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イギリス、フランス、イタリアからのアンティークをご紹介させて頂きます。定番品からマニアックな物まで時代背景やそれに付随する情報を交えてご紹介させて頂きます。

 弘前公園沿いにある旧弘前市消防団西地区団第四分団消防屯所は1933年(昭和8年)頃に建てられた。14.3メートルの火の見やぐらは、今となっては低く感じるものの、平屋建ての当時としては十分な高さであった。弘前公園を埋め尽くす満開の桜を見るには丁度良い高さと言える。

今は使われていないが当時は警察と消防が同居しており、
左は「弘前警察署紺屋町巡査派出所」右は「第五部紺組消防機械置場」と書かれている。

尚、この狭い紺屋町(こんやまち)から寺山修司、幕末明治期の画家平尾魯仙(ひらおろせん)と2人の偉大な芸術家が排出された。寺山修司は5歳に八戸に転移するまでここ紺屋町で幼少期を過ごした。

改修工事が施され2008年(平成20年)に趣のある建物に認定された。






寺山修二 1936年(昭和11年)-1983年(昭和58年)


平尾魯仙(ひらおろせん) 1808年(文化5年)-1880(明治13年)





◆旧弘前市消防団西地区団第四分団消防屯所
住所:紺屋町2-2

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1899年(明治32年)、仙台の三原時計店弘前店として建てられた。
1920年(大正9年)より一戸時計店として今も営業している。
当初は時計塔のような建物であったようだが、現在は屋根からひょこり円錐屋根が頭を出したような時計台のような造りになっている。
2008年、弘前市より『趣のある建物』に認定されている。趣のある建物は文化財には認定されていないものの弘前の至る所に点在している歴史建築に授与されております。




◆一戸時計店
青森県弘前市土手町87

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旧藤田家別邸は1919年(大正8年)に日本商工会議所、東京商業会議の会頭を務めた藤田健一(1873-1976)の別邸として建てられた。木造モルタル2階建て。設計は弘前図書館を担当した堀江佐吉の六男:堀江金造、施工は長男:堀江彦三郎が請け負った。

旧弘前図書館については↓
http://ameblo.jp/anticarize/entry-11900847787.html?frm_src=thumb_module

1987年(昭和62年)に市制施行百周年記念事業の一環として弘前市が買い取り復元、1991年(平成3年)より一般公開されている。

入口の所々抜いたレンガ積み、赤い屋根の八角形の棟など大正ロマンを感じさせる奇抜なデザインになっている。やりたい事を全部集約しちゃった感があるが遊び心が効いていて印象的。








テラス


テラスの床












アールデコな暖炉







◆旧藤田家別邸
弘前市大字上白銀町

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ロマネスク様式を基調とした弘前カトリック教会堂は1910年(明治43年)、
オージェ神父設計のもと、旧弘前図書館を設計した堀江佐吉の弟、横山常吉が施工を担当した。
内部は漆喰壁に教会建築らしくリブヴォールトで組まれている。

正面に見えるihsはギリシャ語でイエス=キリスト(Ihsouz Xristoz)の頭文字3文字から由来しているが、Iesus Hominis Salvator(人類の救世主イエス)との説もあり。

ナラ材で出来た8メートルの教壇は、もとはアムステルダムのセント・トマス教会にあった物をコールズ神父が譲り受け1939年(昭和14年)に設置した。教壇は1866年に建築家イ・ア・オールにより製作され、アントワープの展覧会で最優秀賞を受賞した芸術品である。






すぐ横は幼稚園になっております





会衆席は畳



◆弘前カトリック教会堂 
 弘前市百石町小路20

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日本基督教団弘前教会は日本で7番目の東北では最古のプロテスタント教会になります。
横浜から帰郷した本多庸一(よういつ)は弘前で東奥義塾の英語教師となった宣教師ジョン・イングと共に1975年に設立。1941年より日本基督教団の教会になる。

