サルサ岩渕さんといえば


2022年の参院選に出馬したサルサ岩渕さんは、同じ選挙区に杉尾秀哉さんという護憲派野党統一候補(議席を取るため護憲野党が候補者を一人に絞る戦略)がいるにも関わらず、自身を唯一の護憲候補と偽って票を割り、改憲派をアシストした人です(「信念と自由主義とフェア精神を携えて、政治の世界へ飛び込みます!」とか言ってたのに嘘はダメですよ)。


参院選では「完全無所属」と言って立候補していましたが、2021年7月4日の東京都議会議員選挙には「平和の党」公認で出馬しています。

↑「護憲はサルサ岩渕だけ!」はデマ




2021年に使用していた平和の党所属時のポスター。平和の党党首は政党連合「オリーブの木」の提案者でもあるそうな。




公認を得ただけでなく、党幹事長代理という役職を持っていたそうです。





ご自身のブログでは、平和の党についてこのような発言をされています。


平和の党の平和とは

 

 

一般的に平和とは、戦争のない状態を表しますが、平和学という学問によると、

戦争という直接的暴力のない状態だけではなく、飢餓や貧困、差別や抑圧といった構造的暴力もない状態、それを積極的平和と呼んでいます。

平和の党の「平和」とは、この積極的平和を実現していくという思いが込められています。

 

参考までに、結党宣言をご紹介します。

 

結党宣言

 

平成29年7月18日

 

政治の使命は、国を守り治安を維持することだけではありません。全ての人に人間らしい生活を保障するところにあります。

一人でも多くの方に幸せになって頂くために、政治があります。

日本国憲法の個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本に据えて、高齢者や障害者など社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、日本の繁栄と国民の幸せ、世界平和と地球環境の保全に、全力を尽くして参ります。


その為、ここに護憲保守新党「平和の党」の結党を宣言いたします。

 

五つの政治理念・綱領

 

一、憲法尊重

二、専守防衛

三、言論・表現の自由の復活

四、原発ゼロ

五、格差社会の克服

 

 

ちなみにサルサ岩渕個人の信条はこちらダウン

 

・個人の心の自由の尊重

・フェア精神

・真実の追求

・多様性を大事にする

・差別の撤廃

・ヘイト、レイシズムに対しては断固闘うパンチ!

 

 

サルサ岩渕個人の信条と、党の理念がぴったりマッチしていて、これはもう、やるしかないと思いましたメラメラメラメラメラメラグーグーグー



ご自身の信条と党の理念がぴったりマッチしているとおっしゃっています。この発言をされたのが2021年3月14日で、平和の党公認(+幹事長代理)の肩書きで都議会議員選挙に出馬したのが2021年6月のこと。


そして、サルサ岩渕さんが平和の党を離党したことがわかる資料は、2022年6月1日のご自身のYouTubeチャンネル「TTBジャーナル」でチラッと話していたぐらいです(参院選への出馬表明はおそらく6月15日)。本人のブログやTwitterからは離党したという報告は見つかりませんでした。

(26分50秒あたり)



離党したことをちゃんと発表しないまま、選挙では「完全無所属」?


サルサ岩渕さんのブログを見ると、平和の党の公認をもらう前からコロナ政策について批判をしていて、それを知ったうえで平和の党はサルサ岩渕さんを公認したのだから、平和の党も国のコロナ政策に批判的なのかな?と思ったのですが、党首は陰謀論論者(陰謀論者じゃないよ)だったようです。


新型コロナウィルスワクチン接種についてデマや誤った情報が広がっています。例えば、「接種でコロナが感染する」「遺伝子が操作される」「マイクロチップを埋め込まれる」「PCR検査はインチキ、世界にコロナの存在を証明するものはない」等々。「流産や不妊が増える」といううわさもありました。



他の部分では党の理念とサルサ岩渕さんの信条がぴったり合っていたけれど、コロナについてだけは意見が合わず、離党になったのかな?と勝手に想像。



では、サルサ岩渕さんが「サルサ岩渕個人の信条と、党の理念がぴったりマッチしていて」と言っていた「平和の党」とは一体どのような政党なのか?




