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“OWSのプールトレーニングドリル“

ドリル⑥:“サブマリン“ “Submarine

これは1レーンに3~4人が理想。このドリルは高度の集中力と他(外)への意識が要求されます。危険が伴いますので注意をしながら緊張してトレーニングを行うこと。それぞれが10秒間隔で泳いでゆきます。奇数回ではフリーで泳ぎ、偶数回では潜水ブレ又は潜水キックで進みます。その場合注意しなければならないのはフリーで泳いでくるスイマーとすれ違うときは必ず潜水してフリーで泳ぐスイマーの身体の真下を潜り抜けること。したがってスイマーは必ずレーン中央で泳ぐことが肝心です。行きはフリーで・帰りは潜水でという形で、10分間連続して泳ぎ続ける。よりレベルの高い組にはフリーをバックに変えてもいい。呼吸制限には危険が伴いますので充分注意が必要。決して無理をしないこと。苦しいと感じたらすぐに潜水を止め、深呼吸をして充分酸素を摂取してください。できるだけコーチが一緒にトレーニングをおこなうようにお願いします。

ここでは「大きな波が来たときなどにその波の真下をぬけて進んでゆくスキルを身につけ、その間は呼吸制限に慣れる(心肺能力強化につながる)」ことを習得するトレーニングドリルである。

以上がプールでグループ練習を楽しみながら、オープンウオータースイミングに向けたトレーニングを行うドリルである。

ここで皆さんにぜひ理解していただきたいのは、プールでも一人っきりで練習をおこなうのではなく仲間を探してグループで泳ぐことを心がけてください。レースなどでも一人になると急に心細くなり、モチベーションが下がり、不安でついスピードを緩めてしまうものです。

まだまだオープンウオーターのトレーニングをしようというスイマーは少数派です。それゆえプールで仲間を見つけて共通の目標に向かってマスターズ水泳の為のスプリント練習だけで満足するのではなく、特別のトレーニングを行う必要性を現場のコーチに訴えかけ・説得し、共通の練習会などを呼びかけてください。

オープンウオータースイミングを極めてゆくには;

    特別のテクニックやドリルが必要で

    スイムペースを考慮したインターバルトレーニングが必要で

    いろんな状況を想定したシムレーションスイムが重要で

    ロングデイスタンスの為のトレーニングが絶対条件なのです。

そのためには決まった練習法だけにとらわれず、常に創造的なトレーニングにトライし、実践してほしいと考えるのです。

Be creative 常に創造的であれ!”まもなく公式戦のエントリーもはじまるのでがんばって

“OWSのプールトレーニングドリル“

ドリル⑤:“ドロップアウトドリル” “Drop-out Drill

1レーンに3人が入水していただきます。スイマーAはスプリントで50mを泳ぐ。スイマーBが5秒後にスタートしてイージースイムで50mを泳ぐ。スイマーCはプールサイドで待機します。スイマーAが50mを泳いで戻ってきたと同時にスイマーCがスタート。スプリントで50mを泳ぐ。そしてスイマーAはその5秒後にスタートして50mをイージーで泳ぐ。その間に戻って来たスイマーBは待機。これを15分間連続して泳ぐ。その際のルールは“最初は速く”“2番目はイージーで”“3番目はレスト(休憩)”この順番でスプリント~イージー~レスト・スプリント~イージー~レストと繰り返す。

 

これも連続して泳ぐ中での「スピードの変化」を意識し、オープンウオータースイミングでは常に状況によって“スピードの変化をつけた泳ぎが要求される”ことを身につけるにはいいトレーニングドリルである。

“OWSのプールトレーニングドリル“

ドリル④:“レジスタンス・プル“ “Resistance Pulling

レジスタンスプルとは抵抗【負荷】をかけてプルをおこなうこと。

2人一組になってください。2人ともプルブイを装着すること。

プルブイを装着して、スイマーAの足首をスイマーBがつかみ、スイマーAはプルでスイマーBを引っ張る。25m又は50m間を一人のスイマーが引っ張り、ターンを行った時点でA/Bが交代し同じようにプルで引っ張る。これを10分間連続しておこなう。これは「オープンウオーターではプルのチカラが70%と言われ、波の状況によって当然抵抗が生じる。そのような抵抗を生み出した状態(負荷をかけた状態)でプルを行い、プルでぐいぐいと引っ張るイメージを身体に覚えこませる」ことを習得するものである。慣れないとかなりきつい感じをうけますがトライしてみてね。