精神科予診・性格?生活歴?
認知症介護日記義父「じい」89歳!精神科予診・性格?生活歴?前回のおはなしじいは認知症が進み、老人ホームで暴れてホームや自宅に戻れない状況である。精神科受診に不安と迷いはあるが、腹をくくった。待合室で、どんな診察が始まるのか緊張していた時・・・精神科医が待合室まで、じいの様子を聞き取りに来た。私は、じいの暴言・不穏行動の経緯や薬剤情報を伝え、入院を懇願した。医師:「こちらも入院できるようにしますが、病棟は認知症の方が入院されています。間違えてよその患者のベッドで寝てしまう。トイレを認識できず廊下で用を足す患者などおられます。もし、激しく暴れる行為があれば一時的に施錠病室に移ることになります。一般の病棟ではありません。それでも大丈夫ですか」医師から丁寧な説明と覚悟を問われた。私:「よろしくお願いします」と頭を下げた。精神科病院・認知症病棟の衝撃的な内容である。私の選択肢は、入院と薬調整しかない!!精神科医が自ら待合室で聞き取りなんて・・・想定外!!評判通り、良き病院なのであろう。と、確信した。じいは、すぐに血液検査室に連れて行かれた。私は予診室に呼ばれた。精神科研修医の、じいの既往歴、生活歴、私のわからない過去に遡る質問が続いた。研修医:「お義父さんは、若い頃どんな性格で、どんな生活をされていましたか」私は長男嫁!質問に応じたいが・・・でも、限界がある。私:「私(嫁)にいつも優しく、孫(長女・次女)をいつも可愛がってくれた優しい義父。強いて言えば、亡き夫から、一度だけ、じいと殴り合いになったことがある。と聞いています。じいは元来、短気な性格だったのかもしれないですね??」研修医:「認知症で暴言や暴力など問題行動を起こすのは、ご本人の性格、生活歴が大きく関係します」私は、このタイミングで、じいの性格・生活歴(生き方)について考えさせられた。ならば、自分の性格・生き方はどうであろう??人生100年時代と言うが認知症になるのは仕方ないと思う??少なくとも暴言や暴力で、家族に迷惑を掛けたくない。日々の忙しさで、全く余裕のない私。自分自身と向き合う時間を与えられたように思う予診を終え、私は物思いにふけていたが・・・看護師とじいが血液検査から戻ってきた。血液検査後、一人で待たされ不安だったのか、じいの表情が硬い!看護師:「もうすぐ診察で呼ばれます。お待ち下さい。」どうしよう?不安がよぎる!つづく→