平和の党のHPを確認すると…



◆立党宣言 2017年7月18日


(一部抜粋)


日本国憲法の個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本に据えて、高齢者や障害者など社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、日本の繁栄と国民の幸せ、世界平和と地球環境の保全に、全力を尽くして参ります。その為、ここに護憲保守新党「平和の党」の結党を宣言いたします。



世界平和と地球環境保全はなんか引っかかるけど護憲派なんですね〜




◆はじめに 2019年12月


(一部抜粋)


今こそ集団的自衛権ではなく集団安全保障、即ち国連を強化し国連常設軍を創設する国際安全保障体制を構築すべきです


世界連邦の創設
(…) 国連を発展的に解消し新たな国際機関・世界連邦を立ち上げる運動を進めて(…)

(…)
 連邦総会で連邦大統領を選任し、大統領は各大臣(長官)を任命する。


世界連邦警察軍の設置
(…)

政治の究極目標のひとつは、人類の悲願である世界平和の実現です。そのためには、石橋湛山、宮沢喜一両元首相が訴えたように国連による集団安全保障の強化、国連常設軍の創設、さらには人類の理想である世界連邦建設に向けて、外交努力を重ねるべきです。



…あかんくないか?




◆基本政策


(一部抜粋)


平和憲法を守り、改正に反対
集団的自衛権行使反対、専守防衛に徹する
核兵器禁止条約を批准し主導的役割を果たす
国連常設軍の創設と全面軍縮、世界連邦の創設を提唱
原発再稼働反対、自然再生エネルギーで経済成長



基本政策に国連常設軍と世界連邦の創設を提唱だってよ??





西尾憲一氏のオフィシャルサイトには?



<夢>世界連邦の実現
<尊敬する政治家>石橋湛山元首相



隠す気もまったくない、世界連邦思想のかたじゃありませんか。





ブログにも、『今こそ世界連邦を』


西尾憲一氏の2020年10月12日のブログ




これだけ沢山の場所に世界連邦思想が書かれているのですから、サルサ岩渕さんは、平和の党が世界連邦思想ということを知ったうえで公認を得て、選挙に出馬したわけですよね。しかも、その政党で幹事長代理も務めたわけです。




サルサ岩渕さんは世界連邦思想ではありませんか?





護憲なら誰でもOKだと思ったら大間違い


世界連邦運動を提唱したクーデンホーフ・カレルギーも日本国憲法を評価していたそうで、日本国憲法は世界連邦思想に沿ったものなんですってよ。


Twitterの反コロナ・護憲アカウントには、共産主義や世界連邦思想を否定している人が多いのですが、日本国憲法を共産主義者と世界連邦思想者がつくったことはみなさんご存知ないようです。


GHQは、日本占領初期の頃、共産主義者と協力関係にありました。憲法制定過程を調べると、GHQに籍を置いていたカナダの外交官、ハーバート・ノーマン(共産主義者)が、共産主義思想の憲法をつくるために色々な工作をしていたことがわかります。


日本国憲法は素晴らしいものだ、改憲なんて必要ないって意見の人の中には、世界連邦思想の人も混じっているので、気を付けましょう。


私は、統一教会憲法(自民党草案)より、世界連邦・共産主義憲法(現行憲法)の方が良いものだと思うので護憲です。


ただ、平和の党の主張をみると、「世界連邦」は、憲法改正せずに実現できる構想のようなので、護憲政党の動きにも警戒しておきたいですね。今は自民党が圧倒的多数の議席を有しているので、どうしても野党支援に回るしかありませんが、支持はしません。



他にもいろいろ


話がそれましたが、サルサ岩渕さんの他の情報も確認すると、けっこう左寄りなんですよね…。



欧米プロパガンダのウイグル弾圧を批判し、清水ともみ氏の漫画を紹介している(これは左右両方か)。



「サルサ岩渕は、夫婦別姓には賛成です🙋‍♂️」



LGBTQ問題の知識も浅い。



原爆Tシャツで有名なBTSを1時間でマスター。




…みなさん、選挙で勝ち目のある護憲政党を応援しましょう。




おわりに


サルサ岩渕さんにはまず、護憲候補の票を削ったことを反省してほしいですね。


そして、日本全国で抗議行動が起きている国葬当日にセミナーとかやらないでください。そういうところが胡散臭いんです。

自由共和党も自公のアシストしてましたね↑



さらに、衆院選で護憲候補の票を削り、自民党候補の当選に貢献した日本会議の沢口ゆうじさんや、その沢口さんの選対を務め、参院選埼玉選挙区で護憲政党の票を削った高橋やすしさんと一緒に活動するのはやめた方がいいのでは。





みなさん、反コロナで有名になった人達のことを簡単に信じない方がいいですよ。




参院選で野党統一候補の票を削いだ件についてはこちら↓