叱らずに済むには | 親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~

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【叱らずに済むには】

こんにちは。臨床心理士、公認心理師の加藤です。
 
前回は何故だか叱ってしまうという話を書きました。今回は叱らずに済むようになるための話をします。
前回参考にした本から離れる部分もあります。
 
①叱る(叱られる)パターンの把握
叱られても同じことを繰り返しているなら、その行動には何かしら本人に役立っているからです。
なので、何に役立っているのかを把握します。
何か物を得ていたり、嫌なこと(宿題とか)を先延ばしにできたり、注目を得られたり、感覚的な刺激を得たり。
これらのうちどれか1つを仮定します。
 
②①を踏まえ、叱られる行動に替わる行動を教えます。
あるいは、その行動を取りやすい環境を整えます。
 
③一方、叱られる行動が現れたときには、その行動が①で仮定した機能を果たさないようにします。
(たとえば、あえて注目しなくする)
ここで気をつけたいことは、一時的に叱られる行動が激しくなってもそれに応じないということです。
ここで応じてしまうと、相手が「だだをこねれば思い通りになる」と学習してしまいかねないからです。
 
前回紹介した本には、どのように環境を整えるかも書かれていましたので、良かったらご参考に。
 
次回は社交不安障害(人前に出ることが極端に緊張するなどを主とする疾患)の症状と対応について書こうかなと思います。
 
 
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