじきひめでんせつ)」との関連が指摘されています。
「金色姫伝説」とは、インドの王女が船で流され日本に着き、王女が死んで蚕が生まれ、それが養蚕の起源となった・・という伝説です。
この金色姫は、養蚕織物の神「馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)」と同一視されています。
茨城県星福寺の「蚕霊尊」は、この「馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)」といわれますが、その立像が左手に持つ箱に入っているのは「蚕種(さんしゅ)=蚕の卵 」といわれるそうです。
「うつろ舟の美女」=「金色姫」=「馬鳴菩薩」
・・と考えると、うつろ舟の美女が持つ箱の中身は「蚕の卵」かもしれませんよね?
久高島の「五穀の種子」と、「蚕の卵」
どちらも「種」です。
「何かの起源となるもの」ですね!
これらは同じような意味にも思えますが、関連はあるでしょうか?
また「五穀」というところが、五條天神宮の宝船図とも共通しているような・・
(京都の五條天神宮には、船に稲穂が一束だけ乗った宝船図が伝わっています)
「「種」が、「別世界」からやってくる」・・
五條天神宮の主祭神「スクナビコナ」が乗ってきた「アメノカガミノフネ」は、この宝船と同一視されますが、この船は「ガガイモのサヤ」を半分に割ったものといわれます。
久高島の「五穀の種子が入った壺」とは「瓢箪(ひょうたん)」だという説もあります。
瓢箪もパカっと割れば、船のようになりますね。(=瓜二つ)
・・そんなところも、何やら共通点があるような? ( ゚д゚)?
「片割れの「船」に乗り、異国から「種」が流れてくる」・・??
こんなイメージ?(^。^)
・・こんなところを、またこれからも考えてみたいです・・^ ^