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親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~

親子心理研究所は、不登校、登園・登校しぶりの子の生きる力について考える心理師のチームです。
月に1回~2回、オンラインでお話会をします。
お問い合わせはWEBサイトにお願いいたします。 https://andfinallydare.jimdofree.com/

こんにちは、です。

今日は感覚統合2をお伝えします。

 

エアーズ博士は人の発達を脳における感覚統合の観点から述べました。

 

【前庭覚】はバランス感覚で筋肉の張りや姿勢の保持に関係します。

スクーターボードやブランコ等の揺れた感覚の時に感じます。

これらの遊具にしがみつく事で刺激が入ります。

 

【固有覚】運動覚と言われ体の動きや手足の位置を知る感覚です。

ぶら下がったり、押したりした時にも刺激が入ります。

トランポリン、平均台等です。

 

【触覚】触る事で物の弁別する危険察知する感覚です。

体のイメージ感覚や手の不器用さにも関連します。

ボールを受け取ったり離したりする遊び等にも関連します。

難しすぎす、簡単すぎす、チャレンジ心をくすぐる環境が大事です。

 

次回は具体例でお話したいと思います。

 

 

保護者と心理師のお話会をしています。お気軽にどうぞ♪

【10/29】アドバイス禁止! 不登校・行きしぶりの子の保護者さんと心理師のお話し会

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不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える 親子心理研究所

教育に関するご相談、心理師との相談、アセスメントのコンサルテーションを受け付けています


 

【叱らずに済むには】

こんにちは。臨床心理士、公認心理師の加藤です。
 
前回は何故だか叱ってしまうという話を書きました。今回は叱らずに済むようになるための話をします。
前回参考にした本から離れる部分もあります。
 
①叱る(叱られる)パターンの把握
叱られても同じことを繰り返しているなら、その行動には何かしら本人に役立っているからです。
なので、何に役立っているのかを把握します。
何か物を得ていたり、嫌なこと(宿題とか)を先延ばしにできたり、注目を得られたり、感覚的な刺激を得たり。
これらのうちどれか1つを仮定します。
 
②①を踏まえ、叱られる行動に替わる行動を教えます。
あるいは、その行動を取りやすい環境を整えます。
 
③一方、叱られる行動が現れたときには、その行動が①で仮定した機能を果たさないようにします。
(たとえば、あえて注目しなくする)
ここで気をつけたいことは、一時的に叱られる行動が激しくなってもそれに応じないということです。
ここで応じてしまうと、相手が「だだをこねれば思い通りになる」と学習してしまいかねないからです。
 
前回紹介した本には、どのように環境を整えるかも書かれていましたので、良かったらご参考に。
 
次回は社交不安障害(人前に出ることが極端に緊張するなどを主とする疾患)の症状と対応について書こうかなと思います。
 
 
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心理師の霜丘麻依です。
最近、スマホ依存予防学会の勉強会に出ています。

わたし自身は、子どもたちにICTスキルとリテラシーを身に着けてほしい派です。
インターネットでリアルとは違う出会いがあったり、
クリエイティブな可能性をぐぐっと広げた事例を身近にたくさん知っています。

学校に行きづらい子たちを含め、
どんな子どもにとっても、
デジタルの世界は薬にもなり毒にもなるものですよね。

長時間のデジタル利用や、
睡眠などほかの大切なことの優先順位を大幅に下げてデジタルに溺れる姿には、
親としてかなりイライラさせられることでしょう。

でもそれも、不安や落ち込みから回復するための一時的な逃避なのだったら
あまり目くじらをたてるべきではないのか・・・

 

あるいは、我が家がそうでしたが、

子どもが友達とうまくいっていないときに、

インターネットの世界なら安心して誰かとつながる意欲があるなら、

その希望の芽を摘みたくない・・・


すごく悩むと思います。

子どもにとって大切なものという認識をもつことも大事ですがその一方で、

大人としてはせめて、リスクはきちんと知っておきたいですね。

 

勉強会でテキストに採用されているこの本によると、


デジタルの刺激が子どもたちの脳にかなり与える影響はかなり深刻な面があるようです。
個人差がありますが、さほど長時間ではなくても、
使うツールやその子のタイプによって、
攻撃性・気分不安定・無気力・注意力散漫などの症状が現れ、
うつ病や重度の発達障害の様相に似てくるという事例がたくさん出ています。

従来の依存症であれば、使用時間が長くなることで発症するし、
重症にもなると言われてきたため、
使用時間と関係なく起こるこの状態を区別して「デジタルスクリーン症候群」としています。

つまり、楽しみやストレス解消のためのデジタルツールが、
実は最大のストレスであることがありえるということなんですね。

学校に行きづらいお子さんにとって、
ゲーム機やスマホがよりどころになることは多いでしょう。
気分の変調があったとき、悩みがあって落ち込んでいるのか、
デジタルツールの影響なのか、よくよく観察する必要がありそうです。

ちなみにうちには17歳と13歳の女子がいますが、
かなりのデジタル漬けです!
とても勉強会で真実が言えないほど、ずっとスクリーンを見ています💦

長女は不登校当時、相当うつうつとしていました。
今は同じくらい使っていても気持ちは安定しているようです。
睡眠時間は乱れていますが、自分で生活をコントロールしているように見えます。

次女のほうは、気分はもともと安定していますが多動かつ不注意で、
物が見つけられないのでしょっちゅう探しています(わたしが)。
あまりにも忘れ物などひどいときは、
スマホ見すぎじゃない? 早く寝なさい! というとそれなりに素直に寝ます。
影響はあるものの、まだ自分で調節可能というところでしょうか。

この本には、3週間のデジタルデトックス(スマホ等から完全に離れる)により、
脳やメンタルへの影響を回復する具体的な手順が載っています。
デジタルデトックスは、保護者と本人が話し合って始めることが推奨されますが、
そのための準備やコツ、そして効果のほどがしっかり書かれていますので、
気になる保護者の方はぜひ参考にしてください。


この問題ほか、
そもそも親子で建設的な話し合いが今難しくなっている・・・
というご家庭向けのコミュニケーション改善プログラムを準備中です。

個別相談にも対応しますので、お気軽にお問合せください。

どんな人たちが相談に乗ってくれるかな?
とちょっとだけ見てみたい場合は、
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