木管楽器工房Anchesのブログ -5ページ目

楽器・・・・鳴ってますか?

調整のご予約を頂く際や、修理の見積もりをする際に何か気になる点や不都合な点が無いか訊ねさせて頂く場合が有ります。

 

そんな時に良く耳にするお答えが「音は出ますし特に大きな不都合はありません」

 

 

 

本当でしょうか?

 

 

楽器の状態を正確に/冷静に判断するのは意外に難しい事です。

楽器のコンディション、リードやその他の条件、そして演奏者自身のコンディションなど関係する要素が多く基準となる要素が決めにくいからです。

どうも日本では「自分のせいにして道具のせいにしない」と言う美徳感みたいな事が有って多少の問題は奏者が頑張って克服する傾向が有ります。

 

 

では本当に問題は無いのか?

楽器の音が出ると言うのと楽器が鳴ると言うのは異なります。

ところがその違いを説明する的確な表現に困ったりしていたのですが、最近お客様に説明させて頂く際に使うのがスポーツ選手と道具の関係です。

 

靴底が磨り減ってへたってしまっていたり、スパイクが曲がったり抜けてしまったシューズでも「走れます」。

空気圧の低下したボールでも球技は出来ます。

 

しかし、正しいパフォーマンスは得られませんし当然記録も伸びません。

場合によっては身体に負担が掛かり、思わぬ怪我をしたりする事も有るでしょう。

 

「鳴ってない」楽器で「音を出す」と言うのはそう言う事なのです。

でも楽器演奏には記録の様な明確な評価基準が無いのでそれが分かりにくいのです。

これは演奏技術のレベルに関係なく共通の問題で、初心の学生さんでもプロでも同じです。

スポーツなら正しく身体に余計な負担が掛からない様に初心者にはそれに合った道具が必要になりますし、プロであれば自身のパフォーマンスを最大限に引き出し僅かでも記録の向上に繋がる道具に拘りを持って常に気を遣うでしょう。

 

 

 

楽器も音は出ても鳴らない状態では色々な問題が起きてきます。

音が繋がらない、音程が悪かったり安定しない、水が溜まりやすい等々です。

楽器の不都合を補う為にリードやマウスピースを不用意に変えてしまったり、奏法を楽器に合わせなければならなかったり・・・・

 

特にクラリネットやファゴットは楽器の問題を感じ難く、多少の不都合が有っても音が出てしまいまうので、つい自分のせいにして無理な音の出し方をしてしまいがちになります。

「オーボエは繊細で調整を頻繁にしないと・・・」みたいな事を言う方もいらっしゃいますが、これは間違いです。

オーボエ等はそう言った影響、音が出し難い等の症状が判り易いだけです。

 

 

皆様の楽器が「音が出る」状態ではなく「鳴る」状態でお使い頂ける様に心から願っております。

ご自分の楽器に関して少しでも不安や分からない事が有りましたらお気軽にご相談頂ければ幸いです。

 

 

 

中古 ハンマーシュミット クラリネット 追記 Hammerschmidt Clarinet

先日ご紹介したハンマーシュミット ベーム式 クラリネットの中古ですがオーバーホール作業を致しました。

 

 

 

すっかり綺麗になりましたので直ぐにお渡し出来ます。

希望価格をセットで¥640000に変更致しましたのでお気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

お問い合わせ先

木管楽器工房Anches

電話    042-727-0603

メール anchesjp@yahoo.co.jp

Fg キーガード製作

先日、中古楽器情報でご紹介したファゴットですがE キーガードが欠品しておりました。

そのままで掲載したのですが、幸いに(?)まだお問い合わせを頂いておりませんでしたので、今の内にとキーガードを製作して取り付けました。

 

ステンレス鋼の板を切り出し&曲げた後、取り付けネジ穴を開けて完成です。

 

 

 

中古楽器情報の方も訂正、追記いたしました。

Ebクラ ジョイント修理

長い間休眠状態だったブログですが改めて日々の作業など、可能な限り書き込みをする様にしたいと思います。

重複する内容も出てくると思いますがお付合い下さい。

またご質問やお知りになりたい情報などありましたらご連絡いただければブログの記事にしてゆきたいと思いますのでお気軽にリクエスト下さい。

 

 

さて本日はEbクラリネットベルジョイント折れの修理です。

楽器店からの依頼品なので破損経緯などは分かりませんが破損状態を見るとベルを付けない状態で落としたかぶつけたかされたのでは無いでしょうか。

 

折れたジョイントを継ぐ際には部分的に接着などを試みても強度が保てないので残った部分を一旦切り落とします。

 

 

ジョイントの太さ、トーンホールやポストの位置/深さなどを確認し、ジョイントに掛かる負荷と強度を考えた上でどの位の深さまで継込みをするか判断します。

今回は一番下のトーンホールギリギリまでの深さまでとしました。

 

サイズに合わせた内径カッターで予定の深さまで削り込みます。

 

 

在庫の木材から木片を削りだし、しっかりと接着します。

内径は仕上げサイズより若干細めに削りだしておきます。

 

充分に接着出来たら内径テーパーリーマーで仕上げサイズまで削り込み、継目も滑らかになる様に仕上げます。

 

 

 

あとは外径を仕上げ、コルクを貼る溝を堀込みます。

今回は強度を保てる様に溝の深さを浅くし、ジョイント部の厚みが少しでも残る様にしました。

 

 

 

最後にコルクを貼って終了です。

 

 

今回はベルジョイントだったのでトーンホールなどに掛からない様に加工作業しましたがジョイントの種類/場所/希望強度などによってはトーンホールやポストの穴が干渉する場合があります。

その様な場合は更にトーンホールの再カットなどの作業が必要になります。

 

中古楽器情報の追加と更新

先日アップした中古楽器情報ですが1件追加したのに伴い

以前の情報もそれぞれ分けての記載に変更更新致しました。

 

どの楽器もご興味の有る方、ご質問の有る方はお気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

 

お問い合わせ先

木管楽器工房Anches

電話    042-727-0603

メール anchesjp@yahoo.co.jp