前回(第165回)の直木賞の講評記事冒頭にて
W受賞だと当たる確率はあがるよね〜。ありがたや。
とか言ってましたが、早速前言撤回。
トリプル受賞だろうがクアドラプル受賞(舌噛みそう)だろうが当たらない時はちっとも当たりませんな。
推し多めだし〜すぐ読めるし〜とか余裕ぶっこいて直木賞とは全く関係ない作品等々に浮気していたら、気づけば前日。
慌てて記事をアップするぞー!と書き進め、「はい、途中経過1いっちょ上がり!」とアップしたら
文字数を超えてます。
と画面にアラートが!! →消えなくてよかった・・・汗
いやいや、今までこれくらいの文字数全然アップできてたじゃ〜ん。
と何度挑んでも跳ね返される。
よくよく見たら、全体的にアメブロの様式も変わってるし、きっと2022年に入って仕様の変更があったんだ!と思い至り、いつまでも壁に挑み続けている場合ではない、と記事を細かく割り続け、発表当日までギリギリ書き続け、アップし続けた。
(更新通知を受け取る、にしてくれている、全国に数名いるとかいないとか言われているコアなあもるファンのみなさま、真夜中の連投、ほんとすんませんでした。)
しかしながらこの炎の連投虚しく、9回表の追加点のチャンスで大三振(今村さんをあえて予想から外す)した挙句、最終回にて逆転サヨナラ負けを喫してしまった。
わーーーーーん。→「サヨナラ負け速報。」
甲子園の砂を持ち帰る高校球児の気持ちが今ならわかる(嘘)。
人力車に乗ってド派手にブルペンから登場した今村さんとは対称的に、負け投手らしく独り虚しくタクシーに乗って(ペーパードライバーあもちゃん、ただしゴールド)退散しながら、第166回本物の直木賞選考会について答え合わせと参りましょう。
模範解答はいつもどおり、産経ニュースからと思ったのだが、前回・前々回同様ない。
もうマジでやめたんでしょうな。
講評の動画などあるのかもしれないが、せっかちあもちゃん、YouTubeをダラダラ見てる時間があれば文字で追いたい。
というわけで私のつたない検索力でなんとか探せたのは以下の記事。
短っっっっ!!!
講評みじかっっっっっ!!!!というか講評というほどでもない!!!
というわけで短い講評?に照らし合わせ、大三振&負け投手あもちゃんの解答を見ていこう。
こうも短いとネチネチグチグチと負けを人のせいにしたいのに、それすらさせてもらえない。
こうなったらネチネチグチグチは来月発売される『オール讀物』を参考に「たたかい終えて(第166回直木賞)」にて書き散らしてやる〜。
きっと延々ぶーたれてるおばちゃんの情けない姿を見ることができるでありましょう。
(オール讀物を買うのを忘れなければ、だが。・・・買い忘れたら一巻の終わり。)
↓あもる一人直木賞(第166回)選考会の様子はこちら・・
※ >はあもちゃんの選評、「」は直木賞選考委員の浅田次郎氏の講評および選評をまとめた記事です。
「1回目の投票で、「塞王の楯」「黒牢城」のほか、逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」の3作が高く評価されました。2回目の投票で今村作品と米澤作品が拮抗(きっこう)し、2作の同時受賞としました。」
※どうでもいいけど「拮抗」にルビ振るなら、逢坂(あいさか)さんにルビ振ってあげてほしい。「おうさか」としか読めないって。
>おそらく一番に
>▽逢坂冬馬(あいさかとうま)「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房)
>が落ちると思われる。
>それでもこの作品がデビュー作であることとその高い内容に何かしらの賛辞が贈られるものと推察いたします。
>そして直木賞候補複数回ノミネートの常連さん4人が残ったわけだが、そこからはそんなに揉めないと思う。決選投票があるとするならば、オジキがごねて
>▽今村翔吾「塞王(さいおう)の楯(たて)」(集英社)
>▽柚月(ゆづき)裕子「ミカエルの鼓動」(文芸春秋)
>の2作品。
いきなりほとんど間違えてるし!!
