認知症介護日記
じい施設で暴れる!
じいは老人ホームに入居した。
不安そうなじいの顔が頭から離れない。
じいのことが心配でたまらない。
面会に行くと、お互い辛くなる。
入居3日目
思い切って老人ホームに電話で確認してみた。
私:
「じいは元気にしていますか?」
職員:
「元気に過ごされていますよ。食事も摂れています。安心して下さい」
私:
「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
私は、安堵の思いで電話を切った。
ところが・・・
夜中12時、職員から電話が入った。
職員:
「22時30分頃、急に廊下に出て、自分の家に勝手に入って何しとるんや!と興奮が始まりました。
利用者様の部屋のドアを次々と開け、寝たきりの利用者様の腕を殴ってしまい、幸い、その利用者に怪我はなかったです。
興奮状態で火事場の馬鹿力!職員の制止も効かず、1階から2階の廊下を1時間以上歩き続け、疲れ果て興奮は収まりました」
職員からの衝撃的な報告だった。
私:
「本当に申し訳ありません。」
信じがたい事実にひたすら謝るしかなかった。
翌朝10時、私はお詫びの品を持参し、施設長に謝罪した。
施設長:
「ホームドクターに相談しましたが、入所して3日目。慣れない環境でせん妄はよくあるそうです。
眠れないようなら睡眠導入剤を検討します。心療内科の手続きもありますが、しばらくは経過観察しましょう。
被害者のご家族も許して頂いているので大丈夫ですよ」
私:
「本当に申し訳ないです。」
じいに会うと辛くなるので面会せずに帰宅した。
施設入居で、認知症状が進むと覚悟していたが・・・
穏やかなじいが、せん妄で暴れるとは想定外!
次女と長女に、じいの興奮状態を伝えてみた。
長女・次女:
「えっ??あんなに優しいおじいちゃんが??嘘?大丈夫?」
あまりのショックに、言葉が出ない
つづく→