もずくスープね -14ページ目

「おはスタ」に夢中。

低血圧でお寝坊さんのわたしとしては、もちろん早起きは大の苦手なわけで、それゆえ「おはスタ」(テレビ東京)などというテレビ番組ともこれまで全く無縁な暮らしを送ってきたわけだし、よしんば、仮に早起きさんであったとしても、いい大人であり、また子供がいるわけでもないわたしにとって、「おはスタ」の縁遠さになんら変わりはないはずだったのである。

がー、先々週、MCの山ちゃんこと山寺宏一が「12人の優しい日本人」大阪公演出演のために毎朝の番組出演が不可能となり、代打として三谷幸喜が司会をつとめるというので、それはちょっと興味深いことだとわざわざ録画をして、後で見てみると、これがなかなか面白いので驚いた。そして、なんといっても「おはガール」(キャンディミント)の3人が可愛いすぎるのにはまいった。みづき、まあり、まどか。いい歳をしてそんなことを書けば、必ずや「危ねえ~」と後ろ指を指されてしまうだろうが、しかし本当にそう思うよりほかないのだから仕方ない。

とくに、個人的にハートを射ぬかれたのは、みづきちゃんこと菅澤美月である。彼女を見ていると、どんな辛い悩みも忘れられそうだ。個人的には久々に大ヒットのアイドルといえる。

こんなことなら、もっと早くから「おはスタ」をチェックしておくべきであったと後悔するうち、先週に入ると、なんと今度は、山ちゃん(山寺)の代打として、南海キャンディーズの山ちゃん(山里)の登場である。わたしは、非常にミーハーだが、いま最も好きなお笑い芸人ときかれれば、やっぱり南海キャンディーズと答えてしまう。昨年春以来、彼らの出演する番組をチェックしては、録画して見るという状態を続けてきた。関西テレビでしか見れなかった「南海パラダイス」さえも、最近はスカパーの京都チャンネルで見られるようになったので、これもおさえられるようになった。そんなわたしであるから、先週一週間の「おはスタ」には釘付け状態になっていた。とくにしずちゃんの出てきた火曜日はよかった。

……とまあ、そんな次第で、みづきちゃん目当てという動機も含めて、「おはスタ」を丹念にチェックするようになったわけだが、今週は、山ちゃんの代わりにアンガールズの山ちゃん(山根)が司会をしていた。これまた、ツボである。わたしは山根の顔ほど好きな顔はないというくらい、山根好きなのである。南海キャンディーズといいアンガールズといい、もしもフィギュアにしてくれたら絶対に買ってしまうだろう、それほどのファンなのである、わたしは……。先週、山里山ちゃんのことを「南海さん」としか呼ばずに、代打司会者に冷たかったおはガールたちも、今週の展開においては、先週とうってかわって山根に優しいようで(そのぶん相方の田中には厳しいようだ)、その極端な応対の違いもまた、実に愉快である。……まったく、朝から、何をそんなに興奮しているというのだ、このわたしときたら!

ジョン・レノンの季節

本日の朝日新聞夕刊を手に取ると、一面に掲載されたオノヨーコの写真が、まず目に飛び込んだ。「ニッポン人脈記」という連載記事、このところ「ビートルズの時代」というテーマで、ビートルズに様々な形で関わった日本人が紹介されてる。今日は、その最終回ということで、オノヨーコにスポットがあてられているわけだ。彼女は、ビートルズ解散の一因と世間で言われていることについて、やんわりとそれを否定したうえで、「今年ビートルズに関する新しい本が出て、その著者が、ヨーコは解散の責任者ではありませんでした、とTVで明言したんです」的なことを述べていた。

実は、この記事を目にする直前まで、私は集英社新書の新刊「ジョン・レノンを聴け!」(中山庸樹・著)を読んでいたのだった。で、このジョン・レノンのソロ楽曲解説本は、ヨーコに対する敵意がこれ以上ないほど剥き出しなのだ。中には、ヨーコが関与しなかった楽曲について、もしここでヨーコが演奏現場にいたらさぞやひどい展開になっていただろう、といった仮定の非難まで書かれており、その執念に対しては恐れ入るというか、もはやそれは笑えてしまえるほどなのであった。そんな本を読んだ直後に、さっきの朝日夕刊におけるヨーコの楽天的なコメントである。その大きな隔たりをまのあたりにして、再びゲラゲラと笑いがこみあげてくるしかなかった。ジョン・レノン没後25年の追悼の季節なのに、不謹慎な奴め、と怒られそうである。しかし、わたしは日頃あまり口にはしないけれど、実のところ、けっこうなジョン・レノンFanなのである。高校生以来ずっと丸眼鏡をかけているのも、レノンへの敬慕からである。が、それだけではない。掲載した写真を見て欲しい。