実際私も「同志少女よ、敵を撃て」は面白いと思ったし、この作品が高く評価されたのは大変喜ばしいことではあるが、さすがにちょっと評価が高すぎやしませんか?とか思ってしまう。
本当に面白かったんですけどもね!
納得いくいかない以前に、なぜそうなるのか今でも腹の底からわからないのであります。
「今回の「次点」とも言える逢坂作品は、強く推す選考委員もいました。スピード感がある、スケールの大きさに比して少ない登場人物をうまく使って物語を作り上げている、戦争の捉え方に関して、とても誠実な視点を持っているという委員もいた。一方で、ややリアリズムに欠けるのではという意見も出ました。」
強く推したのは一体誰なんだろう。
私と腹の底から分かり合えない人・・・ってことはさては伊集院静だな!!←決めつけ。
オジキは今村さん一筋に決まってるし笑、時々トンチキで面白いこと言ってくれるから、嫌い嫌いも好きのうち。
これでしをんちゃん(三浦しをん)だったらどうしよう・・・ショック死するかもしれん。
来月のオール讀物を読むのが怖い(笑)
頼む!「何かしらの賛辞」程度に留めていてくれ!!
「戦争の捉え方に関して、とても誠実な視点を持っている」という選考委員の言葉は
>戦時下という極限の状況の中、それぞれがそれぞれの倫理観や思惑の中で生きざるを得ない、そういう特殊な環境も読み手に納得できる描き方をしていて好印象。
という私の感想とほぼ同じあります。
「今村さんに関しては、今作に限らないのですが、極めて作品の熱量が高く、力強い小説でした。石垣職人と鉄砲職人の戦という極めて独創的なテーマで、楽しいエンターテインメント作品だという評価が多かった。」
楽しいエンターテインメント作品、まさにこれであった。
>矛と盾という響きが昔フジテレビでやっていた番組を思い出しました。
銃をぶっ放すそばから、石垣を積み上げる。
まさに矛と盾。
ザ・エンターテインメント!
もちろんBGMはエヴァ。
「米澤作品は、私が思い返してもあまり類例がない戦国時代を舞台にしたミステリーで、極めてユニーク。委員からは、黒田官兵衛に存在感がある、登場人物のせりふの言葉遣いがうまいといった意見が出ました。」
受賞作に贈られる言葉じゃないように見えるのは、私の心が折れているからでしょうか。
少なくとも大絶賛!って感じには読めない。
もしや浅田さんは米澤さんを推してなかったのか。でも今村さんと米澤さんの二人に限れば米澤さんを推しそうなのに。
米澤さんは私の好きな作家さんなのだが、今回はあまり推せず4位とした結果、派手に散りました。。。
>選考委員たちはこの作品をどう読むのか、は非常に興味深い。
>評価しにくい作品ではあるんだよなあ。
>推しにくいが、落としにくい。
>作家を生業としている人ほど判断が難しい作品なんじゃないかと思う。
米澤さんのテクニックを素直に評価した!ということでありましょう。
大変素直で結構なのだが、できればその素直さは別のところで発揮して欲しかった(泣)
「彩瀬まるさんの「新しい星」は、今作よりも幻想的な風景を描き出している他の作品群の方が、彩瀬さんの持ち味が出ているのではないかという声が上がった。」
前の候補作の「くちなし」の印象が強い選考委員がいるらしい。その気持ちはすごくわかる。
私も「くちなし」好きだったな。
「柚月裕子さんの「ミカエルの鼓動」は、主人公のキャラクターが熱血漢なのか冷たい人なのか、やや不鮮明ではと多くの委員から意見が出ました。」
あ〜全然わかってないわ、全然分かってない。
あえて計算づくでそうしてんだってば!!!!
柚月さんはきっと言わないから私が代わりに勝手に言う。
熱血漢と冷血は表裏一体でもあるし、そう書いてあるじゃんか!!!!
