エンジンルーム比べてみましょう | 308と964 Anthony

エンジンルーム比べてみましょう

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964のエンジンルーム。空冷水平対抗6気筒エンジン。空冷故に大きなクーリングファンが中央に目立つが、やはり熟成されて、手の込んだエンジンルームであることが、その凝縮感でもわかる。
ポルシェといえばエンジン、当時、空冷という特殊性と手作りと言われるほど精緻に組み上げられたエンジンはやはり964の大きな特徴と言えよう。クーリングの主役を担うオイルの循環系もマニアックであるし、ヒーティングのシステムその他「普通の車と違う」ことがポルシェのポルシェたるところとも感じる。
リアエンジンとしてのエンジンの眺めも特別といえよう。もちろんこの時代まではリアエンジンのスポーツカーも存在していたが、やはり911のそれは凝縮感が違う。

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一方のフェラーリ308GTSiはというとV型8気筒の横置きエンジン。3LのV8を引き合いに出さなくてもフェラーリのエンジンのパーツ一つ一つが精密に作られていることはよく知られているところである。このGTSiは308がいやフェラーリが排気ガス対策に苦慮していた時代の過程で、キャブモデルと後の4バルブinjectionモデルのあいだの移行期に短期間作られた2バルブのinjectionモデルであるが、キャブやインジェクターの有無やエアのインダクションBOXの色の違いを除けば、そのエンジンルームの光景は大きくは変わらない。ヘッドカバーのさりげないFERRARIの文字が魅力的というとオタクっぽいか。

この両車のエンジンルームはRRとMRの違いはあっても後ろからの眺めとい点では似ている。前から、それもボンネットの下に頭を入れて下を見なくても、跳ね上げられたフードは高く、後ろから楽に眺めることができる。PであろうがFであろうがエンジンルームの眺めというのはデザイン的に見てもスポーツカーであることを表す重要なファクターかもしれないと思った。