前回「ワンピース RED」の中の「音」について取り上げました。

 

 

今回は主人公「ウタ」が創った「ウタワールド」、さらにその「ウタワールド」に似ている作品について、取り上げてみたいと思います。 ^ ^

 

前回の記事はこちら

  

 

 

 

 

「ウタワールド」

 

 

 

「ウタ」は、別次元の歌声を持つ歌姫です。

 

 

ウタはライブを開きますが、その真の目的は、自分の歌の能力で世界中の人を眠らせて、夢の中の仮想空間(ウタワールド)で暮らさせる、というものでした。

 

 

病気や苦しみのない平和で自由な新世界。

 

 

仮想空間の中にそういう世界を作ろうとしていました。

 

 

 ウタ

 

 

 

 

この、仮想世界などの異空間の中で、幸せな世界を実現しようとするストーリー・・

 

 

これと似たような概念は、たくさんの作品の中に登場しています。 

 

 

 

        

 

 

 

 

 

 

「無限月読(ムゲンツクヨミ)」

 

 

 

「NARUTO-ナルト-」では、「月の眼計画」というものが存在し、首謀者は「無限月読(ムゲンツクヨミ)」という幻術により、地上全ての生き物をコントロールし、理想の世界を創ろうとします。

 

 

月を見た生き物は幻術にかかり、永遠に自分の見たい夢を見続けます。

 

 

この計画の目的は、苦しみ溢れた現実世界の絶望から、全ての人を幸せにするために、全世界を一つの夢(幻術)で統一することでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

それについてはこちらにも

  ↓

 

 

 

 

 

人類を一つに統合し、苦しみのない世界を創る、といえば・・

 

 

 

「人類補完計画」

 

 

 

「エヴァンゲリオン」の「人類補完計画」

 

 

ゼーレという秘密組織の計画で、争い、差別、貧困のない世界を創るため、人類の魂と肉体を一つに統合することが目的。

 

 

それにより、個体としての自我はなくなり、他人と自分の境界線は消滅し、人間は液体状の存在となります。

 

 

 

「他者」という概念がなくなることで、争いなどの苦しみから解放される、ということですね! ( ゚д゚)

 

 

   

 

 

 

 

 

 

「ハビタット空間」

 

 

 

「シン・仮面ライダー」(エヴァと同じ庵野作品!^ ^)では、ラスボスのチョウオーグの目的は、

 

 

「人類の幸福のために、全員の魂をハビタット空間に移行する」

 

 

・・というものでした。

 

 

(ハビタット空間 = 人間の精神や魂だけが存在する理想世界)

 

 

 

それにより人間同士のあらゆる争いがなくなる世界を望みました。

 

 

 

 

  

ラスボス チョウオーグ 🦋

 

 

  

 

 

 

「N化」(ダブルシンク)

 

 

 

「攻殻機動隊 SAC 2045」では、「N」というワードが出てきます。

 

 

「N」とは・・

 

 

現実を生きながら、摩擦のないもう一つの現実を生きられるようになった人たちのことです。

 

 

人々が皆、現実の世界ではこれまでと変わらないように過ごしながら、その電脳内では実際とは違う世界が認識されていて、穏やかに生きている状態を表します(=ダブルシンク)

 

(電脳= マイクロマシンなどを埋め込み、ネットワークと直接接続できる脳)

 


みんながみんな、自分のやりたいゲームを別々に楽しんでいる・・というふうに説明されていました。

 

 

(現実で暮らしながら、頭の中では個人の望む仮想現実を生きている・・みたいな感じでしょうか? ( ゚д゚))

 

 

そして「ポスト・ヒューマン」(テクノロジーの進化で生身の人間を超えた存在)が、人類全員をN化しようとします。

 

(N化された時、人は自身の進化を認識することすらできない、とされていました)

 

 

・・そしてそれが「持続可能性社会」ということになっていました (・Д・)( ↑ ムーンショット計画の進化版?みたいですよね!)

 

 

  

 

 

 

 

 

本体を眠らせて、幸せな「夢」を見せる・・

 

 

全体の魂を「一つに統合し」争いのない世界を創る・・

 

 

現実とは別のそれぞれの「仮想現実」を生きる・・

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしたら、わたしたちも、本当はどこかで眠っていて、ただ「人間」というゲームをプレイしているのかもしれませんよね・・??

(・∀・)