熱い人は24時間どの場面においても熱くないといけないんですかね。。。
それ、もうただの修造じゃん(暑)!!
主人公の西條はただの手術バカなんだって(笑)!!!
極端な話、それ以外のことはどうでもいいんだってば。
そういう人って結構いると思うけどなあ。
今モラハラだのなんだので文春砲を浴びてる、天才体操選手の内村選手だってその類やんけ。
体操以外は目に入ってないんだってば〜。
天才となんとかは紙一重ってのと同じようなもんよ。
私はこの西條の描写を絶賛したよ!柚月さんの代わりに何度でもいうよ!
>主人公である西條の人間性についても絶妙に仕掛けて書いてくる。
>こういう大病院の出世争いで出てくる医者とか病院長って、野心満々で、高慢ちきで、医者以外は人にあらず的な、思わず日本語がおかしくなっちゃいそうなくらい偉そーな感じの人がいたりするじゃないですかあ。
>西條もそんな人間・・のようなところがあるようでなくて、ないようであるような、そのわからなさ加減がすごくいい!
>看護師との関係性もとてもいい西條。
>とにかく自分の担当する手術の成功は自分の技術と人間関係の良さが大事、と助手の医師や看護師、どの人間に対しても人当たりのいい西條。
>とか言っちゃって野心みたいなものを抱えている・・と見せかけて、そりゃ人間ですもの、多少の野心はありますわな・・みたいなところも見せておきながら、やっぱり医者として正しい姿であり続けた西條の描写。
>そこに見え隠れていていた野心のようなものも、ただただ人の命を救うために「ミカエル」というロボットをいかに日本、そして世界に今後普及させていかねばならないか、ただそのために西條は邁進しており、単なる「手術バカ」(・・という言葉でいいのか知らんが)でありました。
>そういう細やかな描写が私の中で好感度爆あがり。
次の作品で妙な修正をして修造な人物描写(変な日本語)にだけはならないでほしい・・と思う私であった。
「ただ、どの作品も強く否定する見解はなかった。受賞候補にあがった作者の顔ぶれを見ても分かる通り、全体的には、高い水準の選考会だったと捉えています。」
変にねじ込まれてきた作品もなく、確かに高い水準だったと思う。
読んでいてもストレスなく、楽しく読めたしね!
選考会前の予想どおりであった。
それゆえ突出してコレ!という作品も出づらく、こういう時って難しいんだよな〜。そりゃ外すよね〜。という言い訳〜。
浅田さんは最後に受賞されたお二人について
「今村さんは、何しろ(小説の執筆以外にも)いろいろな仕事をしている方で、そのぶん時間に追われ、作品が粗くなっているところもあるのではという懸念も出てはいました。たぶん、今回の直木賞を機に断るべき仕事は断り、選ぶべき仕事は選んで、素晴らしい小説を書いていくのでは。米澤さんも含め、お二方とも既に忙しい身ですが、高い能力があり、これから落ち着いて良い作品をものしていくと確信しています。」
お忙しい事を気にされております。・・・気にしてるというか苦言?笑
忙しいことはいいことではありませんか。
ギリギリまでゴロゴロした挙句に、直木賞の記事を書くのも遅れる、という失態を犯した私なんか足元にも及びません。比較するのすら憚られます。
色々することでアイデアとか浮かぶんじゃないの〜?知らんけど。
流行りの多様性ってことで!・・多様性とは?
今回は前回に引き続きW受賞、しかも時代小説(と言っていいのかな)のW受賞となった。私が選考会始めてからは時代小説W受賞なんてなかったはず。そもそもW受賞が立て続けってのもなかった気がする。
次回はどんな回になるだろうか。
推しが3人も詰め込まれた今回の反動で、次回妙な動きがないことを祈りたい。
それでは今度こそマスク外してクッソ暑い半年後、皆さんまたお会いしましょう!
さようなら!!