認知症介護日記

義父「じい」89歳!

じい施設で暴れる!

前回のおはなし

 

じいは老人ホームに入居した。

不安そうなじいの顔が頭から離れない。

 

 

じいのことが心配でたまらない。

 

面会に行くと、お互い辛くなる。

 

入居3日目

思い切って老人ホームに電話で確認してみた。

 

私:

「じいは元気にしていますか?」

 

 

職員:

「元気に過ごされていますよ。食事も摂れています。安心して下さい」

 

 

私:

「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」

 

私は、安堵の思いで電話を切った。

 

 

 

ところが・・・

夜中12時、職員から電話が入った。

 



職員:

「22時30分頃、急に廊下に出て、自分の家に勝手に入って何しとるんや!と興奮が始まりました。

 利用者様の部屋のドアを次々と開け、寝たきりの利用者様の腕を殴ってしまい、幸い、その利用者に怪我はなかったです。

 興奮状態で火事場の馬鹿力!職員の制止も効かず、1階から2階の廊下を1時間以上歩き続け、疲れ果て興奮は収まりました」

 

 

職員からの衝撃的な報告だった。

 

 

 


私:

「本当に申し訳ありません。」                                 

 

信じがたい事実にひたすら謝るしかなかった。

 

翌朝10時、私はお詫びの品を持参し、施設長に謝罪した。

 

 

 

施設長:

「ホームドクターに相談しましたが、入所して3日目。慣れない環境でせん妄はよくあるそうです。

 眠れないようなら睡眠導入剤を検討します。心療内科の手続きもありますが、しばらくは経過観察しましょう。

 被害者のご家族も許して頂いているので大丈夫ですよ」

 

 

 

私:

「本当に申し訳ないです。」

 

じいに会うと辛くなるので面会せずに帰宅した。

 

施設入居で、認知症状が進むと覚悟していたが・・・

 

穏やかなじいが、せん妄で暴れるとは想定外!


 

次女と長女に、じいの興奮状態を伝えてみた。

 

長女・次女:

 

「えっ??あんなに優しいおじいちゃんが??嘘?大丈夫?」


あまりのショックに、言葉が出ない

つづく→