人生をピンセットでつまむ -4ページ目

八畳が広いなんて嘘

フットサルをすれば、

金の玉にボール(西洋製の玉)がぶつかり、

半笑いの状態で悶絶。

消え行く意識の中で、

「何とかラッシュ・・・疲れたろ・・・僕も疲れたよ・・・」

と思ったかどうかは定かではない。

玉に玉をぶつけるとは、

アメリカンクラッカーかよっ!!

などと突っ込む余裕もなく。

私は深い深い谷底へと落ちてゆくのである。

腹部に跳ね上がった金の玉は、

戻る場所を見失い迷子の子猫と化す。

鈍痛を纏った子猫がそこには居る。


未だ昨日の鈍痛を抱へ、

私は仕事をし腹部の子猫を撫でる。

それはゴロゴロと喉を鳴らす。

猫嫌いの私が生活を共にする奇跡。

この部屋には今、


臭いおっさん。

アカシックレコードにアクセスする女。

迷子の子猫。

半透明な人々。


の総勢108名が共存している。

八畳一間がギュウギュウなのである。


ギュウ(牛)。

盆ダンス

あーーーーーーーーーー

あーーーーーーーーーーー

あーーーーーーーーーーーー

明日から休み。

お盆休み。

東京いって、山形いって、新潟いく。

超はーどすけじゆうる。

38のおっさんがする事ではない。

でもせっかくの休みだから、

がんばる!

おちんちんの大きい男の子だからっ!!

あ・・・すいません。

そんなに大きくありません。

見栄を張ってしまいました・・・


ってな感じで私は車でぐるぐる回る。

ぐるぐるぐるぐる世界は回る。


くるくるくるくるちんちん回す。


イェス!高須クリニック!!

懐かしきアスピーテ

人生をピンセットでつまむ-岩手山

髪切ったし、飯食ったし、休みだし、晴れたし、

走りたかったし、走ったし。

てんで、岩手県八幡平アスピーテラインを目指したんだ。

五年前くらいに走って以来だから、

ちょっと懐かしかった。

右のサイドミラーにはセンターラインが流れている。

それを眺めるたび走っている事を実感する。

私のドライブの楽しみ方の一つだ。

どうやらこちらは曇り模様で、

空は出て来た時と違う表情を見せ、

今にも泣き出しそうである。

私は思う、泣きたいなら思う存分に泣くがいいさと。

けれど空も我慢強い様で、

一滴たりと私を濡らそうとはしなかった。

強い子だった


人生をピンセットでつまむ-未来

アスピーテの所々にあるこのトンネルが好きなんだ。

どこか近未来的と言うか、宇宙船の中というか、

そんな雰囲気を感じさせてくれる。

私は擬似的な宇宙の旅をしている。

この瞬間、幾光年かの夢を見る。


人生をピンセットでつまむ-ki


この木チョー良かった。

何このよろしく哀愁感。

しょぼくれた私にそっくりのシンパシー。

私の前世は枯れた木か?枯れた木なのか?

そう問いかけてみるが、誰も私に答えてはくれない。

答えのないままアスピーテを流し、

麓の休憩所へと到着した。


人生をピンセットでつまむ-アイス


休憩所つったらアイスでしょ!

って普段甘い物を食べない私が、

こういう場に来ると食べちゃうんです。

山ぶどうミックス。

酸味が効いていてバニラアイスとの相性も抜群で、

これ、マジ美味い!

ってなったんだけど、助手席には誰もおらず、

言葉は宙に浮いたまま彷徨っている。

ただそこにはカメラがあるばかりだ・・・


ナイスドライブ!

グッドドライブ!


