認知介護日記

義父「じい」89歳!

じいの見送り!

 

前回のおはなし

 

 

老人ホームでじいは意識消失の転倒!脳神経外科で検査を行うも異常なし。てんかん薬を処方され経過観察となった。

 

 

 

ホームはコロナ自粛で外出・外食は許可されず。

仕方なく・・コンビニで好きな買い物を楽しんだ。

 

じいは受診より、2週間ぶりの外出がたまらなく嬉しかった。

 

 

 

気分上々の状態でホームに戻るが、見慣れないホームの外観!

 

 

じいは老人ホームに入居したことを忘れている。

 

戸惑うじいをホーム職員に託して・・・ 

 

 

私は帰宅するも、気がかりのまま2週間経過。

 

 

入居約40日目

早朝3時、職員から電話が入った。

 

職員:

 

「夜間巡回で部屋に入ると、床で眠っておられました。転倒後、そのまま眠り込んだのかよくわかりません。てんかん薬を服用していますが、変わらず軽いてんかん発作は続いているようです。ベッドで寝るようにお伝えし、体の痛み・外傷もなく、動作に問題はないように思われます。」

 

 

私:

「多分大丈夫だと思います。朝10時頃、じいの面会に行きす。よろしくお願いします。」

 

 

朝10時

約束通り、私はじいの面会に来た。

 

 

 

私:

「早朝から、いろいろご心配おかけしました。その後、じいは元気にしていますか?」

 

 

 

 

職員:

「元気ですが、何か元気ないんですよ」

 

 

 

 

私:

「えっ?」

意味不明な事を言われ気になったが・・

 

じいは元気な様子で職員と一緒に玄関まで歩いてきた。

 

 

 

 

私:

「じい、元気にしてる?」

 

 

 

 

じい:

「うん、元気やで」

 

 

 

私:

「何か食べたいものある?」

 

 

 

じい:

「うん、ないなぁ・・・」

 

冗談好き施設内のリーダー格??と言われたじいが・・・

 

上手く言葉が出ない?会話が続かない。

 

 

職員から「元気だけど、元気じゃない」と言われた意味??

 

じいの認知が進んだ。と伝えたかったのであろう。

 

 

 

面会は職員が付き添うため、じいと長々と話せない。

 

 

私:

「また来るね。今度ヤクルト持ってくるよ」

 

私は会話を切り上げた。

 

 

 

じい:

 

「うん」

じいは、私を見送るために、いきなりドアを開け飛び出してきた。

 

 

職員:

 

「お見送りはここまでですよ」

外に飛び出さないよう、職員がじいの体を支えた。

 

 

言葉が出にくい様子であったが

じいは面会を喜んでくれた。

 

 

「気をつけてなぁ」と言いたくて

 

 

体ごと見送ってくれたのに・・・

 

 

施設入所の選択で本当に良かったのか??

 

 

私はジレンマに陥った。

 

つづく→