ゲラン シャリマー | -アンティカペディア-

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イギリス、フランス、イタリアからのアンティークをご紹介させて頂きます。定番品からマニアックな物まで時代背景やそれに付随する情報を交えてご紹介させて頂きます。

今日は、シャリマーのボトルのレア物の見分け方についてざっとご紹介します。

シャリマーとは
まず名前の由来は、17世紀にインドの皇帝シャー・ジャハーンと妃ムム・ターズマハルが愛を誓い合った場所、シャリマー庭園の噴水がモチーフになっております。
 
シャリマーはジャッキー・ゲランの調香により1925年パリで開かれたパリ万国博覧で発表されました。因みにパリ万国博覧会は英語でExhibition of Decorative artsとなりアールデコの語源であります。
アールデコについては→http://ameblo.jp/anticarize/entry-11187075077.html

ボトルはレイモン・ゲランのデザインを基にバカラが製造
その後Pochet et du Courval(ポシェ・エデュ・クーバル), Saint Gobain des Jonqueres(サン・ゴバン・ディ・ジャンクル)等、4社程が製造にあたる。

バカラ製
基本的にはバカラ製が希少価値があるとされておりますが、バカラ製造でもエッチングが無い物もあり、エッチング無しでバカラかどうか判断するのは難しいです。
バカラでなくてもCristal Romesnil(クリスタル・ロメスニ) Cristal Nancy(クリスタル・ナンシー)なら希少価値があります。

クリスタル・ロメスニのエッチング


クリスタル・ナンシー

クリスタルナンシーは1921年に始まり、そのわずか13年後の1934年にバカラに買収されているのでほとんど現存しておりません。

そこまでレアに拘らないのであれば1950~1980年代頃に製造された物が沢山出回っております。
その中でも割と簡単に新しい物か古い物か見極める事ができます。

ラベルの文字
写真のように正面ラベルにShalimar以外の文字が記載されているのはあたらし目の物です。


栓にプラスチック
プラスチックがはめられたのは1962年以降


さて、ここからは極レア品になります。

クリアストッパー
ストッパーがブルーではなくクリアで発売されていた時期がありました。
ですが、1998年にも記念モデルとしてクリアバージョンで発売さされているのでお気を付け下さい。栓にプラスチックがはめられている上、正面ラベルがShalimarの他に、Eau de Toiletteの記載があるので容易に見分けがつきます。



穴あきストッパー
写真のように栓に穴が空いていて、これは1925~36年に製造された物で箱が横になっても栓が抜けないよう、紐をこの穴に通して底から回して固定する為の穴です。


No.90
ラベルシールがShalimarではなくNo.90
これは、他社が同じ製品名で発売していた時期があり裁判によりNo.90の名称で販売せざる得なくなった為。


約90年も販売されていれば製造業者や年代によって若干の違いが出てきます。
今日はポイントを押さえてご紹介しましたが、細かい事を言えばまだまだ色々な違いがあります。こんな事を知っても何の役にも立たないのですが、2つ以上もっている方は是非比べて見て下さい。

それでは。

当店取扱いのバカラ製のシャリマーのボトルになります。

正面からでもエッチングが確認できます http://www.anticarize.com/1_220.html


バカラのエッチング http://www.anticarize.com/1_220.html


こちらは一回り大きいサイズになります。http://www.anticarize.com/1_269.html


当店ホームページになります。どうぞ下記よりお立ちより下さい
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