こうして私は今日もまた道にタイヤの跡を残し、

休日を謳歌している。

車と共に生きている。

激しく、けれど優しい雨

私ことソソマスクは、ゆるゆるゆらゆらと過ごしている。

カツラを着けたおっさんが盗撮をし、

メガネをかけたおっさんがパンティーを盗んだ話題は、

この町じゃ有名な話である。

彼等がどこへ向かい、どこへ消え去って行くのか、

私は知るすべを持たない。


ここにカルマの輪がある。


話変わって、日曜に釣りに行こうと思ったら、

激しい雨が地面をしきりに叩いている。

釣り名人、ネイチャー西村に聞いたところ、

「この雨じゃ~川は無理っす。死にます」

との事で日曜の釣りは中止。

私は空いた予定をどう使おうかと思案している最中(もなか)。


前々から探してもらっていたシビックシャトルは、

予想通り見つからず、

車を買う事が出来ない。


夢は夢のままで・・・


ある人がボソボソと何かの歌を口ずさんでいた。

それは雨降りの日に、

窓辺から外を眺め寂しげに歌っている子供のよう。

その光景が私は好きだ。


こうして日常が流れ、

雨が町を濡らし、

私はゆるゆるゆらゆらと過ごしている。

それはとても幸せな事だ。

光を消す存在

裸でゴロゴロと光の速さで転がっていると、

あれよあれよと言う間に地球を飛び出し宇宙へ。

いくつもの惑星を横目に転がっている。

いや、私は光だからして転がっているのではなく、

広がているのだろうか?

裸で宇宙に広がっているのだろうか?

答えはまだ出ていない。


私が地球を離れてから約239万光年。

銀河を光の速さで移動し、アンドロメダ銀河へと突入する。

果てしない時の長さの中で、

飛び出したあの頃を思い、

頭の中では忘れかけた歌が聞こえている。


シューティングスター

孤独な宇宙

お願いさアフロディーテ

この引力を斥力へ変えないで・・・


裸の私は鼻歌でそれを宇宙へと放ち、

シューティングスターへと形を変える。


そうして私は宇宙の果てへとたどり着いた。


この先は・・・


ループ ループ フール


私は正座しています。


神の前で。


喝っ!!


気がつくとベッドに全裸で寝ていました。

私はどうやら風邪をひいた様です。

ヴェクシュンっ!!

心象風景

部屋がとおってもとってもおっさん臭い。

どこに隠れているのかと、

おっさんを探すのだけれど、

一向に見つかる気配がない。

嫌に隠れるのが上手なおっさんであるなあと、

そんな事を思いながら、

もしかすると私がそのおっさんであるのではないか?

との疑問も浮かぶ。

そんな事あるはずはないのだが、

この部屋には私しかいない。

おそらくおっさんは気配を消す達人であるのだろう。

(「部屋とおっさんと私」より抜粋)



その日は、朝から霧雨が降りやけに湿気が体にまとわりついた。

不快感を覚えながら、私はコーヒを二杯いれた。

ひとつは自分の分で、

もう一つは目の前に座る男のものだ。

男は頭にベージュ色のスウェードの袋を被っている。

目と口の部分はいびつにくり抜かれ、

スゥスゥと呼吸の音だけが聞こえている。

目の穴の向こうに瞳は見えず、

ただただ黒く塗りつぶされた空間がある。

私は黙ってその男の前にコーヒーを置いた。

革袋の男はそれに反応する事もなく、

空間を見つめている。

私は男の前に腰掛けコーヒーをすする。

二日酔いのせいか胃が焼けるように熱を帯びた。

テーブルに置いたHOPEを一本取り出し火を点けた。

ライターはシュボっといつもの音をたてて橙に輝き、

タバコの先も同じ色に変えた。

じっくりとそれを吸い込み私は天井に向かって吐き出す。

煙は行き先を決めないまま曖昧に漂って消えた。


二人は喋る事のないまま向き合い、

私だけが不快な汗を首筋に流した。

底の見えない静寂がそこにはあり、

いつの間にか外を激しい雨が地面を叩いていた。


私はテーブルに置いていたハンマーを手に取り、

力いっぱい男の頭部を殴りつけた。

ボクッ!ビチャ!グチャ!

湿った鈍い音が部屋に響き、

やがて血の臭が充満した。

男は椅子から崩れ落ち人形の様になった。


私はそれを眺めた後、冷蔵庫から昨日作っておいた

ツナときゅうりのサンドイッチを取り出し頬張った。


美味い。


うっとりした表情でそれを全て平らげ、

出勤のためドアを開けた。


今日は雨だ。

とても激しい雨だ。




21g

人が亡くなった時、

その人物の体重が21g軽くなると言う話がある。

何かしらの物体、或いは魂と呼ばれる物が

体から離れ何処かへと消える。


私がこの世を去った時、

21gの何かしらになって旅立つ。

目指す先はアルカディア。

とか考えたんだけれども、

21gの何になるんだろう?

