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親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~

親子心理研究所は、不登校、登園・登校しぶりの子の生きる力について考える心理師のチームです。
月に1回~2回、オンラインでお話会をします。
お問い合わせはWEBサイトにお願いいたします。 https://andfinallydare.jimdofree.com/

心理師の霜丘麻依です。
心が通う親子コミュニケーションのひとつめ、前回の記事では、
相手をコントロールする働きのある言葉を見直す、というお話を書きました。

「指示」「禁止」を最小限にして、
「問題の指摘」「詰問」「責める」「評価する」をやめて、
「励ます」「助言する」「褒める」も基本的には選ばない・・・としたとき、
じゃあどんな言葉だったらいいのか?
ということを考えていきたいと思います。

相手をコントロールしようとすると関係が壊れる、のですから
いい関係をつくっていくためには
これらと逆に考えるのがよいわけです。
つまり目指す姿勢は「相手の感覚・考えを大切にする」となります。

お子さんがいくつであっても、
本人が感じていることや考えていることが一番大切で、
自由に感じたり考えたり、
目の前のことに対応するために判断や決断をしたりできるほうに働くような言葉を使うとよいでしょう。

とりわけ大きな、心に良い影響があるのが、
保護者が言いたいことを言うよりも先に
お子さんのアウトプットを受けとめることです。

お子さんが小さい時には、
多くの保護者さんが自然にしていることですがこんな言葉が感覚・思考を育てます。

・本人が感じていることを理解して言葉にする
  たとえば「おなかへったねえ」「おいしいね」「おもしろいね」

・共有したことを描写する
  「鳥さん木にとまっているね。かわいい声で鳴いているね」
  「この絵はここが赤くて、だんだん色が変わっていってきれいだね」

・共感する
  「お友達とバイバイするのさみしいね」


小さい頃のほうが、欲求がシンプルで素直なので、観察も共感も比較的楽ですね。
お子さんの年齢が上がると、コミュニケーションも徐々に難しくなっていきます。
まずは否定せず、評価しないで話を聴いて受け入れることができると、
本人が自ら、目の前の出来事に対処するようになっていきます。

 

これが、「内発的動機を育てる」ことにつながります。

大人がさらに、このように育ってきた内発的動機を尊重していくかかわりをすることで、

子どもたちは自分に必要な判断力を身に着け、

行動し、
結果を受けとめて成長していきます。

たとえば、「助言」はよくないと先に書きましたが
お子さんの立場に立った時に
わかってくれない大人に助言されても聞きたくない、というのはわかりやすいと思うのです。
ですからまず、否定しないで受け入れる、が先です。

お子さんが学校に行かないという状態や、
あるいは行きたくない気持ちを受け入れることが難しい、保護者側の心境もあることでしょう。
ただ、「学校に行く・行かない」以前に、
何かお子さんに気がかりなことがあるはずなので、
まずはその部分を否定せず受け入れる、というステップを目指してみることを勧めたいです。

親子ともに問題がすでに複雑になっていて、
誰かの手が借りたいという場合は
どうぞお気軽に頼ってくださいね。

   →親子心理研究所のカウンセリング
   →カウンセリングのメリット①


次は、わかってほしいときの具体的な言い方の話です。

 

 

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心理師の霜丘麻依です。
心が通う親子コミュニケーションの最初の記事で、
「指示」「禁止」「問題の指摘」「詰問」ばかりになると親子関係が悪化すると書きました。
 

それ以外にも、「責める」「否定する」「評価する」などなど
関係を壊す言葉があります。

親子関係のみならず、
どんな人間関係でも基本は同じです。

なぜ、これらの言葉で信頼関係が壊れるのでしょう?

そのヒントは、これらに共通する「相手をコントロールしようとする働き」です。

お互いに尊重しあう関係の場合、
やってほしいことは「指示」でなく「お願い」になりますよね。
ですからそもそも、
お子さんに何か「やらせる」「やめさせる」ということが当たり前になっている場合はそこから見直す必要があります。

もちろん黒か白かきっぱり分ける話ではなく
「指示」「禁止」のほうがいいときもあるので
使い分けができているかどうかということです。
「指示」「禁止」は、必要な時を除いて最小限と考えるとよいです。

次に、「問題の指摘」「詰問」「責める」「評価する」の言葉については
使わないことをお勧めします。
さらに「励ます」「助言する」「褒める」も実は要注意です。

「励ます」「助言する」「褒める」は一見前向きだし、
自分が他の人に言われたら嬉しいこともあるので
積極的に使ってきたという方も多いかもしれませんね。

でも実は、「励ます」「助言する」「褒める」も同じく
「相手をコントロールしようとする働き」があります。
お子さんのタイプによっては、これらの言葉によって追い詰められることがあります。

まずは、日ごろ使っている言葉を意識することからトライしてみるとよいですね。
お子さんにかけている言葉を半日程度記録すると見えてくるものがあります。

無意識に使っている言葉を知っていくことが
関係をよくする一歩目になるはずです。

 

 

 

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心理師の霜丘麻依です。

親子間の言葉が「指示」「禁止」「問題の指摘」「詰問」ばかりで
イヤだなあーと感じられている保護者さんはいらっしゃいませんか?

心配な気持ちが先行したり
日常が忙しく余裕がなくなると
会話がぎすぎすしてきますよね。

お子さんのほうも後ろ向きな気分のときは口が重くなることでしょう。
でも放っておいたら、
スマホばっかり見て、夜もちゃんと寝なくて、ごはんも食べないなど
生活が乱れてもっと状態が悪くなることは目に見えています。

それでどうしても

「あれをしろ」
「これはするな」
「約束したのにできてない」
「いったい何考えてるの?」

というような言葉が増えてしまい
なかなか改善されないので
何回も言うことになり他の会話にならない、
という悪循環に陥りがちなのではないでしょうか。

お気づきの通り、
この状態が長く続くと親子関係は悪化し、
保護者さんもお子さんももっと気持ちが荒れていきます。

この状態を解決するために、
コミュニケーションを見直し、
新たなやり方を試すためのオンライン勉強会をしたいと思います。

まずは11/26に体験説明会を行いますので、

ご興味がある方はこちらの↓バナーをクリックしてくださいね。

ブログでは、わたしの担当日にコミュニケーションスキルの事前知識を書いていきます。
次回は「要するに、指示・禁止のナニがいけないの?」です。


1.指示や禁止が信頼関係を壊すわけ 心が通う関係はどうつくる?

1-2.信頼関係に最も必要なもの
2.わかってほしいとき
3.わかってあげたいとき
4.主体性を育てる
5.自分で前向きになれるように導く
6.保護者のメンタルを整える

上記のブログ記事の内容に合わせて6回の勉強会にしていきます。
発達が専門の心理師もいますので、
基本の考え方にプラスして個別の質問にもお答えします。

 

勉強会・11/26体験説明会については、

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