学而第一 001

 
子(し)いわく、まなびてときこれならう。またよろこばしからずや。ともり、遠方えんぽうよりたる。またたのしからずや。ひとらずしていきどおらず、また君子くんしならずや。


孔子は云う、

「学んだことを適当な時期に繰り返しておさらいしていると、自然にいい習慣が身について来ます。これは何とも嬉しいことではないでしょうか。(そのたびに理解が深まります)。」

「友だちが遠いところからたずねて来て語り合う。これは何とも楽しいことではないでしょうか。(同じ志をもっている人ならばさらによい)」

「世間に認められようが 認められまいが、気にせず一層研鑽に励む。これは何とも立派なことではないでしょうかと。」



みなさんは「孤独の時間」をどう有効に使っていますでしょうか?


みんなと一緒に遊んでいるとそりゃ楽しいけど、連日連夜遊んでいると、ふと「自分はこのままでよいのだろうか?」と考えることがありますよね?


「孤独の時間こそ、他人と差をつける絶好の機会」です。


これから数年後には、立派な経営者の方々とお話できるネタ作りとして「論語」を紹介します。



ではまず、どこから差をつけるべきか?


答えます。


①自分の「考え方」を変える

②実践する

③復習して習慣化する


「論語」はその中で、「自分の考え方の基礎を整えて、人付き合いのかたちの基礎を整えよう」という、聞けば当たり前のようで、なかなか実践できないノウハウが詰まった事例集と私は思います。


基礎とは何か?


それは、自分の考え方を説明したり、他人の考え方を聞いた時に理解するためのツールとして、「基礎能力」が高いほど早く行えます。


そして、基礎の土台がしっかりしていると、高い建物がしっかり建ちますよね!


ただ、人付き合いのかたちの基礎」と言っても、人付き合いに基礎も応用もあるか~?って思うよね。誰でも自然とコミュニケーションして身に着いた経験則を持ち、「直感でこの人は素敵だと思う!」と、好き嫌いの「個性」が生まれます。


しかし、その人の生まれ育った家庭環境によって、いい人と知り合うチャンスがなかったら、その経験から判断している好き嫌いの個性になりますので、いい出会いに恵まれません。


私は学校の先生ではなく、これから論語と経営学を探求していくブログを書きますので、その問題を抱えた方を対象にしておりません。むしろ、経営者として、様々な考え方をもった人を適材適所に雇用し、みんなの生活を責任を持って守り、リーダーとして導くため、人の考え方を理解する立場に立ちます。


巷にある「人付き合いマニュアル」や「人付き合いの心理学」といった本が初級ならば、「論語」は中級レベルです。


じゃあ初級と中級の差ってなんだろうか?


たくさんの経営者の書籍を読んでいると共通点が見つかります。


一言でいえば、経営者としての人格レベルが文章に現れます。


自分の考え方に「故事成語」や「有名な経営者の言葉」を引用している経営者は、自分がどんなに成功しようとも、驕りを自省する基礎があります。逆に時代の寵児であったホリエモンや若手経営者の本は今読み返してみても、自省する基礎が文章にありませんでした。


仕事の成功は「運」が非常に強いです。


だからこそ、基礎がないままに成功してしまって暴走しないように学ばねばなりません。


さてさて、そこのあなた!自分はレベルが高いと思ったら大間違いです!

そんなあなたこそ、今の経験で判断しているうちではレベルが低いんです。


「論語」の学而第一の3行の言葉を何度も読み直し、私と一緒にレベルを高め合っていきましょう!

読書はもって智見を集め、談話はもって智見を交易し、著書演説はもって智見を散ずるの術なりby 福沢諭吉


勉強はただ勉強しているだけでは社会の役には立たない。その勉強を人と共有して初めて自分の立ち位置が分かるので、論語と算盤の読書会に参加してみました☆


21世紀版~後継経営者のススメ~ 『論語と算盤』読書会

講師: 守屋 淳 (作家)
http://www.shibusawa.or.jp/
museum/index.html
会場:渋沢栄一史料館


「大志」とは何か?