パリのノートルダム大聖堂の意匠を参考にしておりバットレス(控え壁)、ゴシック様式の特徴である尖塔アーチが取り入れている

ゴシック様式については→http://ameblo.jp/anticarize/entry-11217148821.html

弘前教会は2度の火災で焼失している。現在の建物は1906年に櫻庭駒五郎の設計による物。




1880年に建てられた初めの教会堂


1897年に弘前図書館を手掛けた堀江佐吉の設計によりゴシック調の建築となる。


ヒントにしたノートルダム大聖堂 Photo by Sanchezn from wikipedia







◆日本基督教団弘前教会
青森県弘前市 元寺町48


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前回ご紹介した旧弘前図書館と同じ追手門広場に位置します旧東奥義塾教師館についてです。

旧東奥義塾教師館1936年(明治33年)に竣工される。
設計はアメリカのメゾシスト本部(プロテスタントの一派)とされているが本間俊平との説もあり。施工は本間俊平自身ともされているが、旧弘前図書館を設計した堀江佐吉とも言われている。

本間俊平は横浜貿易会館、横浜海洋会館を建てた大倉土木に勤務していた時期があります。

横浜貿易会館→http://ameblo.jp/anticarize/entry-11255145396.html
横浜海洋会館→http://ameblo.jp/anticarize/entry-11273343833.html

実は教師館は一度1935年(明治32年)の火事で焼失しており、現在のは翌年建てられた物。
洋館は違う場所に復元される事が多いが東大義塾教師館は当初からこの場所にある。

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窓が多いのも特徴です





一階では喫茶室が営業されている

















フクロウのヴィンテージストーブ お爺さんマークがいいです


子供部屋脇のブランコ部屋

◆旧東大義塾教師館
青森県弘前市下白銀町2-1(追手門広場内)

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今日から弘前編に入ります。
2歳までしかおりませんでしたが、実は私の生まれ故郷でもあります。
青森って聞くとなんだか田舎な響きがありますが、弘前市は『洋館とフレンチの街』として力を入れており、この小さい街に洋館とフランス料理店が多数点在しております。

どこから始めようか迷いますがパンフレットの表紙にもなっている旧弘前図書館をご紹介します。

旧弘前図書館は1906年(明治39年)に竣工。設計は堀江佐吉。東奥義塾高等学校の敷地内に建てられ1931年までは図書館として使われていた。東奥義塾高等学校の増築に伴い、弘前市富良野町に移築されアパートや喫茶店として利用される。1989年(平成元年)に市制施行百周年の記念施設として現在の場所に復元された。

シンメトリーやドーム屋根など、ルネサンス様式の要素を取り入れている。
本場フィレンツェとの一番の大きな違いは石造りではなく木造なところか。

シンメトリーについての記事は→http://ameblo.jp/anticarize/entry-11884734588.html
























◆旧弘前図書館
青森県弘前市下白銀町2-1(追手門広場内)


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今日は、シャリマーのボトルのレア物の見分け方についてざっとご紹介します。

シャリマーとは
まず名前の由来は、17世紀にインドの皇帝シャー・ジャハーンと妃ムム・ターズマハルが愛を誓い合った場所、シャリマー庭園の噴水がモチーフになっております。
 
シャリマーはジャッキー・ゲランの調香により1925年パリで開かれたパリ万国博覧で発表されました。因みにパリ万国博覧会は英語でExhibition of Decorative artsとなりアールデコの語源であります。
アールデコについては→http://ameblo.jp/anticarize/entry-11187075077.html

ボトルはレイモン・ゲランのデザインを基にバカラが製造
その後Pochet et du Courval(ポシェ・エデュ・クーバル), Saint Gobain des Jonqueres(サン・ゴバン・ディ・ジャンクル)等、4社程が製造にあたる。

バカラ製
基本的にはバカラ製が希少価値があるとされておりますが、バカラ製造でもエッチングが無い物もあり、エッチング無しでバカラかどうか判断するのは難しいです。
バカラでなくてもCristal Romesnil(クリスタル・ロメスニ) Cristal Nancy(クリスタル・ナンシー)なら希少価値があります。

