(あらすじ)※Amazonより

美の巨匠たちは何と闘い、何を夢見たのか
ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代の美を果敢に切り拓いた偉大なアーティスト四人の愛と友情、そして格闘の日々を色鮮やかに蘇らせる短編集。
マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネ。新しい美を求め、時代を切り拓いた巨匠たちの人生が色鮮やかに蘇る。『楽園のカンヴァス』で注目を集める著者が贈る、“読む美術館”。

 

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第149回直木賞候補作である。

あもる1人直木賞選考会の様子はこちら・・・

 →『あもる一人直木賞(第149回)選考会ースタートー

 →『あもる一人直木賞(第149回)選考会ー途中経過1ー

 →『あもる一人直木賞(第149回)選考会ー途中経過2ー

 →『あもる一人直木賞(第149回)選考会ー結果発表・統括ー

 →『三振速報!

 →『本物の直木賞選考会(第149回)~結果・講評~

 

しかしまあ、こんなにもよう外しますなあ・・という苦い思い出の回である。

(外してばっかなので、苦い想い出しかないのだが。)

 

 

短編4編をひっさげて、直木賞には2度目のノミネート作品である。

前回のノミネート作品『楽園のカンヴァス』(後日、記事アップ予定)では多少のアラもあったが、今回のこの作品は全く文句のつけようもなく、隅から隅まで丁寧に設えられており、大変美しい小説となっていた。

神が細部に宿っているような作品であった。

 

4編全てよかったのだが、特に、表題と同名の「ジヴェルニーの食卓」は、本当に幸せであった。
あもちゃん、根が食いしん坊であるため、モネのダイニングテーブルに並べられたおいしそうな食事に、お腹がぐう、と鳴ってしまったほど。

幸せなのはおいしい食事だけではない。
丁寧に作られていく庭。家に飾られる小物。ガラス。きらきら。
 

短編4作品の全てのあちらこちらに、幸せな情景、あふれるほどの光がちりばめられていた。美しく棚に並べられていく言葉を読者はじっくりと見ていく。
美術館で絵画を鑑賞するように。
Amazonのあらすじにもあったが、まさに“読む美術館”であった。

 

著者である原田マハさんは、言葉から世界を織り上げる。言葉という絵の具で小説という絵を描くのだ。まるで画集のような小説。
モネの『睡蓮』は本物を見たことないが、この作品で充分鑑賞した気分が味わえた。そんなきらめいた作品。
原田マハさんは前回のノミネート作品は長編小説で、短編小説も長編小説もどちらも書ける。

いつ直木賞を獲ってもおかしくない人気も実力もある作家さんなのに、まだ直木賞をとれていないこの不思議さよ。

暗幕のゲルニカ』では再び私が原田マハ推しをしたせいで、直木賞とれ〜ず。しかもこの回も世紀の大三振ときたもんだ。魔のあもる推し伝説がほんとに冗談じゃなくなってきた・・・ごめんねマハさん。

 

本物の直木賞選考会(この回の講評担当は阿刀田氏)ではこの作品はイマイチの扱いだったようで、あもちゃんをイライラさせた(笑)

 

「原田マハさんは、前回の『楽園のカンヴァス』が非常に面白い作品だったし、欧米美術に対し非常に知識の深い方です。
 いま、身辺のつらい生活をごちょごちょ書く小説が多いので、こういう美術を書く小説が評価されてもいいかなという思いはありました。
 だが、小説としてはもう少し足りないところがある。原田さんの持っている知識・教養・センスはこれからもっと花開くことがあるんじゃないかということで、今回は見送られた次第です」

身辺のつらい生活をごちょごちょ書く小説が多い・・って誰のこと指してるんだろ笑

というのはさておき、
原田マハ氏のこの作品における評価されるべき点はあくまでも「小説」の内容や技法であって、「美術を書いている」ところじゃないんだってば〜!!
確かに美術について書いてますけどね、そこはもう、ついで?みたいなもんよ。テーマは確かに「美術」だけど彼女の評価されるべき点は、その豊かな肉付け!!!!!
あの文字と言葉だけで織りなす、特別な空気感と美しいどこまでも続く淡いパステル調の世界。これをすばらしい小説、読む絵画、と言わずして、なんといおうか。

 

マハさんが花開くのを待ってるヒマがあったら、さっさと受賞させるべきだと思うの。

この作品は2015年の直木賞の候補作だが、もう少しで2019年になろうとしている今、もはや直木賞なんて関係ないだろう地位にのぼりつめ、花は開きまくってる人気作家の原田マハさん。

今更直木賞なんて要らんわ、って思ってるかもしれないが、そんなこと言わず、早く直木賞を差し上げたいものです。そのときはきっとステキなスーツ姿に身を包み(多分パンツスーツ)、クールに喜んで受け取ってくれるものと信じております。

 

 

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