僕は、この二文字をあなたにも問いかけてみたい。


今日、この二文字を問いかけられて、深く深く考えることができました。大志というと、夢や目標といったことをイメージする人もいるでしょうし、決意や心の支えといったことをイメージする人もいるようです。


私は10代、20代の頃の小さな小さなチャレンジの積み重ねを通して、これを成し遂げたいという目標はもちろんあります。そしてそのうえで、私の大志は、精神的に強い自分になることで、より早く成し遂げることができると思うから、今こうやって勉強しています。




私は30歳を手前のした頃、「仕事で成功している=人間として成功しているという考え方は20代のうちに卒業しなければいけない」と思うようになりました。


渋沢翁曰く、「私は常に精神の向上を富とともに、進めることが必要であると信じている」


そう、ここでいう精神とは、利益という言葉に左右されない、人として尊敬できる「仁」をもつこと、今でいう「徳」を持つことであり、その向上とは、とことんマニアックに考えてみることじゃないかと思っています。だから、視野の狭いノウハウ共有ごっこや、同年代で大志を議論し合うのは、こればかりは年長者や立派な書物による導き手がいなければ、とても精神的に未熟な議論になってしまうものなのです。


是非、みなさんにも様々な年代の方々を交えて、「精神の修養」を行うことをお勧めしたい。その上で、自分の経験をもとに自己哲学ばかりを聞き手に押し付けるのではなく、時代の変革者や徳のある偉人達の言葉を自分の経験と照らし合わせ、ある面は聞き手を納得させる正論を述べ、ある面は自分が間違っていたと反省を述べていくことで、効率よく精神の修養ができるでしょう。



私の精神修養の一つは、このブログに書くという行為です。(あなたがこのブログを読んで私を批評するネタとしてくれたらなお嬉しい!)


私は大学まで男子校で育ち、一流大学を卒業しているわけでもないが、安定就職という道を選んで、従順に社会の中で働く生活を送ることはできたろうと思います。しかし今思えば、当時流行り始めたネット上で日記を書いて、WEB上で仲間と交流したりしましたが、私の国語力が弱かったので言いたいことは伝えられるけど、レベルは非常に低かったのでしょう。結果として、周りに優秀な人が集まりませんでした。まさにレベルの低い人生のループのようです。


人は人によって成長する。


きっかけは、20歳の頃に読み始めたビジネスでの成功者の本で、大変参考になりました。今思えば20代だからというわけでなく、サラリーマンから独立する時にせよ、人生の転機として何かを始める時にせよ、何かやろうぜというポジティブなエネルギーは、成功者の共通する精神と分かりました。


ここからが面白いテーマです。


私が今回参加している読書会で、渋沢栄一氏のひ孫で御年87歳の渋沢雅英さんも共に勉強する仲間でして、たくさんお話する機会を得ることができました。物腰柔らかく、にこにこ笑顔でゆっくり皆の意見を聞きながら、哲学とはこうだ!とは一切述べません。


そして「論語と算盤」の本について、渋沢雅英さんは一言、「面白い本というのは、人を考えさせるテーマの詰まったパッケージだと思うんだな。」


僕は本当にハッとしました。


僕が述べているような、私の言葉でああだこうだと批評する「自発的な立志」と、その人の言葉を聞いているだけで考えさせられる「誘発的な立志」がある。例えば、スピーカーの経歴や体験を何時間も述べて語りきった~という自己満足型セミナーと、ゲームのように聞き手に次の展開を考えさせられる誘発型セミナーと、聞き手にとってはどちらが面白いか?といえば分かりやすいですよね。