strawberryfields  dakoda


ジョン・レノン最期の場所となったダコタハウスや、セントラルパークのストロベリーフィールズ(ここは、ダコタハウスのジョンの部屋から見える場所であり、ジョンの死後、ヨーコが買い取った土地であるという。円陣の中心にはイマジンと書かれている)を訪問するほどの熱心さだって持ち合わせているのだ。さらにである、今年ブロードウェイで評判が悪く、あまりの不入りですぐに打ち切りになったミュージカル「レノン」も見たし、それがなんとたまたま最終日だったので、カーテンコールのステージに生オノヨーコが現れたところもきちんと目撃したことは、過去既に述べたとおりである。




なお、この「レノン」の上演劇場のすぐお隣なりでかかっていたのが、NY一番の大ヒット作品「モンティパイソンのスパマロット」なのであった。ときに、ダコタハウス前で一緒に写真にうつっている連中は、茨城県古河市を拠点とする劇団、自己批判ショーの面々である。私が彼らと仲が良いのは、ビートルズやモンティパイソンの話ができる同好の士であるからだ。そんなわけだから「レノン」も「モンティパイソンズ・スパマロット」も、彼らと共に観劇したのである。・・・そういえば、ジョン・レノンは暗殺される二日前のインタビューで「今度生まれてくる時には、ビートルズじゃなくて、モンティ・パイソンに入りたい」と答えたとか。

かつて、その話を教えてくれたのは、出版プロデューサーの宮永正隆氏こと、みーやんだ。元・雑誌「りぼん」トンケチャ編集者のみーやんである。彼は本邦でも屈指のビートルズ・オーソリティである。現在は、「風雲!ビートルズ大学」というトークイベントを定期的に開催し、昨日の朝日新聞夕刊一面に、その紹介記事がカラー顔写真とともに出ていた。その記事によると、友人たちに熱くビートルズを語っているうちに「面白い。人前で話したら」と勧められたという。最初にそう勧めた人間は、たぶん私であろう。そして、池袋のコミュニティカレッジというカルチャーセンターでの講座を私がコーディネイトしたのが、事の始まりであったと記憶する。10年も前のことだ。なにも今そのことを自慢したいというつもりは毛頭なく、ただ、「ああ、みーやん、今も頑張っているんだなあ」という感慨が、つい昔日を回想させてしまうに過ぎない。

ところで、同日の朝日夕刊をめくると、著名な着物デザイナーの豆千代さんがこれまたカラー顔写真付きで登場している。彼女の著作をプロデュースしているのがみーやんであり、どこまで書いていいのかよくわからないけど、まあいいか、つまり、みーやんと豆千代さんは現在、諸局面で深い関係性を持つ間柄なのである。その二人が、同日の朝日夕刊のカラー写真に同時に登場するとは、実に羨ましい。彼らにとっては、たいへんな自慢の種になることであろう。

・・・さて、話を自分のことに戻すと、先日、劇団自己批判ショーの団員3人(リーダー、小菅、川辺)らとカラオケにゆき、私はジョン・レノンの歌を数曲歌った。「ハッピークリスマス」「インスタントカーマ」「ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」など。コーラスについてきて欲しい歌ばかりを選んだのは、自己批判ショーさんにぜひともコーラス参加して欲しかったからだが、結局のところ、誰も期待通りにはついて来てくれなかった。実に残念であった。まさに自己批判してほしいと思った。 

BROADWAY FLEA MARKET

前々回、NYの困った点をいろいろ書き連ねましたが、もちろん素敵な点もあります。
【1】バス・地下鉄が、200円均一、MetroCardで乗り放題。ほぼ24時間営業。終電などない。
【2】信号無視があたりまえ。これは、日本以外のほとんどの国で似たようなものらしいですが。
【3】様々な人種がいて、様々な言語を喋ってます。
【4】建物が古いもの、新しいもの入り混じって、街の風景がどこも素晴らしい。
【5】“ノーブラでござい”ってな感じの女の子が多い。しかも、やけに薄着なんだな、これが。
などなど……。

