アメブロに文字数制限で投稿ブロックされる、というハプニングはあれど、今回もなんとか間に合った。
まさか身内からの裏切り(?)に遭おうとはね〜。
元を正せばギリギリまで何もしなかった私が悪い。
毎回毎回、発表当日までグダグダと記事を書くというこの自堕落な根性をいい加減叩き直したいものですな。鼻くそホジー。
しかし今回はマジでやばかった。
あまりにのんびりしすぎて(どうせあっという間に読めるし〜と油断しまくって、記事も書かずに全く関係ない本読んでた)、流石にちょっと反省〜。
・・・つーか別に金もらってるじゃなし、やらなくてもいいし、なんならそのまま不戦勝でもいいんですけど!←決して不戦敗ではない。
大体そもそも仕事が忙しくてさあああああーーーーーーーーーー!!!!
世の中の常として、やたらと大きな声で言うときは〜・・略。
ギリギリまで本を読み続け、なにが楽しゅうて日を跨いでまで1人淋しく直木賞を選考せにゃならんのじゃ。
でもなんだかんだで今回も(前回当てたっ!これは言っておきたい!)自信があるんです。
・・・って毎回謎の自信。
でも若干不安な部分もなくはないんだよなあ。
保険かけてダブル受賞にしてもいいですか?あ、ダメですか、そうですか。
よし、うん、決めた!決めたぞー!!決めたんだー!!!←無駄に声がでかい。
とりあえず1つに決めてはみたけれど、ぶっちゃけ誰でもいいから推しが獲ってくれれば私は嬉しい。
でもできれば外したくないよう〜。
アメブロの文字数制限ブロックを避けながら、炎の連投で書き続けた私の苦労が報われてほしい。
んもう、たまには当たれ。
では改めて・・・
本日19日は第166回直木賞の発表日である。
全国に数人いるとかいないとかいう(どっちだ)コアなあもるファン、ならびにファンじゃないけどなんかこの記事を開いちゃったみなさま、お待たせしました。
とりあえずあもちゃんに万歳三唱の準備運動として、喉を潤しながらこれまでのあもる一人直木賞(第166回)選考会の経過を復習しておいてください!!
あもる一人直木賞(第166回)選考会の様子はこちら・・
それではあもる一人直木賞選考会(第166回)の受賞作品の発表です!!!!!
はいっっ!ドラムロール、スタ~ト!!!!
ドロドロドロドロドロ~~~~~~
ジャン!!!
柚月(ゆづき)裕子「ミカエルの鼓動」(文芸春秋)
です!
はーい、おめでとうございまーーーす!!!
今回は本当に推しが多いわ、非常によくできた作品が多いわ、で嬉しい悲鳴の上がるものとなった。
誰がとってもおかしくない中、柚月さんが頭1つ抜け出た形となった。
まるで本物の選考委員みたいな変な言い方をあえてするが、直木賞らしい作品だったのではないだろうか。
途中で迷走しまくってはいたが、最終的な判断を下す際はあまり迷わなかった。
(保険かけてダブル受賞にした〜い、とか言っていたじゃん、とかは言わないお約束。)
これで、判断が遅い!って鱗滝さんにぶたれなくて済む〜。
今村さんを強く推す人(オジキ)がいる・・と思うと日和っちゃいそうになったが、推しがこんなに揃った回で日和って推しを推さない結論を出して、結局やっぱり推しが受賞しちゃったら私、泣いちゃうし、多分一生後悔するだろうなとも思ったのであります。
そう、結局最終的な判断材料は「柚月推し」という感情論でもありました。
だって私のブログ、「偏狭的」なんですもの、許してちょんまげ! ←言い方が昭和!