そこに、60代の熟年経営者の参加者が一言、「いいものに狂うというのも必要だな」


渋沢翁曰く、「青年時代は、自分が正義と信ずる限りは、あくまで進取的に剛健なる行為を取って貰いたい。たとえ失敗することがあっても、疚しいところがなければ、かえって多大の教訓を与えられ、益々自信を生じ、勇気を生じて猛進することができ、次第に壮年に進むにつれて有為なる人物となり、国家の一柱石として信頼得る人物となるであろう」


自分の人生に当てはめて、批評できる場を持つことで、自分の小立志の積み重ねを省みることができ、大立志の重みを人に伝え、感動させられる誘発的な立志に高められることができるのだろうと私は思う。


21世紀版~後継経営者のススメ~


各国の青年経済人が集まり、「持続できる会社経営とCSR(Corporate social responsibility)について」というテーマで会議を行い、私は日本代表としてスピーチさせて頂きました。


21世紀の主な日本のCSR活動ブームや200年以上続く日本企業を紹介する中で、日本人に染み込んでいる教育精神の一つとして、武士道(Busido)と経営哲学を取り上げました。


21世紀版~後継経営者のススメ~ 私は問います。


「会社の事業規模によって経営者の人間性や能力が判断されるのか?」


「お金持ちだから経営者として成功しているのか?」


今回、アジアの国から集まる大小さまざまな経営者の方々と交流させて頂いて、まずは「いくらお金を持っているから偉い!」という壁を取り払うことで、初めて企業経営の本質を話し合うことができました。


例えば、近年の日本の若者から中年にかけて広く浸透している考え方として「お金持ち=成功」がありますね。もちろん私だって20代より様々なビジネスを行い、事業規模の大小を人と比べたり、ひとつ上の経営者を目指してもがき苦しんだりしました。ただ、残念ながらお金持ちになっても数年で消えていく経営者を見てきた中で、「この考え方をしている時点で人としてレベルが低いかもしれない」という直感が少しずつ芽生えてくる。レベルの高い次元で人付き合いをしないと、負け組になるんじゃないかと思うようになる。


僕はその向上心は大切だと思う。


その上で、経営者としての成長を、利益の拡大という考え方よりも、人間性の豊かさの向上としようというのが、今回のブログの目的でもあります。


私がなぜ論語を勉強しようと思ったのか?


最初の動機は、経営者として著名な方々や、取材を受ける経営者の方々が、歴史上の有名な格言をしっかり勉強してそれを指針にしている様子を知ったからです。そして、今から4年ほど前に「論語」と出会いました。その時代に流行の自己哲学本や、我流の哲学(ホリエモンとか)が持てはやされることが多いのですが、最後に残るのは、やはり時代に不偏の哲学です。


このブログを通して少しでも皆様と心の共有ができたならば幸いです。

吾十五にして学に志し三十にして立つ。

吾十五にして学に志し三十にして立つ。

四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳に従う。

七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず


21世紀版~後継経営者のススメ~

(30歳のバースデーパーティー@六本木ヒルズクラブにて)


15歳で勉強を始め、30歳までに自分の基礎を作って自立できるようになりました。

40歳になったら、自分の信念を貫き、あれこれと惑わなくなり、

50歳になったら、自分の天命を知り、

60歳になったら、悪評を聞いても腹を立てず、人の話を素直に聞ける余裕もでてきたよ。

70歳になったら、もう心の思うままにふるまっても、道義から外れることはなくなったんです。


※連絡・コメントは yokoyama0221@gmail.com  まで



はじめまして、「ANDY」と申します!31歳です。


このブログは、私が後継経営者として、一人の親として、起業家として、企業の大小を問わず、人と付き合っていく中で、よりレベルの高い人間性とは何か?、社会を引っ張っていく限られたリーダーに必要とされる教育とは何か?を徹底追求していく記録になります。


ほとんどの読者は私と見識のある人でしょうが、知恵の共有や友人の共有はいつでもWelcomeです。


さて、私の性格を一言で申しますと、「やってみてから物申す」です。今どきの若者のようにお酒を飲み、大学生活を送り、経営者になりたいとも思い、そのために徹底的に経営者について考えている一人であります。