クリスタル・ロメスニのエッチング


クリスタル・ナンシー

クリスタルナンシーは1921年に始まり、そのわずか13年後の1934年にバカラに買収されているのでほとんど現存しておりません。

そこまでレアに拘らないのであれば1950~1980年代頃に製造された物が沢山出回っております。
その中でも割と簡単に新しい物か古い物か見極める事ができます。

ラベルの文字
写真のように正面ラベルにShalimar以外の文字が記載されているのはあたらし目の物です。


栓にプラスチック
プラスチックがはめられたのは1962年以降


さて、ここからは極レア品になります。

クリアストッパー
ストッパーがブルーではなくクリアで発売されていた時期がありました。
ですが、1998年にも記念モデルとしてクリアバージョンで発売さされているのでお気を付け下さい。栓にプラスチックがはめられている上、正面ラベルがShalimarの他に、Eau de Toiletteの記載があるので容易に見分けがつきます。



穴あきストッパー
写真のように栓に穴が空いていて、これは1925~36年に製造された物で箱が横になっても栓が抜けないよう、紐をこの穴に通して底から回して固定する為の穴です。


No.90
ラベルシールがShalimarではなくNo.90
これは、他社が同じ製品名で発売していた時期があり裁判によりNo.90の名称で販売せざる得なくなった為。


約90年も販売されていれば製造業者や年代によって若干の違いが出てきます。
今日はポイントを押さえてご紹介しましたが、細かい事を言えばまだまだ色々な違いがあります。こんな事を知っても何の役にも立たないのですが、2つ以上もっている方は是非比べて見て下さい。

それでは。

当店取扱いのバカラ製のシャリマーのボトルになります。

正面からでもエッチングが確認できます http://www.anticarize.com/1_220.html


バカラのエッチング http://www.anticarize.com/1_220.html


こちらは一回り大きいサイズになります。http://www.anticarize.com/1_269.html


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ルネサンス様式の特徴の一つにシンメトリーがあります。
古代ローマ・ギリシャ・エジプトでは左右対称(シンメトリー)が美しいと考えられてきました。
古代ローマのパンテオン、古代ギリシャのパルテノン、古代エジプトのピラミッド等に共通して見られる統一的で調和のある形式美は、古典美を理想とするルネサンスにおいて再生される対象となりました。

↓ルネサンス期にフィレンツェに建てられた主な建物です。

サンタマリア・ノヴェッラ



サンタマリア・デンフォーレ

天井ドーム内のフレスコ画

フレスコ画とは漆喰が乾く前に絵を描きあげる技法で、ルネサンス期から聖堂や教会内に壮大に描かれるようになる。


今回でルネサンスシリーズは最後になります。
フィレンツェで始まったこの思想は、この後他のヨーロッパ諸国に飛び火してゆきます。
それについては、また機会があれば紹介してみたいと思います。

それでは。


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ヴィラは古代ローマ時代からある建築スタイルで、権力者達が余暇を過ごす別荘として都市郊外に多く建てられました。しかし、時代と共にヴィラの意味合いが変わってゆき、
別荘としてのヴィラ → 小さな村を塀で防備した農場の様な感じに変わってゆく。

ルネサンス期に入ると前回も登場したメディチ家のような大富豪達により再び古代ローマの別荘的な物へと再帰します。主にトスカーナ州に多く建てられました。そして、ルネサンス期が終焉を迎えていた16世紀、さらに17世紀頃まで次第にヴィラは拡張され荘園的な物へと変わっていった。

それでは、ルネサンス期に建てられたメディチ家のヴィラを見てみましょう。
photo: Sailko from wikipedia
トスカーナ地方、カレッジのヴィラ

photo: Sailko from wikipedia
トスカーナ地方、カステッロのヴィラ


ローマのヴィラ・メディチ 

photo: Jean-Pierre Dalbéra from wikipedia

今回紹介したのはメディチ家のヴィラのほんの一部です。まだまだメディチ家のヴィラは沢山ありますのでトスカーナを訪れた時には少し足を延ばしてみるのもいいかもしれません。

次回もルネサンスについてです。

それでは。


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