とはいえ、本物の選考会の様子についても考えてはみたんです。
(´-`).。oO モアモア〜ン
おそらく一番に
▽逢坂冬馬(あいさかとうま)「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房)
が落ちると思われる。
それでもこの作品がデビュー作であることとその高い内容に何かしらの賛辞が贈られるものと推察いたします。
そして直木賞候補複数回ノミネートの常連さん4人が残ったわけだが、そこからはそんなに揉めないと思う。
決選投票があるとするならば、オジキがごねて
▽今村翔吾「塞王(さいおう)の楯(たて)」(集英社)
▽柚月(ゆづき)裕子「ミカエルの鼓動」(文芸春秋)
の2作品。そこから結局オジキがゴネ負けして柚月さんに決まる。
▽彩瀬まる「新しい星」(文芸春秋)
▽米澤穂信「黒牢(こくろう)城」(KADOKAWA)
は同時に落ちるか、もし先に落ちるとしたらまさかの米澤さんではないかと思う。
あとで述べるがすんごくよくできた作品だったし、ものすごく技巧的な作品であったが米澤さんの魅力があまり出ていなかった気がする。ゆえに強く推す選考委員もいないんじゃないかと。
そしてこれはもう私の好みと言いますか、この作品で直木賞を取ってもらいたくない。ただそれだけの差。米澤さんはもっとすんごい作品描く人なの。こういう挑戦的な作品も悪くはないが、なんというか米澤さんのフィールドで戦った作品で直木賞を受賞してもらって広く世間の人に読んでもらいたい。
柚月さんは誰か一人が強く推すでもなく、選考委員男女問わず広く票が集まるものと信じている。
しかもしかも出版社は文藝春秋!
これはもう当たったも同然でありましょう。
私の目に狂いはない!!!はず!!!!はず〜はず〜はず〜はず〜〜。←エコー。
彩瀬さんの作風は男性からの支持があまり得られそうもないのがいつも心配のタネ。
だがジジ衆から支持はなくとも強く女性から支持されれば受賞は可能。
女性陣を強く惹きつけ、ジジたちの反対を押し切るだけの支持を得る作品を今後書いていってもらいえるといいな。受賞のその日まで私は推し続けます。
というわけで
以下、私の順位の発表と各作品の簡単な総評を行っていく。※()内は出版社。
最終的な順位はこちら・・・
1位 柚月裕子「ミカエルの鼓動」(文芸春秋)
2位 今村翔吾「塞王の楯」(集英社)
3位 彩瀬まる「新しい星」(文芸春秋)
4位 米澤穂信「黒牢城」(KADOKAWA)※詳細な感想は以下のとおり。
5位 逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房)
4位の米澤穂信「黒牢城」以外の作品の感想については途中経過記事をご覧ください。
◇◆
4位 米澤穂信「黒牢城」(KADOKAWA)
四面楚歌の有岡城に籠城する荒木村重とその地下牢に幽閉される黒田官兵衛。
この二人が籠城中の城内で起こる小さな事件を推理し、そして解決していく。
戦国時代とミステリーという斬新な発想の元、大胆かつ繊細に綴られた大変技巧的な作品であった。
どこを読んでもうまいなあ・・・としか思えない内容。
大体が無茶苦茶な設定なので、え〜そんな〜?と思うこともしばしば。だがそう疑問に思った端から納得させるだけの事象が説明されるのだ。
いや〜うまいなあ。
相当練らないとあちこちからボロが出て破綻しそうなのに、全くそれならない。相当苦労したのではないだろうか。
それでも米澤さんならそんな苦労をも楽しく思って書いてそう。
とか大絶賛やん!と思われるでしょうが、読み終えての感想はあまり面白くなかった、というものであった。
すんごく上手だし、小さな綻びから城内に動揺や亀裂が入り、荒木村重を家臣たちが一枚岩で固め、支えていたはずの絆が事件が起こるたびに脆くも崩れていく様子は圧巻。
どうでもいいことが実は「要石」だったりするんだよな〜。
と徐々に崩れていく有岡城の様子を読みながら思いは今村さんの「塞王の楯」に不思議とつながる。