21世紀版~後継経営者のススメ~ History doesn't repeat itself but it does rhyme. by Mark Twain(1835~1910)

(歴史がそのまま繰り返すことはない。しかし似たようなリズムやパターンをたどることは多い。)


それは教育も同じに思います。


時代によって売れるビジネスは異なれど、盛者必衰を乗り越えて、長く続く日本企業の経営者に求められる資質は、巷のノウハウ本や成功体験本には少なく、「哲学=考え方」を学ぶことにある。


Education for Japanese leaders doesn't repeat itself but it does rhyme. By Andy Yokoyama


それは私が海外でMBAを学び、ビジネスをしてきたけれども、日本社会の中でビジネスをする以上、日本社会の中で成功しなければならないと実感したからです。


なぜ欧米流の利益主義だけではあかんのか?それは日本人が知らず知らずのうちに「おもいやり」や「武士道」を大切にし、地域を大切にする人は素敵だという成功像が、欧米と全然違うからだと私は思います。


21世紀版~後継経営者のススメ~ 特に日本の商人道徳と企業の基礎は渋沢栄一(1841~1931) の「論語と算盤」でしょう。


現代は論語が生まれた2000年前の時代でもありませんし、武士の時代でもありません。実は明治維新後(1867年~)に日本人が初めて海外へ向けてビジネスをした際、今の中国のように商標も無視、支払いは滞る、モラルがないと海外列強から大ブーイングを受けました。そこで、渋沢栄一氏が義理と道徳を大切にするという心とビジネスを融合して、日本式の商工会議所の基礎を作りました。


それが日本銀行をはじめ、日本で100年を超える500社以上の国営企業の教育の基礎が、この心である限り、主流の教育=存続できる教育が、そこにあります。


私の20代の頃は猪突猛進で、経営に関する勉強をたくさんしました。15歳で学を志すも、22歳までは学力としても人間としても、平凡でした。人生の転機は、22歳でニューヨークへ留学し、1年間本気で英語を勉強したことです。


21世紀版~後継経営者のススメ~ ニューヨーク発・24歳のビジネス起業 in NY

http://nybusiness.exblog.jp/


勝ち負けがはっきりする海外の地では、人脈もコネもすべて実力の内。24歳の時に会社を立上げ、3店舗ほどお店を経営していた時のブログです。


ANDYのニューヨーク留学と起業体験録第2章

http://ameblo.jp/nybusiness2/

25歳から経営を学ぶために大学院で経営学・金融学の修士号を取得している時のブログです。

その後、20代の後半は日本で外資系投資銀行に就職します。お金の扱い方を学び、実践し、1000億円以上の不動産資産を運用しました。


20代の最後に私の夢である「街クリエイター」の第一歩として、不動産投資や、事業経営の基礎を作り、30歳で立つために、最後の数年間は綿密な計画をたくさん立てました。自ら立つための不動産投資、自ら生み出すための介護事業経営の骨格ができ、まだまだ少ない社員ですが、共に羽ばたくための下地を誰より学ばねばなりません。


理念ばかり唱えても生きていけないし、実務ばかりやっていても精神的に強くならない。だから人は学びます。


人は変わります。2年で変わります。学び始めた時からすぐに変わります。


さぁ、私たちはどこへ向かって生きるのでしょうか?


そう未来に向かって生きなければいけません。


未来の指針は誰が指し示してくれるのか?もう親が教えてくれるわけでもありません。では、自分で切り開かねばならないでしょうか?そこに未来を指示してくれるリーダーはいないのでしょうか?そのヒントに「論語」や「武士道」はいかがでしょうか?


(原文)

吾十有五而志于学。

三十而立。

四十而不惑。

五十而知天命。

六十而耳順。

七十而従心所欲。

不踰矩。