少し前「北斗七星と牛車」の記事で「刺車文錦(さしくるまもんのにしき)」の図柄を取り上げました。

「隠された神々」より
この「刺車(さしくるま)」というワードで頭に浮かんだのは・・
アマテラスの岩戸隠れの原因となった、
「スサノオ斑馬投げ込み事件」! ( ̄∇ ̄)
スサノオは、高天原で悪行の限りを尽くしたあげく、神聖な機織り場の屋根に穴をあけ、天の斑馬(ふちこま)を逆さに剥いだ生皮を、その穴から投げ込みました。 (斑馬=毛色がまだらな馬)
機織り娘のワカヒルメは、その生皮を頭からかぶってしまい、機織り機から転げ落ち、「梭(ひ)」が体に刺さって死んでしまいます。
(「梭(ひ)」は機の横糸を通す道具。「杼(ひ)」とも)
・・そして、これと似た話に思える「眠り姫」
(「眠れる森の美女」「いばら姫」とも)
ある国に美しい王女が生まれますが、国王が一人の魔法使いを祝宴に招待しなかったため、その魔法使いから「王女は15歳で紡ぎ車の錘(つむ)が指に刺さって死ぬ」という呪いをかけられてしまいます。
その後、別の魔法使いが「この呪いを取り消すことはできないが、弱めることはできる」として「死ぬのではなく100年間眠った後に目を覚ます」と呪いの力を弱めます。
心配した国王は、国中の紡ぎ車を焼き捨てるよう命じました。
時は過ぎ、15歳になった王女が塔のてっぺんに上ると、部屋で老婆が「紡(つむ)ぎ車」で糸を紡いでいるのに遭遇します。
自分でも紡いでみたいと「紡ぎ車」に触れると、錘(つむ)が手に刺さり、王女は深い眠りに落ちてしまいました。
(錘(つむ)=糸巻きなどの心棒)
この呪いは城中に伝播し、王と王妃、城の全ての人々が眠りに落ちました。
そして城の周囲の茨がぐんぐんと鉄条網のように生い茂り、やがて城には誰も入れなくなります。
長い年月が過ぎ、一人の王子がこの城に入ろうと近づくと、茨はひとりでに道を開け、王子は中に入ることが出来ました。
その王子が眠っている王女を見つけると、王女は100年の眠りから目覚めます。
それから城の全ての人々も目を覚まし、その後王女と王子は幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし・・ ^ ^
前述の「刺車」には「刺す」が入っているので、牛車の意味の他に、これらの物語に登場するような「糸車」「紡(つむ)ぎ車」の意味もあるのではないでしょうか・・?
ちなみにこの「眠れる森の美女」のお話にはいろいろなバージョンがあって、その中に、
「王女は眠っている100年の間、魔女から面白い夢を次々に見せてもらっていて、目覚めた時にそれを王子に話すのですが、話しても話しても話のタネが尽きないのです・・
・・ なのでふたりは4時間ぶっ通しに話し続けますが、それでもまだ半分も話しきれていないのでした・・」
というものがあります。(ペロー版)
なんだか童話とは思えないような、面白い展開ですね! ( ´ ▽ ` )
「眠ってる時は静かだったんだけどなぁ・・」
「馬の皮+娘」のお話は他にもあります(・∀・)
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