グラムで言われると、

肉か?生肉とかか?

21gの生肉になるのか?


私は死して21gの生肉(豚肉もも)になり、

アルカディアへ旅立つのか?

そして、アルカディアでは、

色々な生肉達がワイワイキャッキャしている。

鶏肉胸が合い挽き肉と海の話をしている。

天国では海の話をするらしいと聞いてはいたが、

その噂は本当だったようだ。

ん?てかここは天国か?天国なのか?

海育ちの私(豚肉もも)は海の話でテンションは上がらないぞ。

どっちかと言えば、靴の話なら超盛り上がるぞ。

まあ今や私(豚肉もも)に靴は必要のない物だけれども、

話したっていいじゃないか!


ええじゃないか!ええじゃないか!

ええじゃないか!ええじゃないか!


と連呼しながらアルカディアを裸で練り歩く。


21gの私(豚肉もも)の夢。



何て事を現実の私は、

部屋を全裸でゴロゴロと転がりながら考えている。

いや、部屋のみならず廊下やトイレやベランダに至るまで、

転がり続けている。


ゴロゴロゴロゴロ。

ゴロゴロゴロゴロ。


現実の私(全裸のおっさん)は、

常に転がっている。


67000g。

光と影

玉金先生が歌う贈る言葉。

もとい、大橋トリオが歌う贈る言葉が、

素晴らしく良い。

海援隊のは何となく耳に残っているが、

この歌がこんなに心に響くいい歌だったとは、

今の今まで全く気づきませんでした。

そして、卒業の歌だと勝手に思っていたのですが、

実は男女の別れの歌だったのですね。

しかも、男の女々しさが全開。

それが私としては尚良く感じるのです。


男とは女々しく弱いのです。

馬鹿なのです。


そして、最初聴いたとき勝手に、

サニーデイ・サービスの曽我部恵一が

歌っているものと思っていました。

が、大橋トリオだったのですね。

私の中で、キリンジやハナレグミ枠に入る

癒されシンガーになりそうです。


あ、あとこのPVも凄く良いです。

捨てられる男の姿が最高です。


あ~あ私も崩れ落ちる程の恋がしたいなあ。

春だし。

春めいてきたし。

デカダンスガバナンス。


もう届かない贈る言葉

もう届かない贈る言葉


お~ちんちん。

姉さん、気がついたら靴が届いているんだ(私に姉さんはいません)

私はズックを買う事をやめられないんだ。

ネットショッピングと言う、

画期的な商業施設がこの世に構築されたがために、

容易にボタンを押す行為に私は日夜勤しんでいる。


私がポチッとキーを押すたびに、

ズックは家へと届く。


そして、履かれることのないズックの屍が、

整然と階段へ並ぶ。


その姿は美しくもあり、どこか郷愁的でもある。


履かれることのないズックは、

ソールが壊疽をおこし、崩壊の道を辿る。


いつからズックマニアになったのか、

それは定かではないけれど、

この激しい雨にも似た衝動が、

私は抑えられないでいる。


殺人的にダサい靴を履いた少女が、

私を悩ませる。

あのこが狂ったズックで、

私を踏み殺すんだ。


まあそんな過去のヴァイオレンスガールはさておき。


今宵も私はその美しさに魅了され、

さして履く事のないズックに翻弄されるのであろう。



人生をピンセットでつまむ-くつ

春の嵐

花粉症の季節、

目ん玉を取り出して洗いたい程の衝動。

鼻から粘液を垂らし、

そこかしこにあとを残す。

杉の野郎には容赦ってものがない。


私は取り出した眼球を手に持ち、

世の中にかざす。

眼球から見える世界は、

あったはずの場所から見えたものとは

やや違っていた様に思う。

私から離れた眼球はやがて別の生物へと変化し、

二足歩行で走り去っていった。


取り残された私は、

もう片方の目で現実を捉える。

荒廃してゆく町。

私の住む町。


狂った輩がバットを振り回している。


慰霊を祭の様に騒ぎ立て、

拝金主義者が『絆』と言うビジネスを行う。

金のなる木は、

何もない町に生い茂っている。

そして、それもやがては伐採される。


アホみたいなラブソングに糞みたいなロックンロールが蹴りを入れ、

日本のミュージックシーンが壊疽して行くのを眺める。