「塞王の楯」を読んだ後に米澤さんの作品を読んだのだが、圧倒的な力が今村さんにはあって、あまりに技巧的なコチラの作品からはパワーがあまり感じられず、まあそういう作品ではないのだから仕方ないけれど、今村さんの「塞王の楯」に私が米澤さんごと押し出されちゃった、そんな感想をもってしまった。
また米澤さんが力負けしちゃった理由は今村さん以外にもあり、それはどの表現も私を「あっ」と言わせてくれなかったというものであった。
心理描写にしても、ミステリー部分にしても、いずれもそっか〜みたいな落とし所に落とし込む。
城内で起こる数々の事件も実は最後に繋がってくる。というのもそうなるだろうな、と読んでいたし、実は・・・という事実も多分この人・・と思っていた人だったし、最終的に黒田官兵衛の掌で動かされる荒木村重の様子も、ええ〜となっちゃったのが敗因。
思ったとおりだとしてもそれを上回るだけの面白さがあればよかったんだろうが、あまりに技巧的でその面白さを堪能する余裕と技術が私にはなく。。
この作品、読み手をものすごく選ぶ作品なんじゃないかと思う。
あとこれはもうどうしようもないことだが、私、荒木村重が好きじゃないんですよ(笑)
それについては今回の判断とは関係ないのだが、荒木村重の印象がすんごく変わったりして!!とか期待していたが、やっぱりここでも陰気なヤツだった笑
ええ、ええ、全てが虚構で何が事実なのかわかっちゃいないんですけどね。
わかってはいるけど、米澤さんが描く荒木村重にすんごく期待しちゃったのよ。期待が裏切られたショックはでかかった。
選考委員たちはこの作品をどう読むのか、は非常に興味深い。
評価しにくい作品ではあるんだよなあ。
推しにくいが、落としにくい。
作家を生業としている人ほど判断が難しい作品なんじゃないかと思う。
一方の私なんて推しなのに気軽に4位にしちゃってるし笑
◇◆
始まる前は彩瀬・柚月・米澤の魔のあもる推し3人衆の大混戦になるだろう、と思っていたが、蓋を開けてみれば全く予想だにしない展開にあもちゃん自身が動揺しちゃう結果に。
今回もひっじょーに楽しい選考会ではあったが、とにかく米澤さんの結果が残念無念。
この記事を読んでくれた全国に数人いるとかいないとかいうコアなあもるファンの皆様、そしてファンでもなんでもないけどたまたま通りかかって最後まで記事を読んでくれた奇特な方々、どうか今回の候補作は全作読んでみてほしい。
いずれも勉強になるし、とにかく面白い。
本なんてものは音楽と同じで読んだところで聞いたところで腹のタシにもならないが、それでもやっぱり歩き出す力となりうる。
今回は特に作家さんの声を深く聞けた気がする。
こうしたかったんだろうな、とか、こういうことが書きたかったんだろうな、とか、その作家さんそれぞれの世界観がクッキリ見えた作品ばかりが揃っていた。
そしてなんという偶然か、いずれの作品も「生と死」を扱うものとなっていた。
まあ、文学というものは大抵「生と死」というテーマを避けては通れないものではあるのだが、それにしても今回は「生と死」についてそれぞれの作家さんの描き方、そして彼らの光と影の部分が特に色濃くでた回であった。
そういう点から読んでみても楽しめるのではないだろうか。
さあさお立ち会い!
本日19日、それはそれは見目麗しい柚月さんが華やかなオーラを纏って舞台に登場します。
柚月さん、小説を書く才能もある上に超絶美人さんなの!!私の超好み!
あ〜そんなこと言ったら、最近話題?のルッキズムとやらに引っかかるのかなあ。
でもしょうがないじゃん、柚月さん、お綺麗だし私の好みど真ん中だし、そのお顔を見ているだけで嬉しいんだもん。
実は私、両刀なんじゃないかって柚月さんを見るたびに思っちゃうの〜。ドキドキ。
とかなんとか言っていますが、柚月さんの生の声を聞いたことは・・多分ないと思う。
柚月さんの声ってどんななのかなあ。早く聴きたい。
これで美声だったりなんかしたら、私、失神しちゃうかもしれない。
ちなみに本日19日、大事な直木賞の発表の最中、わたしゃ歯医者で定期検診受けているはず。
19日がどんだけ大事な日かすっかり忘れて、仕事終わりに歯医者の予約をうっかり入れてしまった。
なんたる失態、なんたる不覚。
歯石をゴリゴリとられながら、舞台に上がる柚月さんを夢見ておきます。