友達とは
あなたの欠点を愛してくれる人のこと。
チャールズ・M・シュルツ (スヌーピーの作者)
辛い時、悩んでいる時、本当に落ち込んでいる時、先が見えない時、
心から優しく接してくれる人がいます。
また、心の支えになり、助けてくれる人がいます。
そして、その人は、自分と同じように、過去に辛い思いをして、周囲から心無い言葉や態度を取られても、
腐らず、
耐え忍んで
生きてきている人
である場合が多いと思います。
それは、「辛い人の気持ち」がわかる人だからです。
また、あなたのことを、小さな頃から、よく知っている人は、親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
大抵の場合は、配偶者、両親、兄弟姉妹、いとこ、親友などが、挙げられますが、相談する相手を間違ってはいけません。
厳しく接する人、ただ傾聴してくれる人、慰めてくれる人、中には、腹黒い人もいるので、十分に見極める必要があります。
また、楽観的な人、慎重な人、真面目な人、悲観的な人、否定的な人、様々です。
相談した結果、余計に傷付くケースもありますので、
相談相手は、あなたの「今現在の精神状態に、合致した人」を選択する必要があります。
実は、あなたは、相談する前から、自分自身で無意識に、相手に期待する返答・回答を持っているのです。
ですから、仮に、相手から期待外れの返答・回答しか得られなかった場合でも、相手を逆恨みしたり、否定してはいけません。
相手がどのような人かは、その人の生き方を見ればわかります。
あなたの相談に対して、誠実に対応してくれる人は、間違いなく誠実な生き方をしている人です。
あなたの思いに合致した人を選んで相談することが大切です。
(飛行機から撮影した、雲海です。綿あめのようです。雲の下は、雨☔でした。不思議な情景で、思わずシャッターを切りました!。)
「淡々とシンプルに生きる」
5つの方法
前回までに、
1 過去の辛い経験や失敗の記憶を、「右から左へ 次から次へと 流していく」
2 感情に波を作らず、出来事に「良い悪いの評価をしない。」
3 物や人に、必要以上に執着しない。
について説明しました。
今回は、
4 心無い人の言葉は、無反応で聞き流し、その場を速やかに立ち去る。
または、「そうなんだ」と言って、やり過ごす。
について、説明します。
世の中には、人の努力に対して、水を差すようなことをいう人がいます。
または、偏った価値観に基づき、自分より下の人間だと判断すると、急に態度を変えて、相手を蔑み、偉そうな態度をとる人がいます。
実は、その心理状態は、劣等感に基づくものです。
自分が優位に立ちたいために、人の価値を下げようとするのです。
もしくは、人間関係においてマウントを取り、自分の存在価値を確認して、精神的な安定を図ろうとするのです。
そして、「お前にできっこない」「無理に決まっている」など、やる前から、やる気を削ぐことを言う人がいますが、その人は、あなたに、成功してもらいたくないからそのようなことを言うのです。
または、人の成功や活躍を妬み、「大したことない」「誰でもできる」などと、評価を下げようとする人がいます。
このような人の心理は、自分を維持するために、周囲の人の価値を下げ、自分もやればできるが、今はやらないだけと、自分や周囲に、アピールしているのです。
結局は、自分に実力がなく、評価を得られない状況を認めたくないがための自己防衛に過ぎません。
これを、防衛機制と言います。
防衛機制とは、受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムをいいます。
欲求不満などによって社会に適応が出来ない状態に陥った時に行われる自我の再適応メカニズムを指します。
広義においては、自我と超自我が本能的衝動をコントロールする全ての操作を指すものです。
ところで、このような人間に、自分がなっていないでしょうか?
一度、振り返って確認してみましょう。
意外にも、自分自身にも、同様の心情や態度をしたことが、ある場合があります。
むしろ、似ている面がある場合があります。
実は、私自身も含めて、多くの人は、このような側面を、少なからず持っているのです。
「自分がされて嫌なことは、人にすべきではない」ことに、改めて気付かされます。
ですから、このような人の言葉に一喜一憂する必要はなく、無反応で聞き流すか、その場を速やかに、立ち去るに限ります。
特に、次のような人とは、距離を取った方が賢明です!
①何ものも取っていく人
● 人に与えるときは少ないのに、自分が受け取るときは、できるだけ多く得ようとする人
● 自分の利益のみを追求する人
②言葉だけの人
●「あのときは、ああしてあげた」と、過去のことを恩に着せて友情を装う人
●「今度、こうしてあげるから」と、未来のことに関して友情を装う人
● なすべきことが迫ってくると、「都合が悪い」と言い出す人
③甘言を語る人(甘言:口当たりのよい言葉)
● 目の前ではお世辞を言い、裏では陰口をたたく人
● うわべだけのうまい言葉を語って、中身がともなっていない人
④遊蕩の仲間(遊蕩:ギャンブル、お酒などに溺れること)
● 飲酒、ギャンブルに明け暮れている人のことです。
大愚元勝著「苦しみの手放し方」
『六法礼拝経』より
どうしても人間関係上、何らかの反応をしなければならない場合は、「そうなんだ」「そうですか」「そうですねぇ」などとと言って、やり過ごすことが大切です。
この言葉は、相手の意見を肯定も否定もせず、聞き流す言葉であり、相手を傷つけることもなく、また、近づき過ぎず、相手との一定の距離を置いた返答になります。
とにかく、このような相手には、深入りせず、短時間でやり過ごし、その場を去ることが大事です。
長居をして、相手のペースで会話が進むと、相手の偏った価値観に基づいて、あなたを傷つける言葉を吐く可能性が高まります。
そして、もし、心無い人の言葉がどうしても頭から離れないようであれば、
次のことに留意してください。
1 言葉を言葉として捉え、相手の意図を想像しない。
そして、以前説明しました、
2 「右から左へ 次から次へと 流していく」手法を使って、記憶からフェードアウトさせていくことが有効です。
決して、頭に浮かぶ悲観的な感情や記憶を留め置かず、
木の葉に乗せて、次から次へと、清流に流すイメージが大切です。
これは、私が「マインドフルネス」からヒントを得て、誰にでもわかりやすく、効果が上がる方法として、考えた方法です。
毎日のストレスフルな出来事、憂うつな感情、落胆する過去の記憶など、頭に浮かんだ瞬間に、留め置かず、どんどんと、次から次へとフェードアウトさせて下さい。
「淡々と」クールに、事務的に処理をする感覚が大切です。
そして、
あなたが付き合うべき人とは、次のような人です。
①助けてくれる人
元気がないときに守ってくれる人。正常な判断ができなくなったときに正しい行動に向かわせる人。
②苦しいときも楽しいときも一様である人
窮地に陥っているときに、見捨てない人。
辛いときも一緒にいてくれる人。
③自分のためを思って話してくれる人
悪い道に入らないように忠告したり、大切な情報を教えてくれる人。
④同情してくれる人
上り調子のときには、一緒に喜んでくれる人。
一方で、落ち目になったときに心配してくれる人。
人から悪口を言われたときに、弁護してくれる人。
大愚元勝著「苦しみの手放し方」
『六法礼拝経』より
参考にして下さい。
今回は、以上です。
次回をお楽しみに。
「あの人はどうして私にこんなことを言ったのだろう、どういう意味だろう」など、気にかかる言葉については後から思い返したくなるものですが、気にする必要はなく、気になったとしても全てをはっきりさせる必要はありません。
単に、言葉を無味乾燥な、一つの機械音として捉え、深入りせず、淡々と聞き流すことが大事です。