“ノーブラ”といえば、そうそう、今回あたくしがNYに出かけたのは、セレブの女王パリス・ヒルトンに遭遇できないものかという冗談のような夢のような裏目的があったからですが、東京で叶姉妹に会うならどこかの試写会にでも行けばいいだけの話ですけど、NYではどうしたらよいものか。とりあえず5番街を散策して「ヒルトンタワー」に行きましたが、もちろんそうやすやすとヒルトン姉妹はいませんでした。


hiltontower

ただ、宿泊したホテルのそばの、アスタープレイス駅近くで自分の前を歩いていたカップルのうちの女のほう(いかした金髪美人)が、やたらミニの黒いワンピースを着ており、風が吹くと尻まわりの裾がペラッとめくれるのだが、なんだかどうもパンツがみえないんだよねえ。いきなり尻なんだよね。つまり“ノーパン”なんだな、これが。この無防備さたるやよし! でもって、彼女でよい、と思った。 彼女こそ、街で見かけた「わが心のパリス・ヒルトン」ということにしよう、と。

一方、街でみかける女子学生の中には、制服姿なのにヘソ出しルックの娘もいたりして、また、そういうファッションが女子学生向けファッション誌の表紙にもなっていたりしていて、つまりは街中にはブリトニーちゃんもいっぱいいるんだよね、これが。そして、うちの妻などが店で服を物色してると、店員が「これを着ればブリトニーになれるよ」なんて声をかけてくる。つまり、この街の女子たちの目標はみんなブリトニー・スピアーズなんだなあって思いました。けっしてヒラリー・ダフちゃんではないんだなあと。

さて、9/25、チェルシー界隈で、ゲイばかりの集う店でなぜかブランチをとり、そこから8番通りを散歩しながらブロードウェイまでゆくと、シューバート・アレイ界隈にて、大々的なブロードウェイ演劇のフリーマーケットが行われておりました。こんなことが行われているなど知らなかったので、大いに驚き、喜びました!
http://broadwayworld.com/viewcolumn.cfm?colid=5055


 

そこでは、古い「プレイビル」(観劇の際にもらえるプログラムの小冊子)や、スターのサインの入ったポスターやらグッズやら楽譜やら、歴史的傑作で使用された小道具やら衣装やら、演劇ファンにはたまらない物がいっぱいいっぱい売られていたのです。高価なものは、オークションで競売にかけられます。また、セレブコーナーでは、現在上演中の舞台のステージが次々にやってきて、チャリティ募金サイン会をおこなったりしています。あたくしの通りかかった時には、ちょうど『SPAMALOT』組が、ティム・カリー以下、並んでサインをしてました。



 

うちの『アニー』好きの妻は、古い『アニー』のパンフやプレイビルを掘り出して購入。また、劇団自己批判ショーの小菅節男氏や制作の七尾さんは、『オペラ座の怪人』のシャンデリアの一部を購入したようです。あたくしはといえば、ソンドハイムの『太平洋序曲』の初演の時のプレイビルを見つけたのですが、今回ツアコン同様の働きをしてくれていた友人のY君が羨ましがるので譲ってあげました。と、そのとき、マーケットのさほど人だかりのしていない一角で、地味な年寄りのサイン会がおこなわれつつあるようでした。何気に見ると年寄りの脇に「Edward Albee」という紙が貼られている。ふむふむ、Edward Albee……、何? エドワード・オールビーだって? 「動物園物語」や「ヴァージニアウルフなんてこわくない」でおなじみ、アメリカ現代演劇界の鬼才オールビーではありませんか。わお! つい二度見しちゃいました。で、さっそく「幸せの背比べ」(日本では黒柳徹子が上演しました。ピューリッツァ賞受賞作)の戯曲を20ドルで購入し、そこにサインをして貰いました。この偉大な作家の、さりげのない地味さは一体何?というかんじでした。



 

友人のY君が「おおっ」と興奮した有名人としては、有名振付家のジェリー・ミッチェル(この人はY君に巨大な「男根仕舞袋」を売りつけようとしたり、例によって「これを着れば君もブリトニー・スピアーズだ」などという売り文句でうちの妻に女性ダンサーの衣装を勧めていました)や、「ウイキッド」でオズの魔法使いの役をやっているベテランのベン・ヴェリーンなどがいました。他にも、フリマの各コーナーには舞台の出演者やスタッフとおぼしき人が沢山いて、いろいろなものを販売していました。




ちなみに、あとで調べてみたところ、ここでの収益は、演劇界でエイズにかかっている人々のケアのために寄付されるとのことです。このイベントは毎年9月下旬に開催されているようです。また、この日の夜には「ウイキッド」を上演しているガーシュイン劇場で、ハリケーン・カトリーナの被害者のためのチャリティコンサートもおこなわれ、こちらにもライザ・ミネリをはじめとして、凄い顔ぶれが集結したようです。
http://broadwayworld.com/viewcolumn.cfm?colid=5056

こういうチャリティなかんじのお祭り、日本の演劇界にもあったら面白いだろうなあ。