308と964 Anthony
Amebaでブログを始めよう!

964に色んな事がありました



308と964 Anthony


ブログの更新が長い間滞っていました。以下はその理由。

1.フロントガラスが飛び石でひびが入った

2.車検に出した

3.フロントガラスを車検に合わせて交換した。

4.ショックの交換を勧められていたので、さんざん迷ったあげくKONIのFSDのした。

5.車検が出来上がってとりに行ったときに、直前に知った、日の出モータースさんオリジナルのROMに交換うぃてもらった。


これらのことが連続して起こっていたので、とにかくすべてが終わってから更新することにした。


1.3.の飛び石は実はいつから経験していなかった覚えていないくらい久々に起きた不運であった。古い輸入車は車両保険に入れないと思い込んでいた自分にとって、日の出モータースさんに「車両保険は?」「見積もりはXXX円ですが」と言われたことでかなり動揺した。まあこれまでずっと古い輸入車に乗ってきて事故らしい事故をしたこともないので十分お金を節約してきたのだからまあ良しとして、それでもフロントガラスの交換の費用は痛い。結局、またいつ同じ事がおからないとも限らないので、いっそ消耗品と割り切りOEMの部品を依頼した。

2.車検は1か月前の点検でオイルのラインの修理とブレーキパッドを交換しているので実は驚くほど安く済んだ。

4.のショックだが自分なりに調べていて、サーキットに行くニーズもないし、GTとしての魅力を964に感じている自分としては車高は下げない、乗り心地は純正より落とさないとまず決心し、次にメカ的にFSDに非常に興味を持っていたことから、ノーマルスプリング+KONI FSD思い切ってお願いしてみた。結果は「しなやか!」の一言に尽きる。高速の段差を超える感じは劇的に違うし、気のせいかもしれないが、直進安定性や高速のコーナリングがすごく安定した気がする。ワインディングで追い込んでというのはやっていないが、自分の場合はまずやることもないので高速ツーリングが激変しただけで十分に良かったと思っている。


5.オリジナルROMだが、TIPTORO用の者も用意されているし、とても安価!なのでほぼ衝動的に交換をお願いしたが、「早くなった」「エンジン音が静かになった」印象である。客観的データはないのであくまで主観だが、はっきりと違いが実感できる変化はあったと思う。


以上のような流れで、飛び石ではかなりブルーになったが、それも修理され、車検も終え、新しいショックとROMチューンを受けた我が964は、ちょっとグレードアップした感じで、普段乗りに復帰している。

そろそろ308に手をかけなければと思うところを、日々存在感を増している964である。

車内をもう少し見比べて見ましょう

308と964 Anthony
前々回にメーター周りを比較したが、今日はもう少し車内全体を考えてみたい。まずは964。すごくスポーティーだという人もいる。ちょっと古めかしいと感じる人もいる。機能的だという人もいる。
私の場合、むしろそういった事より、フロントウインドウが立っていて、顔に近く、またダッシュボードも非常に近いので操作系との親近感、一体感を強く感じる。私の964の場合、オプションの革装ではないので、シート以外はプラスティックやビニールレザーだが、その質感は思ったよりも高い。硬質ではあるが、表面のシボも良くできていてチープには感じない。シートのクッションの厚みが高く、乗り心地もすばらしい。前にも書いたが、メーターが大きく、計器類を強く実感できる。言い換えれば、機械、乗り物、操縦といった言葉が自然に浮かんでくるデザイン。

適度に狭いということも自分に取っては、運転しているという実感をより味合うことができる理由である。写真で見るより実際は各パーツが近く見えることにより印象が異なる。全体像というより、それぞれのパーツの存在感が強い。(良い意味で)
この車は黒一色だが、いろんな色の組み合わせを持つ964であるからして、あくまでも私の印象は黒一色を前提にしたものではあるが。

308と964 Anthony

一方、308はもう機械や機能というよりは、デザイナーの強い主張を感じる、要するにデザインそのものであると思う。機能的に凝集したメーター類を覆うメーターナセルも実はデザインで、シートもデザイン(機能的ではあるが)、そしてスイッチ類にいたっては「このように見せたい」以外なにものでもないというのが私の評価。乗り込むのもアクロバット、運転姿勢も寝そべって、すべてに力ずくで運転しているのだけれど、それでいて開放的で、広々としている。(964に比較しての話だが)
それにはフロントウインドウの位置、角度も影響しているのではないかとも思う。

総じてこれはもうスポーツカーと誰もに感じさせることを意図したデザインであると言いたい。色の組み合わせによって、もちろん印象は異なるが大きな違いはないと思う。
しかしながら、作り込みは正直言ってチープと言わざるを得ない。いくら古いといっても30年前には質感の高い内装の車は多く存在していた。プラスティックやビニールレザー部分の質感はお世辞にも高いと言えない。しかし、それを持ってしても減点対象になりにくいのは、やはりデザイン力か。

308と964 Anthony

どちらが良いかというのはナンセンスだろう。自分は評論家ではないので、あくまで自分がどう感じるかしか言えないが、どちらにも惹かれる自分はある。あるいは単純にどちらも良く出来たデザインであるというだけなのかもしれないが。

エンジンルーム比べてみましょう

308と964 Anthony

964のエンジンルーム。空冷水平対抗6気筒エンジン。空冷故に大きなクーリングファンが中央に目立つが、やはり熟成されて、手の込んだエンジンルームであることが、その凝縮感でもわかる。
ポルシェといえばエンジン、当時、空冷という特殊性と手作りと言われるほど精緻に組み上げられたエンジンはやはり964の大きな特徴と言えよう。クーリングの主役を担うオイルの循環系もマニアックであるし、ヒーティングのシステムその他「普通の車と違う」ことがポルシェのポルシェたるところとも感じる。
リアエンジンとしてのエンジンの眺めも特別といえよう。もちろんこの時代まではリアエンジンのスポーツカーも存在していたが、やはり911のそれは凝縮感が違う。

308と964 Anthony

一方のフェラーリ308GTSiはというとV型8気筒の横置きエンジン。3LのV8を引き合いに出さなくてもフェラーリのエンジンのパーツ一つ一つが精密に作られていることはよく知られているところである。このGTSiは308がいやフェラーリが排気ガス対策に苦慮していた時代の過程で、キャブモデルと後の4バルブinjectionモデルのあいだの移行期に短期間作られた2バルブのinjectionモデルであるが、キャブやインジェクターの有無やエアのインダクションBOXの色の違いを除けば、そのエンジンルームの光景は大きくは変わらない。ヘッドカバーのさりげないFERRARIの文字が魅力的というとオタクっぽいか。

この両車のエンジンルームはRRとMRの違いはあっても後ろからの眺めとい点では似ている。前から、それもボンネットの下に頭を入れて下を見なくても、跳ね上げられたフードは高く、後ろから楽に眺めることができる。PであろうがFであろうがエンジンルームの眺めというのはデザイン的に見てもスポーツカーであることを表す重要なファクターかもしれないと思った。